全集・シリーズ 青年の主張 まなざしのメディア史

青年の主張

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内容紹介

毎年「成人の日」に放送された、あの国民的番組を覚えているか!?  1950年代から大衆的感性を鏡のように映し続けた弁論イベントの、戦後社会における機能を問う画期的メディア史。

■絶賛書評続々!■

「青年」たちの経歴や演説の内容をつぶさに分析することで、これまでとは違う戦後史の姿が見事に浮かび上がってくる。
——原 武史(政治学者、『朝日新聞』2017.4.2)

「青年の主張」を遡る戦後テレビ史。そう聞いただけでも十分におもしろさは想像できるが、本書の展開はその期待を遙かに超えていく。
——速水健朗(ライター・編集者、『潮』2017.4)

正直、悔しいと思った。なぜ今まで若者論を専門とする社会学者はこの本を書けなかったのだろうか、と。
——古市憲寿(社会学者、『産経新聞』2017.4.30)

青年から若者への交代を、さらには戦後日本社会全体の変容を、一つの番組の変遷を通して鮮やかに浮き彫りにしている。
——難波功士(社会学者、『日本経済新聞』2017.2.26)

知的にとんがった人びとの言説をあつめてならべる思想史とは、趣向がちがう。はたらきはじめたばかりの青年たちが、各時代毎に何をどう考えていたのか。そこへ目をむけたところが、おもしろい。
——井上章一(建築史家、『週刊ポスト』2017.4.7)

本書は、他に例を見ない秀逸な若者論にもなっている。大人が若者に投影する若者像を、若者たち自身がどのように受け止め、引き受けていったのかを、入賞者のその後の人生をたどるなどして跡づけているからだ。
——浅野智彦(社会学者、共同通信配信)

目次・収録作品

序 章 《青年の主張》の集合的記憶
1 手の届く近接未来予言の供給システム
2 「成人の日」社説の主張
3 パブリックスピーチの昭和史
 
第一章 ラジオから響く「小さな幸せ」 一九五〇年代
1 「学生」が「青年」ではなかった時代
2 『弁論』という人生雑誌 
3 第一回(一九五四年度)全国大会——キューリー夫人か、シュヴァイツァーか
4 「学生弁論の覇者」海部俊樹——第二〜五回大会

第二章 ブラウン管に映る弁論大会 一九六〇年代
1 イメージの優位——第六〜九回大会
2 遅刻した重信房子——第一〇回大会
3 テレビ生中継と歌謡ショー開始——第一一〜一三回大会
4 学園紛争と『若い広場』の左旋回——第一四〜一五回大会

第三章 「らしさ」の揺らぎと再構築 一九七〇年代
1 アンチ全共闘の「明るい」秩序——第一六〜一七回大会
2 猪口邦子の架け橋——第一八〜二〇回大会
3 福祉社会のアーキテクチャー——第二一〜二三回大会
4 沖縄「特区」消滅と課題の「自由化」へ——第二四〜二五回大会

第四章 笑いの時代の「正しさ」 一九八〇年代
1 腹話術師の優勝と甲子園エース投手の無念——第二六〜二七回大会
2 人権問題の啓発装置——第二八〜二九回大会
3 国民国家のマージナルから——第三〇〜三三回大会
4 タモリとたけし軍団、とんねるずの後で——第三四〜三五回大会

第五章 《青年の主張》のレガシー 一九九〇年代以降
1 《青春メッセージ》、新しい革袋に古い葡萄酒——一九九〇〜九六年
2 ロイヤル席なき「国民的番組」?——一九九七〜二〇〇〇年
3 前景化するヤンキー文化——二〇〇一〜〇四年
4 「少年」と「団塊」の主張——二〇〇五年以降

おわりに 「青年の主張」の未来へ

参考文献
あとがき
資料

著者紹介

佐藤 卓己 (サトウ タクミ)

1960年、広島県生まれ。京都大学大学院教育学研究科教授。専攻はメディア史・大衆文化論。京都大学博士(文学)。著書に『『キング』の時代』『言論統制』『八月十五日の神話』『輿論と世論』など多数。

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