全集・シリーズ 伊能図大全【全7巻】

伊能図大全【全7巻】

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関連情報

内容紹介

日本全国を初めて詳細に実測した伊能忠敬による近代地図の集大成。大図・中図・小図、すべての種類を最も上質な図幅で網羅した完全版。着色再現で200年前の日本が鮮やかに甦る!

日本全国を初めて詳細に実測した近代地図の集大成
奇跡の発見を重ねながら甦った貴重な伊能図の全貌が明らかに

〈本書の特徴〉
●日本全国を網羅
大図・中図・小図、三種類すべてを揃えた完全版!
基本図となる大図214枚、編集図の中図8枚、同じく編集図の小図3枚をすべて収録し、国内に現存する最も上質で完成度の高い図幅を厳選した伊能図の集大成。

●着色再現によって収録地図すべてが鮮やかに!
大図のうち半分以上を占める単色のアメリカ議会図書館所蔵図に着色再現を施し、収録246図すべてが最終上呈図に迫る彩色豊かな姿となって鮮やかに甦る。

●膨大な原図を鮮明なままコンパクトに!
文字を含む画像を鮮明に保ちながら、畳一畳を超える大きさの各原図を30~40%に縮小したうえでA4判に分割し、地域別にコンパクトにまとめた。

●郷土史研究だけでなく現代にも役立つ基本文献!
200年前の日本全国の地誌研究のための貴重な基本文献であり、また地形や街道、地名、土地利用など、現代との比較において役立つ多くの情報を提供してくれる基礎史料。

●充実した概説、各図解説、地名索引!
伊能図の全貌を概観した説明、全図幅の解説、地図に記載されたすべての文字を収録した膨大な地名索引。基本史料として貴重なデータ。


〈刊行のことば〉
渡辺一郎 伊能忠敬研究会 名誉代表

2001年にアメリカ議会図書館で207枚もの伊能大図の模写図を発見したことが契機となり、2004年には「アメリカ伊能大図展」が開催された。これを受けて、河出書房新社から刊行された『伊能大図総覧』(2006年)は、38万円、限定300部という豪華本だったにもかかわらず、刊行日には完売という望外の成功に終わった。
その後、国内外の優良な大中小の伊能図を集め、アメリカ大図には彩色を追加して再現し、原寸大の伊能図をつなぎ合わせた巨大な「大日本沿海輿地全図」を、全国各地で巡回展示することができた。この「完全復元伊能図フロア展」の地図データを整理して、手軽に閲覧できる方法はないかと考えてきたが、ついに本書『伊能図大全』として結実することとなった。
扱いやすい判型で最も上質な伊能図のすべてが網羅された完全版がここに完成したことは、伊能図ファンのみならず、多くの歴史・地理・郷土愛好家にとっても喜ばしいことであるとともに、記念碑的な出版といえる。
2018年は伊能忠敬没後200年の節目の年である。55歳の老境で若者数名を従え、蝦夷地を目指して勇気ある第一歩を踏み出した伊能忠敬の志を想い、200年前の日本の姿を一人でも多くの日本人に感じていただきたい。

〈伊能図とは何か〉
日本の近代地図のさきがけとされる伊能図は、伊能忠敬とその測量隊の長年の測量にもとづく全国の実測図である。海岸線と主要街道を骨格とし、記号や注記とともに、周囲の景観を絵画風に描く、彩色された手稿図である。およそ200年前の江戸時代に、あしかけ17年、10次にわたって測量が行なわれ、その各段階で多くの地図が作られた。
これらすべての地図を伊能図と総称するが、本書の収録図は、全ての測量結果を集成し、文政四(1821)年に上呈された「大日本沿海輿地全図」である。大図(3万6000分の1)214枚、中図(21万6000分の1)8枚、小図(43万2000分の1)3枚で、別に「大日本沿海実測録」14巻がある。大図は測量データから直接描かれた実測図、中・小図は大図を集成して編集されている。
伊能図は同時代の水準を超えた正確さで広く知られる。形状だけでなく、天文測量などによって位置の精度も追究したことで、近代地図の第一歩となった。記載内容の研究は端緒に着いたばかりで、19世紀初頭のわが国の地誌を伝える記録として大きな可能性が期待できる。
——鈴木純子 日本国際地図学会評議委員・元国立国会図書館司書

全7巻(分売不可)
【第1巻】伊能大図 北海道・東北
【第2巻】伊能大図 関東・甲信越
【第3巻】伊能大図 近畿・中国・四国
【第4巻】伊能大図 九州・九州沿海図
【第5巻】伊能中図・伊能小図
【第6巻】伊能図の概説と各図解説
【第7巻】地名索引
総原図枚数 246枚/総図数792面

著者紹介

渡辺 一郎 (ワタナベ イチロウ)

1929-2020年。東京生まれ。逓信省中央無線電信講習所(電通大)卒。電電公社(NTT)を経て、1995年に伊能忠敬研究会結成。伊能図の発見と研究に多大な貢献をした。『伊能図大全』など編著書多数。

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