単行本 他力の哲学 赦し・ほどこし・往生

他力の哲学

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内容紹介

法然、親鸞、一遍における信仰の生成を、生/死を超える万人救済の教えとして問い直し〈他力〉を現代性を鳴り響かせつつ甦えらせる――詩人思想家がその生のすべてを賭けた「廻心」の書。

目次・収録作品


序:ふたたび祈りの姿勢をとるために――遅れてきた至急便

第Ⅰ部「他力」という力 
 第1章 法然の革命――人民のための浄土
 (一)「一切衆生」とともに
 (二)弾圧に抗する「専修念仏」
 第2章 親鸞の闘い――マイノリティへの生成変化
 (一)「他力」と「横超」
 (二)「還相廻向」――「一人」から「われら」へ

第Ⅱ部 「赦し」とは何か
 第1章 「汝、赦されてあり」――大慈悲の力
 (一)「悪」=「罪」とはなにか――法然・親鸞による「道徳の系譜」
 (二)存在の有責性から赦しへ――ハイデガーに抗する称名念仏
 第2章 赦し得ぬものを赦すこと――「悪人正機」説の過去と未来
 (一)死刑を問う――罪と罰のエコノミーを超えて
 (二)赦す力――政治的司法の彼方へ

第Ⅲ部 「ほどこし」という行為
第1章 一遍の実践――捨てること、与えること
(一)名号の力――信/不信を問わず
(二)「賦算」という行ない――無の贈与
第2章 「遊行」とはなにか――「一声」から集団編成へ
 (一)「捨てゝこそ」――「此性」の力
 (二)「踊躍念仏」の原理――来たるべき人民集団

第Ⅳ部 「往生」とは何か
 第1章 有限性の問い――源信、ハイデガー、そして法然
 (一)「臨終行儀」とそのパラダイム――源信
 (二)死へかかわる存在――ハイデガー、法然と時間の「本来性」

 第2章 現世において生/死を超える――称名念仏の刻
 (一)「本願」の構造――法然の発見
 (二)「現生正定聚」という境位――親鸞の賭け
 (三)「無始無終の往生」――一遍における脱構築としての念仏

あとがき

著者紹介

守中 高明 (モリナカ タカアキ)

1960年東京生まれ。早稲田大学法学学術院教授。浄土宗・専念寺住職。著書に『脱構築』、『存在と灰』、『ジャック・デリダと精神分析』などが、詩集に『守中高明詩集』、翻訳にデリダ『赦すこと』などがある。

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