KAWADE夢新書 S452 航空管制 知られざる最前線

航空管制 知られざる最前線

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関連情報

内容紹介

管制塔やレーダールームなどで、無線やレーダーを駆使して航空機を誘導する「航空管制」。元航空管制官だからこそ語れる空港・離着陸・上空の緊張ドラマとは? 安全な運航の舞台裏に迫る!!

【これが巨大空港の緊迫の交信だ!】
元航空管制官で航空評論家が解説。飛行機の安全・正確な運航になくてはならない航空管制の精細なシステムの全容。


元・成田空港航空管制官で航空評論家のタワーマン氏による初の著作。冷静に指示を出し、秒刻みの判断で危険を回避するタスクの舞台裏とは?


■元・航空管制官だからこそ語ることができる、空港・離着陸・上空の緊張ドラマ。
無線交信とレーダーを駆使しながら、超過密の空をコントロールする航空管制。航空管制官は、空港の管制塔やレーダールーム、さらには航空路を見守る航空交通管制部などで、航空機が安全に、しかも効率よく航行できるように「交通整理」を行なう仕事。航空業界ではパイロットとともに極めて専門性の高い職種とされている。

2024年1月2日、羽田空港で起きた航空機同士の衝突事故では、管制官とパイロットの交信が注目された。航空管制が空の安全において非常に重要な位置を占めていることは間違いない。

航空管制の世界は、意外に思えるほど「人と人のコミュニケーション」によって成り立ち、空の安全が保たれている。ひとつのミスも許されないなか、管制官とパイロット、さらには管制官同士で、どのような交信を行ない、間断ない離陸・着陸を捌いているのか。

本書では、「そもそもなぜ、航空管制が必要なのか」という基本知識から始まり、実際の交信の様子と全容、事故を防ぐ仕組み、精細な管制システム、さらには管制官に求められる知識やスキル、最新テクノロジーと未来の航空管制まで、元・航空管制官のタワーマン氏がわかりやすく解説する。

目次・収録作品

■目次より
はじめに――羽田空港航空機衝突事故。何が問題だったのか

◎1章――安全な運航に欠かせない航空管制システムの全体
・航空管制の始まりと発展の歴史
・レーダーを補完する機能を持つ「トランスポンダ」
・高精度の情報が得られる「ADS‐B」と「マルチラテレーションシステム」
・管制の流れ1…多岐にわたる管制官の仕事
・管制の流れ2…大空港の発着スケジュールは超過密状態
・管制の流れ3…地上管制(誘導路・エプロン担当)の役割
・管制の流れ4…飛行場管制(滑走路担当)の役割
・管制の流れ5…いつ、どのタイミングで離陸させるか?
・管制の流れ6…飛行機の遅延は悪天候だけが原因ではない
・管制の流れ7…レーダー管制(出域管制)の役割
・管制の流れ8…レーダー管制(進入管制)の役割
・管制の流れ9…到着機が殺到したとき、どんな指示を出す?
・管制の流れ10…航空路管制の役割
・管制の流れ11…航空路管制がルート変更を指示するケース
・日本の空は「航空交通管理センター」で一括管理

◎2章――管制官とパイロット、緊迫の交信の実際
・世界中の管制官が英語で交信を行なう理由
・聞き間違いを防ぐ「フォネティックコード」とは
・入り乱れた交信を見事に捌く、管制官の手腕
・交信予定のない機が呼んできたら、どうする?
・交信中のパイロットが突然「消えて」しまうことも…
・パイロットとの意思疎通を円滑にする、ちょっとしたコツ
・パイロットから信頼される管制官、されない管制官
・「パイロットが指示を欲しがるタイミング」を予測する
・指示が遅れる場合は、その理由を明らかにする
・相手の認識違いを防ぐ「復唱のテクニック」とは
・相手の誤解を解きたいときに重要な考え方とは
・「何もいわない」ことが事故を防ぐケースもある

◎3章――ルールと現実の狭間で最適解を出す
・航空管制の「原則」は何によって定められている?
・マニュアルにない言葉は絶対に使ってはいけない?
・日本語を使って交信するケースはある?
・離陸は、どのような手順で許可される?
・着陸は、どのような手順で許可される?
・管制官による「着陸許可」が「指示」ではない理由
・管制官がパイロットの要求を断るシチューションとは
・規定に従っても、事故が起きては意味がない

◎4章――スムーズな捌きは管制官同士の連携から
・ルールから外れた指示を出すときには
・現場でもっとも評価される管制官とは
・管制の目的は「安全」だけではない
・チームの負荷を減らすために求められる思考
・管制塔内でコミュニケーションをどう円滑にするか
・平常心を保てば、他者の心の乱れに敏感になる

◎5章――過密な空港のリスクと事故防止の対策
・航空における「重大インシデント」とは
・飛行機同士のニアミスとは、どんな状況のこと?
・「ヒヤリハット」は、どのくらいの頻度で起きるか
・「言い間違い」「聞き間違い」には、こんな心理が潜んでいる
・ヒューマンエラーによる事故が起きやすい瞬間とは
・濃霧のなかでの着陸をサポートするシステムとは
・大地震が発生。管制官はどう対応するか
・大雪に見舞われた空港のオペレーションは?
・空港周辺で積乱雲が発達。管制に与える影響は?
・バードストライクが発生したときの対応は?
・ダイバートはどんな状況で、多く発生する?
・管制官に求められる、リスクを低減する思考とは
・管制官の仕事に「マルチタスク」はつきもの?
・滑走路で事故発生!そのとき管制官は何をする?

◎6章――管制官に求められる知識とスキル
・管制官は、どんな身分で業務を行なっている?
・管制官になるには何を学ぶ必要がある?
・現場での訓練は「痛い思い」と「努力」のくり返し
・パイロットの立場になって管制を学ぶ「搭乗訓練」
・こんな人は管制官に向いていない1…完璧主義の人
・こんな人は管制官に向いていない2…柔軟性がない人
・こんな人は管制官に向いていない3…1人で抱えこむ人
・こんな人は管制官に向いていない4…感情的になりやすい人
・こんな人は管制官に向いていない5…失敗を引きずる人
・こんな人は管制官に向いていない6…上下関係を重んじる人
・こんな人が管制官に向いている1…相手に「譲れる」人
・こんな人が管制官に向いている2…優先順位をつけられる人
・こんな人が管制官に向いている3…チームワークを高められる人
・強固なチームづくりには、多様性こそが重要

◎7章――最新テクノロジーと航空管制の未来
・業務が複雑化するなか、安全と効率をどう確保する?
・AIが管制官の判断を代替する日は近い?
・空の混雑緩和の切り札「4次元の管制」とは
・完璧なテクノロジーによる管制の制御は可能?
・管制業務を支援するシステムの現状と課題
・「リモート管制」は理想のシステムになり得るか?
・運航の安全を保つ「滑走路衝突回避システム」とは

航空無線用語一覧

著者紹介

タワーマン (タワーマン)

元・航空管制官。航空専門家。管制官時代は成田国際空港に勤務。退職後は航空系ブロガー兼航空管制ゲームの実況YouTuberに。管制官の経験を元に、現在は専門家として「空の世界」を各種メディアで発信する。

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