単行本 災禍の神話学 地震、戦争、疫病が物語になるとき

災禍の神話学

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内容紹介

厄災はなぜ、聖なる物語でなければいけなかったのか? ウクライナ侵攻、震災、コロナウイルス──私たちの生きる現在と神話を接続する、危機の時代の神話学。

地震、戦争、疫病。人類の歩みと切り離せないこれらの災禍は、ときに悲劇として、ときに福音として、ときに英雄譚として語り継がれてきた。そしてこの「災厄の物語化」は、多くの宗教にとって重要な要素であり続けてきた。
本書では世界各地の神話を紹介しながら、人類が災厄を乗り越えるためになぜ神話を必要としたのか、その方法とは何だったのか、人間と宗教の歴史、その営みの意義に迫る。

目次・収録作品

はじめに 

[第一章] 地震・津波・洪水 
地震で滅びた町/二つの震災体験/地震の神話/大地を支える動物/アトランティス神話/津波の現実と神話/沖縄のヨナタマ伝説/津波と怪談/洪水と、終末の水・原初の水/世界の洪水神話

[第二章] 神々の戦争 
現代の戦争―ウクライナ/原初の神々の戦争/原初の殺害と、死と農耕のはじまり/殺害と、秩序の構築/火の発生と殺害/生の前提に死がある/切り刻みのモチーフ/子孫繁栄と殺害/首切りと豊穣/殺される植物神/「世界巨人型」/ギリシア神話の王権交代/日本神話の国譲り/北欧神話の終末・ラグナロク/秩序構築の「装置」としての戦争

[第三章] 人間の戦争 
『マハーバーラタ』/大地の重荷/パーンダヴァ五王子の誕生から結婚まで/繁栄と追放/森を焼く/戦争に向かう/アンバー物語/戦争/夜襲/ブラフマシラス/即位と死/『マハーバーラタ』の戦争とは/ドラウパディーの怒り/アンバーの怒り

[第四章] 現代の戦争神話 
『バーフバリ』と『マハーバーラタ』/王権の初期に現われた「母」たち/息子への盲目の愛/「母の言葉」/王権の女神としてのシヴァガミとケルトの神話/二人の王権の女神/デーヴァセーナとドラウパディー/アマレンドラは英雄複合?/マヘンドラとクリシュナ、「恋愛遊戯」と「トリックスター」/クマラとウッタラ、王子の成長/バラーラデーヴァとドゥルヨーダナ/カッタッパとは何者か―通過儀礼と工作の神/落ちていく黄金像の首/戦争の神話としての『バーフバリ』/神話から見る『RRR』

[第五章] 疫病・死・再生 
現代の疫病―新型コロナウイルスの大流行/疫病の神話/医神/病の起源/呪いと感染/死の起源/インドの死後観念1―輪廻説確立以前/インドの死後観念2―輪廻転生と因果応報/月と芋と再生

おわりに 

著者紹介

沖田 瑞穂 (オキタ ミズホ)

1977年生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程修了。中央大学、日本女子大学非常勤講師。著書に、『すごい神話』、『マハーバーラタの神話学』、『怖い女』、『マハーバーラタ入門』などがある。

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