単行本 日本のテロ 爆弾の時代60s-70s

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内容紹介

1974年の連続企業爆破事件は何故起きたのか、そして作家たちは何故それを描いたのか……今では信じられないような行動を起こした若者たちの実像を描く。時代を知るためのブックガイド併録。


爆弾闘争、内ゲバ、革命運動……若者たちは、なぜ過激な行動に向かったのか? 政治と暴力、文学と芸術から考える。この時代を知るためのブックガイドを併録。

***

【内容紹介】
日本で、世界で、政治・文学・芸術が刺激しあった60〜70年代。
過激化した若者たちの行動は「テロ」として一面的に報道されましたが、果たしてそれだけが真実でしょうか? 本書は、今では信じられないような行動を起こした若者たちの実像を、時代状況や世界情勢にそってわかりやすく解説します。
彼らの行動や考え方は、同時代の人々にとっても「世界」を考えるための重要な問いかけでした。それは作家や芸術家にとって作品を作る上では避けて通れない出来事だったことがなによりの証です。本書では、同時代の文学・音楽・美術を紹介しながら、芸術が何を表現しようとしていたのかについても考えます。

「いまある幸せに留まってはならない。なぜならその幸せは多くの民衆の不幸せを条件にしているからだ。まずはすべてを捨てて『不幸せ』に向かって跳び立たなければならない……ベトナムが、沖縄が、水俣が、アジアが、そう若者たちに語りかけていました」(本書より)

混迷を極める現代社会で、彼らの行動を知ることは「時代」と「世界」への向き合いかたを大きく変えることになるかもしれません。[この時代をさらに知るためのブックガイドを併録]

目次・収録作品


【目次】
はじめに

Ⅰ 何故、若者たちはいまでは考えられない行動をしたのか?
幸福と不幸のあいだ/激動する世界と日本/立ち上がる若者たち

Ⅱ 世界を変えるとは、どういうことか?
[Part1 世界篇]「革命」とは何か?/革命運動のはじまり/「国家とは暴力そのもの」と考えたレーニンとロシア革命/下からの自治を目指したローザ/ロシア革命以後の世界/中国とキューバの革命[Part2 日本篇]新左翼とは何か?/共産党と新左翼の違い/新しいスタイルの革命運動/揺れ動く1968年/共振する世界の革命運動

Ⅲ 武器を持って闘いに向かった若者たち
暴力の衝撃/武器を持つ闘いへ/71年、激化する闘争/滝田修のパルチザン/連合赤軍の誕生/重信房子と日本赤軍/内ゲバは何故起きたのか?/革命は終わったのか?

Ⅳ 東アジア反日武装戦線とは何者なのか?
「牙」「さそり」「狼」/東アジア反日武装戦線のはじまり/反日東アジア革命の尾崎秀実/爆弾闘争/三菱重工爆破とその後/大道寺将司の俳句と新しい革命

Ⅴ 文学的想像力は何故、テロに惹かれるのか?
小説が描く革命/中上健次――小説という“爆弾”/大江健三郎――“闘争”の文学/高橋和巳――戦後とは何かを考える/桐山襲――継承される革命/松下竜一――武装闘争以降を描く

Ⅵ 直接行動に触発された藝術家たち
前衛の時空間/1960年――安保闘争と現代思潮社/1964年――直接行動の兆/1968年――世界革命運動

コラム 三橋俊明「全共闘以降の、もう一つの『歴史』」
インタビュー 花田ひとし「大道寺将司君のこと」

革命家烈伝
谷川雁/山口健二/金嬉老/津村喬/田中美津/上原安隆/重信房子/大槻節子/足立正生/加藤三郎/太田竜/永山則夫/船本洲治/平岡正明/竹中労

この時代を知るためのブックガイド

***

桐山襲『パルチザン伝説』、松下竜一『狼煙を見よ』を同時刊行!!

著者紹介

栗原 康 (クリハラ ヤスシ)

1979年生まれ。著書に『大杉栄伝 永遠のアナキズム』『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』『働かないでたらふく食べたい』など。

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読者の声

平野新太郎 さん/70歳 男性
香港、タイ、フランスの若者は何故暴れているのか!自分の未来が危ういからだ。危険を察知すれば防御体勢をとり反撃するか、逃げる。
企業爆破事件に至る『東アジア反日武装戦線』を中心とした若者は孤独だったと本書より理解する。怒れ青年よ。

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