全集・シリーズ 樋口一葉 たけくらべ/夏目漱石/森鴎外
- 単行本 46変形 / 568ページ
- ISBN:978-4-309-72883-4 / Cコード:0393
- 発売日:2015.02.13
- 定価:3,190円(本体2,900円)
- ○在庫あり
賞歴
- 全国学校図書館協議会選定図書
関連情報
内容紹介
時は明治、舞台は東京。思春期の少年少女の淡い想いが交錯するた一葉「たけくらべ」(新訳・川上未映子)、上京した青年の惑いを描いた漱石「三四郎」と鴎外「青年」。青春小説の傑作を集成。
明治はまずもって清新な時代であった。まずは擬古文ながらモダンな一葉の「たけくらべ」を現代語訳で供し、その後に知的な青年を主人公とした「三四郎」と「青年」を配置する。(池澤夏樹)
【ぼくがこれを選んだ理由】
明治になって社会の重心は若い人たちの方にシフトした。いきなり未来を預けられた青年たちの戸惑いを漱石は「三四郎」に書き、鷗外は「青年」に書いた。「たけくらべ」の色調は江戸期への郷愁だが、その一方でこれはモダニズムの都会小説でもある。(池澤)
【新訳にあたって】
一葉が今「たけくらべ」を書いたら絶対にこうなったにちがいないと信じきって&あの匂いあの話し声あの時間に持てるすべてを浸しきって、全力全愛でとりくむ所存です。(川上未映子)
吉原の廓の隣町を舞台に、快活な十四歳の美少女・美登利と、内向的な少年・信如の淡い想いが交錯する、一葉「たけくらべ」(新訳・川上未映子)。
東大入学のために上京し、初めて出会う都会の自由な女性や友人に翻弄される青年を描いた、漱石「三四郎」。
謎めいた未亡人と関係を重ねる作家志望の文学青年・小泉純一が、芸術と恋愛の理想と現実の狭間で葛藤する、鷗外「青年」。
明治時代に新しい文学を切り開いた文豪三人による、青春小説の傑作三作を収録。
◎解題・年譜・参考資料=紅野謙介
◎解説=池澤夏樹
◎月報:高橋源一郎・水村美苗
帯装画=浅野いにお
【収録作品】
樋口一葉「たけくらべ」(訳・川上未映子)
夏目漱石「三四郎」
森鴎外「青年」
著者紹介
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