単行本 どんぶらこ

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内容紹介

「なぜ自分だけがこんな目に?」――父が倒れ、母が倒れる。介護せざるを得なくなった息子/娘の揺れる日常に、沈んだ不安は今日も漂流、どんぶらこ。老いた日本社会の濁りが浮かび上がる。

◎岸政彦氏(社会学者・作家)、絶賛!

「どんぶらこ、どんぶらこ。
桃から生まれた、私たち。
鬼はどこにでもいる。
私たちもまた、鬼。

まるで川から流れてくるように、この世界に産み落とされた私たち。再び川を流れていくまでの一瞬の人生は、無意味で、苦痛に満ちている。いとうせいこうはこの本で、世界の残酷さを切り取って、そのままそこに置いた」


◎「な ぜ 自 分 だ け が こ ん な 目 に ?」

父が倒れる。母が倒れる。
殺されたのは誰なのか? 殺したのは誰なのか?
介護せざるを得なくなった息子/娘の揺れる日常に、
沈んだ不安は今日も漂流、どんぶらこ。
老いた日本社会の濁りが浮かび上がる。

「蛾」「犬小屋」を併録した信州弁三部作。


【著者プロフィール】
1961年、東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・音楽・舞台など、多方面で活躍。音楽活動においては日本にヒップホップカルチャーを広く知らしめ、日本語ラップの先駆者の一人である。86年、アルバム『建設的』にてCDデビュー。著書に小説『ノーライフキング』『想像ラジオ』(第35回野間文芸新人賞受賞)『存在しない小説』『鼻に挟み撃ち 他三編』『我々の恋愛』、エッセイ集『ボタニカル・ライフ』(第15回講談社エッセイ賞受賞)、「文芸漫談」を活字化した奥泉光との共著『小説の聖典』、『漱石漫談』などがある。「したまちコメディ映画祭in台東」では総合プロデューサーを務める。

著者紹介

いとう せいこう (イトウ セイコウ)

1961年生まれ。出版社の編集者を経て、音楽や舞台、テレビなどでも活躍。88年『ノーライフキング』でデビュー。99年『ボタニカル・ライフ』で講談社エッセイ賞、13年『想像ラジオ』で野間文芸新人賞受賞。

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