単行本 死にたくなったら電話して

死にたくなったら電話して

第51回文藝賞受賞作

オンライン書店で購入

  • amazon
  • Rakutenブックス
  • 紀伊国屋書店
  • honto
  • 7netshopping
  • HonyaClub
  • e-hon
  • HMV&BOOKS
  • 大垣書店

店頭在庫

  • 紀伊国屋書店
  • 有隣堂
  • 三省堂書店
  • 旭屋書店
  • TSUTAYA
  • 未来屋書店アシーネ

賞歴

  • 第51回文藝賞

内容紹介

「死にたくなったら電話してください。いつでも」。空っぽの日々を生きてきた男は、女が語る悪意に溺れていく。破滅の至福へと扇動される衝撃作。全選考員が絶賛した、第51回文藝賞受賞作。

【内容紹介】
「死にたくなったら電話して下さい。いつでも。」
空っぽな日々を送る浪人生・徳山は、ある日バイトの同僚に連れられて十三のキャバクラを
訪れる。そこで出会ったナンバーワンキャバ嬢・初美から、携帯番号と謎のメッセージを渡
され、猛烈なアプローチを怪しむも、気がつけば、他のことは何もかもどうでもいいほど彼
女の虜に。殺人・残酷・猟奇・拷問・残虐……初美が膨大な知識量と記憶力で恍惚と語る「世
界の残虐史」を聞きながらの異様なセックスに溺れた徳山は、やがて厭世的な彼女の思考に
浸食され、次々と外部との関係を切断していき――。ひとりの男が、死神のような女から無
意識に引き出される、破滅への欲望。
全選考委員が絶賛した圧倒的な筆力で、文学と人類に激震をもたらす、現代の「心中もの」
登場! 第51回文藝賞受賞作。

【文藝賞 選考委員驚愕!】

なんという毒か。世界を拷問にかけるようなこの虚無と呪詛。拍手!
――藤沢周

すごい力量。これまでの日本文学とは異質の体力で書かれている、私はそこに大げさに言えば圧倒された。
――保坂和志

この小説の罠にすっかりはまった。呪術的な言葉の力によって封印を解かれた、「カウンター悪意」の恐怖と愉楽。初美が徳山を破壊に導いていく様は、世界を滅ぼす行為の象徴。その過程を言葉の力として見せるという挑戦は、まさしく文学が究極的に目指すところだと思う。安易な「希望」依存症を断ち切る力が、この小説にはある。本当の希望はその先にある。文句なしの受賞。
――星野智幸

一度、その世界に入り込んだら抜け出せない。十三版「失楽園」とでも言いたくなる、薄気味悪い物語に釘付けになってしまった。
――山田詠美

※特価期限2015年2月末日迄、以降、本体1500円(税別)

---------------------------------
【電子書籍版『死にたくなったら電話して』に関するお知らせ】

2014/11/21に配信を開始いたしました電子書籍版『死にたくなったら電話して』(李龍徳・著)に、以下の誤りがありました。大変申し訳ございませんでした。ご購入下さったお客様および、著者の李龍徳氏に心よりお詫び申し上げます。
弊社より「修正版」ファイルを各ストアへ再納品いたしまして、2014年12月11日~17日にかけて順次ファイルの差し替えが完了いたしました。12月17日迄に本作品をご購入下さったお客様におかれましては、修正前のファイルがダウンロードされている可能性がありますので、誠にお手数ですが、各ストアにて本作品を再ダウンロード下さいますようお願い申し上げます。
再ダウンロードの手続きは、ストアにより異なることがあります。
手続きに関するご質問は、各ストアへお尋ねください。


【誤りがあった箇所】
●以下の「一行アキ」が、改頁になっておりました。
・原本P.75後ろから1行目の1行アキ。
・原本P.163後ろから3行目の1行アキ。

●以下の「一行アキ」が抜けておりました。
・原本P.227後ろから6行目。7行目罫線の後の1行アキ。
・原本P.236後ろから7行目。8行目罫線の後の1行アキ。
・原本P.238前から4行目。3行目罫線の後の1行アキ。
・原本P.243後ろから6行目。7行目罫線の後の1行アキ。 以上。

著者紹介

李 龍徳 (イ ヨンドク)

1976年、埼玉県生まれ。在日韓国人三世。2014年『死にたくなったら電話して』で第51回文藝賞を受賞しデビュー。2020年『あなたが私を竹槍で突き殺す前に』で第42回野間文芸新人賞を受賞。

こちらもおすすめ

読者の声

ゾンビになって早十年 さん/女性
死ぬって簡単です。泣いちゃうくらい──思わず共感してしまった。わたし疲れてるのかな?
生きていくことにたいしてなんの疑問も疑心ももたず、ただそこに在る絶対的な世界に従属することでわたしは生きてきた。でも初美の発言に揺動かされた。ただ生きてるというだけで、これからわたしは傷つき、苦しむだろう。すべては絶対的な「生」に雁字搦めにされているから、なのかもしれない。死。そこにはなにもない。苦しみも悲しみも、わたしたちを呪う宇宙の法則さえない。このまま何の意味も見出すこともできずただ生きているよりもずっと魅力的ではないだろうか?
ひびのこれこ さん/16歳 女性
最高密度の真っ暗な絶望に圧倒された。ずっと辛い、ずっとしんどい。傑作だと思います

この本の感想をおよせ下さい

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

この本の感想を書く

こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。 お問い合わせは、こちらへ

close閉じる