全集・シリーズ 世界ぐるぐる怪異紀行 どうして”わからないもの”はこわいの?

世界ぐるぐる怪異紀行

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内容紹介

「わからない」ものはどうしてこわいのか。文化人類学者たちが世界各国の怪異をどのように受け取り、紐解くのか。自分の常識がみるみるうちに変化していく、恐ろしくも楽しい世界へご案内。

目次・収録作品

【もくじ】

はじめに

1 村津蘭「ベナンの妖術師」…ベナン

2 古川不可知「ヒマラヤの雪男イエティ」…ネパール(クンブ地方)

3 藤原潤子「どうして「呪われた」と思ってしまうの?──現代ロシアの呪術信仰」…ロシア

4 近藤宏「かもしれない、かもしれない……」…パナマ東部(中南米)

5 福井栄二郎「ヴァヌアツで魔女に取り憑かれる」…ヴァヌアツ(アネイチュム島)

6 平野智佳子「中央オーストラリアの人喰いマムー」…オーストラリア(中央部)

7 奥野克巳「幼児の死、呪詛と猫殺しと夢見」…ボルネオ島(東南アジア島しょ部)

8 川口幸大「鬼のいる世界」…中国(広東省)

9 イリナ・グリゴレ「映像によって怪異な他者と世界を共有する方法──ジャン・ルーシュの民族誌映画が啓く新しい道」…日本

おわりに

著者紹介

奥野 克巳 (オクノ カツミ)

1962年生まれ。文化人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。著作に『ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと』ほか多数。

川口 幸大 (カワグチ ユキヒロ)

東北大学大学院文学研究科教授。文化人類学者。これまでは主に中国を中心とする東アジアの家族、親族、宗教、移動についての研究を続け、近年は食の研究にも取り組む。著書に『ようこそ文化人類学へ』ほか多数。

イリナ・グリゴレ (グリゴレ,イリナ)

1984年、ルーマニア生まれ。2009年に国費留学生として来日し、2013年に東京大学大学院博士課程に入学。主な研究テーマは北東北の獅子舞、女性の身体、移民に関する映像人類学的研究。著作に『優しい地獄』(亜紀書房 2022)。

近藤 宏 (コンドウ ヒロシ)

1982年生まれ。文化人類学者。神奈川大学人間科学部准教授。ラテンアメリカ研究。共著書に、『構造と自然』(勁草書房)、『マンガ版 マルチスピーシーズ人類学』(以文社)など。

平野 智佳子 (ヒラノ チカコ)

国立民族学博物館准教授。文化人類学を専門として、オーストラリア中央砂漠を中心にアボリジニの飲酒、アートについて研究。著書に『酒狩りの民族誌─ポスト植民地状況を生きるアボリジニ』(御茶の水書房)など。

福井 栄二郎 (フクイ エイジロウ)

1973年、兵庫県生まれ。島根大学法文学部准教授。社会人類学、オセアニア地域研究。主な著書に『共在する人格』、共著に『現代日本の「看取り文化」を構想する』ほか多数。

藤原 潤子 (フジワラ ジュンコ)

神戸市外国語大学准教授、かけはし出版代表。ロシアをフィールドとして文化人類学的な研究を行いつつ、絵本の翻訳・出版にもたずさわる。著書に『呪われたナターシャ:現代ロシアにおける呪術の民族誌』ほか多数。

古川 不可知 (フルカワ フカチ)

1982年生まれ。専門は文化人類学とヒマラヤ地域研究。2010年からヒマラヤでシェルパと山岳観光の研究を続け、近年は日本の登山やキャンプも研究する。著書に『「シェルパ」と道の人類学 』など。

村津 蘭 (ムラツ ラン)

1983年生まれ。文化人類学、マルチモーダル・映像人類学、アフリカ地域研究。著書に『ギニア湾の悪魔―キリスト教系新宗教をめぐる情動と憑依の民族誌』(世界思想社)など。

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