全集・シリーズ 枕草子/方丈記/徒然草
- 単行本 46変形 / 534ページ
- ISBN:978-4-309-72877-3 / Cコード:0393
- 発売日:2016.11.24
- 定価:3,080円(本体2,800円)
- ×品切
関連情報
内容紹介
英知とユーモアの傑作、平安の清少納言「枕草子」、鎌倉の激動時代の震災文学、鴨長明「方丈記」、人生訓である吉田兼好「徒然草」。日本三大随筆を現代の名手による新訳・全訳で収録。
自然や人間の本然を鋭い感性で綴った、現代に通じる三大随筆。斬新な新訳で全訳収録
随筆とは筆に随うの意である。それで筆がどれほど自在に遠くまで人を連れ出すことか。現代の日本人の感受性はこれらの随筆に由来すると言ってもいい。――池澤夏樹
<新訳にあたって>
酒井順子(枕草子)
枕草子と向き合う時間は、親しい友と語り合うかのように流れてゆきました。千年前にも「気が合う人」はいるという喜びを、読者の皆様にお届けできればと思います。
高橋源一郎(方丈記)
「方丈記」は、この国の歴史上、もっとも短くてなおかつ有名な散文だ。乱世と天変地異が続いた動乱の時代に生きて、作者は極限まで「書かない」ことを選んだ。その謎に迫りたい。
内田樹(徒然草)
「現代語への翻訳」というときの「現代語」とはどういう言葉を指すのか、考えるとよくわかりません。とりあえず、「自分がふだん使っている言葉」なら現代語だろうと思って訳しています。
「春はあけぼの……」一条天皇の中宮定子に仕えた宮中での生
活を英知とユーモアの筆致で綴った平安の清少納言「枕草子」。
「ゆく河の流れは絶えずして……」波瀾に満ちた人生を送り、
鎌倉前期の大火や地震などの自然災害や人災に見舞われた体
験を綴った最初の災害文学・鴨長明「方丈記」。「つれづれなる
ままに、日くらし硯にむかひて……」鎌倉末期の無常観に基づいた随想や
人生訓を鋭い洞察で記した兼好「徒然草」。現代の名手による
新訳・全訳で収録。
解説=池澤夏樹
解題=枕草子 藤本宗利
方丈記・徒然草 浅見和彦
◎月報=上野千鶴子・武田砂鉄
◎帯写真=花代
著者紹介
こちらもおすすめ
この本の感想をおよせ下さい
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。