単行本 世界の起源 人類を決定づけた地球の歴史

世界の起源

  • 世界の起源

オンライン書店で購入

  • amazon
  • Rakutenブックス
  • 紀伊国屋書店
  • honto
  • 7netshopping
  • HonyaClub
  • e-hon
  • HMV&BOOKS
  • 大垣書店

店頭在庫

  • 紀伊国屋書店
  • 有隣堂
  • 三省堂書店
  • 旭屋書店
  • TSUTAYA
  • 未来屋書店アシーネ

賞歴

  • 全国学校図書館協議会選定図書

内容紹介

気候変動やプレートテクトニクスなど、地球環境のダイナミックな変化が人類の歴史に及ぼした影響は計り知れない。地球の歴史と人類の営みの因果関係を注目の科学者が大きなスケールで描く。


世界はなぜいまのようになったのか?
壮大な地球の物語が、私たちとこの世界をつくった!
世界的に大ヒットした『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』の著者ルイス・ダートネルによる待望の新刊!
世界の古代文明の多くがなぜ、プレート同士がぶつかる境界で誕生したのか——地球誕生から地質など環境変化の歴史をたどりながら、私たちがなぜ今こうしてここにいるのかを明らかにするベストセラー。

究極の「起源」の物語!
惑星としての地球のどんなプロセスが人類の進化を促したのか?
大陸移動など、地球の地質学的な歴史をたどりながら、人類をはじめとするすべての生物が、いかに地球環境の産物であるかを語る!

本書の調査は、啞然とするほど遠い過去にまでおよぶ。人類の歴史はそのすべてが基本的には変化のない地図の上で展開してきた。……地球の過去の顔立ちは人類の物語にも大きな影響を与えてきた。本書では、過去数十億年に繰り広げられた地球の変わりゆく本質と、この地球上の生命の発達を見てゆく。過去500万年のあいだに類人猿の祖先からヒトが進化したことや、過去10万年で人類が潜在能力を高め、世界各地に拡散していったこと、この1万年間に文明が次々に誕生したこと、過去1000年間に起きた商業化、産業化、グローバル化の新しい傾向、そして最後には過去1世紀間にこの驚くべき起源の物語を人類がいかに理解するようになったかを検証する。

地球の歴史は、人類の活動が自然界に明確な痕跡を残したように、僕らの体にも刻まれている。人類の物語を本当に理解するには、地球そのものの経歴を調べなければならない。その景観にある地物や、地下の構造、大気の循環、気候地域、プレートテクトニクス、大昔の気候変動の時代などである。本書では、環境が僕らに何をしてきたのかを探ることにする。

たとえば、地球の構造そのものを織り成す岩石層に残された記録を拾い読みするのだ。あるいは人間の個々の細胞内にあるDNAの書庫に蓄えられた古い遺伝暗号の書き込みを読んでみる。さらに、望遠鏡を覗いてこの世界を築きあげた宇宙の影響力を調べよう。歴史と科学を語る糸は、本書を通して絡まり合い、物語を織り成す経糸と緯糸となるだろう。


---------------------------------------------------------------------
【著者】
ルイス・ダートネル Lewis Dartnell
イギリス・レスター大学のイギリス宇宙局に在籍する研究者で、宇宙生物学が専門。火星における生命の痕跡を探すプロジェクトに関わっている。サイエンス・ライティングで数々の賞を受賞しており、「ガーディアン」紙や「ザ・タイムズ」紙、「ニューサイエンティスト」誌などに寄稿している。BBCテレビの「ホライゾン」や「スカイ・ニューズ」、「ワンダーズ・オブ・ザ・ユニバース」、「スターゲイジング・ライブ」、「ザ・スカイ・アット・ナイト」に出演してきた。2014年に刊行した『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』(邦訳小社)が世界的なベストセラーになった。

【訳者】
東郷えりか(とうごう・えりか)
上智大学外国語学部フランス語学科卒業。訳書にL・ダートネル『この世界が消えたあとの 科学文明のつくりかた』、B・フェイガン『古代文明と気候大変動』、『海を渡った人類の遥かな歴史』、『人類と家畜の世界史』(以上、小社)、D・アンソニー『馬・車輪・言語———文明はどこで誕生したのか』(筑摩書房)など多数。

目次・収録作品

【目次】
 序 章
第1章 人類の成り立ち
  地球寒冷化 / 進化の温床 / 樹上から道具へ
  気候の振り子 / プレートテクトニクスの申し子の人類
第2章 大陸の放浪者たち
  寒冷な時代 / 天空の時計じかけ / 温室から氷室へ
  脱 出 / 波及効果 / 島 国
第3章 生物学上の恩恵
  見つかってから失われた楽園 / 新石器の革命 / 変化の種
  後戻りできなくなった時点 / 野生を手なづける / 性革命
  文明のAPP / 世界の発熱 / ユーラシアの利点 / 給水塔
第4章 海の地理
  水を富に変える / 内 海 / シンドバッドの世界
  香辛料の世界 / 交通の難所 / 黒い動脈 / 黒い帯
第5章 何を建材とするか
  生物由来の岩石 / 木材と粘土 / 石灰岩と大理石
  チョークとフリント / 火と石灰岩 / 地殻の汗 / 足下にある地層
第6章 僕らの金属の世界
  青銅器時代の到来 / 海底から山頂へ / 錬鉄から鋼鉄へ
  星からの鉄の心臓 / 世界が錆びたとき
  ポケットのなかの周期表 / 絶滅危惧元素
第7章 シルクロードとステップの民
  東西のハイウェイ / 草の海原 / 立ち退かされた民
  ローマ帝国の衰退と崩壊 / パクス・モンゴリカ
  一つの時代の終わり
第8章 地球の送風機と大航海時代
  海の回転——航海者たちの革新的な方法 / 嵐の岬へ / 新世界
  地球の送風機 / モンスーンの海へ / モンスーンのメトロノーム
  海の帝国 / グローバル化に向けて
第9章 エネルギー
  太陽と筋力 / 動力革命 / 化石になった太陽光
  石炭をめぐる政治 / 黒死病 / 仲介役の排除
終 章

 謝 辞  訳者あとがき
 原 注  引用文献
 参考文献

著者紹介

ルイス・ダートネル (ダートネル,L)

イギリス・レスター大学にあるイギリス宇宙局の研究者で、宇宙生物学が専門。サイエンスの著作で数々の賞を受賞、「ガーディアン」紙や「ザ・タイムズ」紙などに寄稿し、BBCなどテレビ番組にも複数出演している。

東郷 えりか (トウゴウ エリカ)

上智大学外国語学部フランス語学科卒。『歴史を変えた気候大変動』、『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』、『世界の起源』、『地球を支配する水の力』、『気候変動と環境危機』など多数。

こちらもおすすめ

この本の感想をおよせ下さい

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

この本の感想を書く

こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。 お問い合わせは、こちらへ

close閉じる