単行本 くまとやまねこ

くまとやまねこ

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発行部数

16万部!

賞歴

  • MOE絵本屋さん大賞、2008年「この絵本が好き!」国内絵本第1位
  • 全国学校図書館協議会選定図書

関連情報

内容紹介

だって、ぼくたちは ずっとずっといっしょなんだ――友だちをなくし哀しみに閉じこもるくま。だが花咲く時は訪れて……感動の絵本。

第40回 講談社出版文化賞 絵本賞受賞!
2009年版 国内絵本「この絵本が好き! 」 第1位!
第1回 MOE絵本屋さん大賞 第1位!

アメリカ、フランス、ドイツ、ブラジル、中国…
世界各国でもロングセラー!

アメリカの老舗書評誌「カーカス・レビュー」
“会話のきっかけ作りにうってつけな最高の絵本2023”に選出



〈湯本香樹実さんからのコメント〉
 この『くまとやまねこ』は、ずいぶん長い時間をかけてできあがった絵本なのですが、できあがった今、時間をかけたかいがあったなあと心から思えるし、この絵本で私が書きたかったことも、やっぱり「時間」なのだな、とあらためて感じています。身近な人が亡くなることも含めて、大事な何かを失うというのは、自分自身の一部が死ぬことと等しい。死んだ自分を抱えている間は、時間が止まってしまったようにも思えるけれど、時間は実はきちんと流れていて、なにもしていないように見える人にも、深い変化をもたらしているのではないでしょうか。この絵本のなかのくまが、悲しみに閉じこもり、でもやがて外に出かけていったように、必ず死んでしまった自分自身の一部も、またよみがえる時がくるんだという、そういう時間というものへの深い信頼と感謝の念が、私にこの小さな物語を書かせてくれたのだと思います。
 酒井駒子さんの素晴らしい絵によって、くまやことりややまねこや、命あるものすべてに流れる時の一刻一刻が、一頁一頁、このうえなくいとおしいものとして描き留められました。お読みいただけましたら幸いです。

著者紹介

湯本 香樹実 (ユモト カズミ)

1959年東京都生まれ。作家。著書に、小説『夏の庭 ――The Friends――』『岸辺の旅』、絵本『くまとやまねこ』(絵:酒井駒子)『あなたがおとなになったとき』(絵:はたこうしろう)など。

酒井 駒子 (サカイ コマコ)

1966年兵庫県生まれ。絵本作家。著書に『よるくま』『ぼく おかあさんのこと…』『ロンパーちゃんとふうせん』『金曜日の砂糖ちゃん』『くまとやまねこ』(文:湯本香樹実)、画文集『森のノート』 など。

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読者の声

池ちゃん さん/69歳 男性
大事な人の死を体験した時、周りの人は気遣ってくれるが本当の慰めを与えてはくれない。そして引きこもってしまう。
クマは仲良しだった小鳥が死んでしまい、小さな箱に入れていつも落ち歩く。森の仲間は、もうコトリは戻って来ないんだから諦めなさいと言う。クマは引きこもってしまうが天気につられて外へ出ます。
その日、ヤマネコと出会い、ヤマネコはクマに説教めいたことは言わずに、クマに寄り添い、音楽を通して慰めを与えます。
クマはコトリとの過ごした日々を思い出し、しっかりと記憶に残っていることに気づきます。そしてヤマネコとコンビを組んで世界中を演奏旅行で回るようになります。
ヤマネコもクマと同じように大切な誰かを亡くしたんだろうと、古びたタンバリンが物語ります。本当の隣人、本当に慰めることが出来るとはこういうことなんだと教えられます。
すー さん/33歳 女性
本屋さんで何気なく手に取ったこの絵本。読み進めるうちに本屋さんでボロボロ泣いてしまいました。こんなことは初めてです。
くまの心象風景のように、ずっとモノクロだった挿絵が、少しずつ色づいていくのが印象的でした。
くまも、やまねこも、ことりも大好きです。
くまとやまねこの音楽団がわが町に巡業に来る日を待ちわびています。
こいぽん さん/35歳 男性
読み終わって書名が「くまとやまねこ」と再認識したとき、本書の内容の奥行きの深さを感じました。「くまとことり:生と死」は別れは辛いが、心の中に生き続けるものであって「くまとやまねこ:生と生」は現実の世界で生き続ける…悲しみを乗り越えて日々の生活を送りながら、心の中に生き続ける思い出と共に『今』を充実させて行きたいとおもいました。
わか さん/35歳 女性
くまの悲しい気持ちが、自分と重なりました。

私は母を亡くして、まだくまのようになれてはいないけど、そうならなければいけないのだということを、もう一度考えるきっかけになったような気がします。

このお話しは、くまが前を向いて行く話しですけれど、実はやまねこもそうなのではないかなと感じました。

あのタンバリンは誰がたたいていたのかなと思うと、やまねこにも悲しい過去があって、くまと出会ったことで、やまねこの悲しみも消えていったのではないかなと…そんな風に思いました。

くまの旅立ちであって、やまねこの旅立ちでもあったのかなと…。

二人とも、もう一人ではないのですから…。

二人の旅が、ずっとずっと続いていけますように…。

素敵な物語を、ありがとうございました。
sunny さん/26歳 女性
独特な色と「だって、ぼくたちは ずっとずっといっしょなんだ」という言葉に、一瞬で心を奪われました。

とりに灯る色が、この世界の中で、
本当に切ない光をはなっているように思うのです。

くまが心に鍵をかけてしまわないように、
とりが風を運んでくれたのかな。
やまねこの、本当に自然な優しさにも、感謝の想いでいっぱい。

だって、ぼくたちは ずっとずっといっしょなんだ

わたしも、そう思うよ、くまくん。
矢野真由子 さん/35歳 女性
9月7日に、西宮市で開催中の『イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』の会場で、この作品を購入いたしました。 モノクロが、くまの悲しみを一層引き立てているし、途中から、入ってくるピンクの色が、希望を感じさせてくれました。百のお仕着せの慰めの言葉より、気持ちをわかってもらえた という感覚がどんなに大切か、改めて思いました。 悲しみを忘れることは、相手を忘れることではない。 大事な人には、いつも笑っていてほしい。 悲しみを知っているからこそ、同じような状況の人に、少しでも幸せを与えられる役割を、今もくまとやまねこは、果たし続けているのですね。私も、思いがけず出会った二人に、幸せをもらえた気分です。 とても素晴らしい作品でした。
詠美子さん さん/20歳 女性
酒井駒子さんの絵で、本屋で手に取り、気付けば…泣いていました。


やさしさと、情愛に満ち溢れた本。
命の尊さを忘れている、現代全ての人に、読んでもらいたいですね。


思い出が、悲しみにかわる時…死を受け入れることは、容易いものではありません。
くまが、欲しかったのは『忘れる』コトより『一緒に、悲しみを分け合う』こと。

やまねこが、ことりのために演奏をする場面は、一つの映画を観ている様でした。

みんな、悲しみを背負いながら生きているんですね…。
ラストの感動が、静かな希望へと、導いてくれる様です。。。
素敵な絵本に出会えました!!
麻未さん さん/19歳 女性
静かで、
すごく暖かい物語です。

くまが悲しみと向き合って前に進んでいく姿をみて、
あたしも頑張らないと、
って勇気をもらいました。

いつかあたしもやまねこのような相方ができたら嬉しいです。

ステキなお話しをありがとうございました。
晃美さん さん/40歳 女性
久しぶりに自分の為に絵本を買いました。たまたま行った本屋さんで、たまたま目について手に取りました。酒井さんの色のないしっとりとした絵が、鮮やかに染みてきて、静かな文章に涙が出ました。読み聞かせのボランティアを長いことしているので、絵本を見る時も 読み聞かせに向いている本をさがすのが常でしたが、近頃は 次々だされる絵本に食傷気味で、うんざりしていた所でした。 本当に、いい本に出会えて 幸せです。これは自分の大切な本です。ありがとうございました。
ひさえ さん/20歳 女性
大切な人が死んでも、その先に何も見つけられないわけじゃない

無理して忘れなくていい
これからも想い続けることは、自分しか出来ないから

音楽は素敵
周りに溢れているものだから
人の心も生きる道も、音楽で動かせる
しっち さん/31歳 女性
子どもに読み聞かせていて、途中で寝てしまった子どもの横で、涙がぽろぽろこぼれ落ちました・・・。とても自然な感情を素直に、大切な人の死のお話を素敵な絵と一緒に表している絵本だなと、絵本で泣くなんて初めてでした。
悲しい感情の横に、横にいてくれる存在の大切さを感じました。心がほんわか温かく優しくなれました。ありがとうございました。また子どもと読んでいきます。
澁谷 さん/32歳 男性
お店で品出しをしていてふと見ると
すごくかわいい絵本が。「お!酒井駒子さんの新刊だ」と読み始めたのが失敗。お店で落涙してしまいました。さすがに30過ぎの男性店員が店で泣いているわけにはいかないので涙を拭いて仕事に戻りましたが、買って家でもう一度泣きました。
大切な人に贈る本としてお勧めです!
NACCI さん/33歳 女性
先日ガンで愛猫を失ったばかり。私と夫にとってはわが子同然。息子たちにとっては兄弟同然でした。
下の子はまだ4歳で死というものを
理解できず10日たった今も
「天国に電話をして風太(猫の名です)を返してもらってくれ」といいます。家族のみんなの中で死ばかりが心に渦を巻き、あの子との楽しかった日々、かけがえのない時間を与えてくれた日々があったことを忘れていたように思います。最高の日々をありがとう。
絵本を読んで心から思いました。
一生のたからものにします。


 

たますけ さん/44歳 女性
16年友に暮らした猫、母、父を失った私には、湯本さんの想いがひしひしと伝わりました。酒井さんの絵も素晴らしいです。人の哀しみを「共感」することの大切さ、また、哀しみを乗り越えて見えてくるもののが必ずあるという希望を、この本は静かに、教えてくれます。
晶子さん さん/30歳 女性
読み終わってすぐに、大切な人達にメールしました。大事な人に紹介したい、宝物のような絵本です。
娘に読み聞かせながら涙があふれてしまいました。思い出は心の中にあふれてる、だから悲しいことがあっても、ちょっとだけ自分の心のドアを開けてそっと会いに行けば、悲しみだって乗り越えられる… 必要なときに取り出せるよう、いつでも読める場所に置いておこうと思います。
また装丁もとっても素敵でした。酒井駒子さんのイラストが大好きで、著作はほとんど読んでいますが、装丁はこれが一番好きです。(砂糖ちゃんも素敵でしたが、これはかわいい!)
みんなに知ってほしいけど、あまりメジャーにならず、大事な人だけにそっと教えたい、そんな本です。でも、みんな読んだら間違いなく涙して、この本のファンは増えると思います。ちょっともったいない…

次回作楽しみにしています。ありがとうございました。
けい さん/30歳 女性
優しい絵にひかれて手にとりました。優しいお話に涙が溢れてきました。くまの純粋な想い。やまねこの言葉にない優しさ。心の深いところから、深い色をした涙がでてきました。くまの優しい顔。ことりの愛らしい姿。全てがきれいな音楽のように響きました。大人になってから、こんなに美しい物語に出会えるなんて、幸せです。
静香さん さん/19歳 女性
発売日にさっそく買いました。酒井さんの絵本は大好きで何冊も持ってます。

無彩色と画面にあまり広がりを見せない構図がもの静かでいいなと思いました。

くまが大切なものを手放したくない気持ちがしっとりと伝わってきます。
別れや痛みを知ればこそ分かる人生の輝き。
とても素敵な本です。
都月 さん/19歳 女性
私は、やまねこのような人になりたい。
大切なものを失って、悲しんでばかりじゃいられない。でも、すぐに元気に戻れる人なんていない。
別れはつらく、哀しいけれど、いつか時間が解決してくれる。
それは、哀しみが時間の中に風化していくのではなく、これからの「きょうのあさ」に残っていく解決の方向なんだと思いました。
毎日毎日「きょうのあさ」がきて、何度も何度も「きょう」が繰り返されて、ひとは強くなっていくのだろうな。
本を閉じてから、じわぁっと心の中にやまねこの言葉が響いてきて、心地よいあたたかさを感じました。
哀しみを抱えた人に、これからの悲しみに立ち向かう人に、読んでもらいたいと思いました。
いつまでも、ずっと手元に残しておきたい。とっておきの一冊に、今出会えたことに、ありがとうと言いたいです。
dojimama さん/46歳 女性
大好きな酒井駒子さんの絵に惹かれ、湯本香樹実さんの文というのでわくわくして本を開きました。エッツを思わせるモノクロのくすんだ色、柔らかなくまとやまねこの表情(特にやまねこが片目だけあけたところが大好き!)、くまの思い出の中でことりがいきいきとよみがえり、だんだん色づいてくるところなどは、湯本さんのあたたかく静かな抑えた文章にぴったりで、すぐさま絵本を買って帰りました。この絵本と出会って、亡くなった友を思い出しながら、ずっとずっと忘れないよという思いだけはいつも心にとめておきたいと思いました。本当に素敵な本を作ってくださったことに感謝します。
アポロのママ さん/49歳 女性
自分とくまが重なって、涙が止まりませんでした。先日、病気の愛犬を見送ったばかりでした。悲しみから立ち上る力は、自分自身の中に必ずあるということ。そして、同じ悲しみを誰かがしていたら、ただ、その悲しみに寄り添ってあげたらいい。
それを教えてもらいました。
くまも、やまねこの悲しみに寄り添うことが出来たんだろうな。

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