河出新書 -62 一神教全史 下 中世社会の終焉と近代国家の誕生

一神教全史 下

  • 一神教全史 下

オンライン書店で購入

  • amazon
  • Rakutenブックス
  • 紀伊国屋書店
  • honto
  • 7netshopping
  • HonyaClub
  • e-hon
  • HMV&BOOKS
  • 大垣書店

店頭在庫

  • 紀伊国屋書店
  • 有隣堂
  • 三省堂書店
  • 旭屋書店
  • TSUTAYA
  • 未来屋書店アシーネ

賞歴

  • 全国学校図書館協議会選定図書

内容紹介

そもそも宗教とは何かと問いつつ、一神教の歩みを辿る宗教思想史講義。スコラ学から、宗教改革、近代国家の形成、アメリカ合衆国成立、ナチズムの世界観、イスラム主義の興隆までを描く下巻。

一神教が世界史を揺るがす。
複雑な宗教史を鮮やかに解き明かす、決定的書物の登場。
下巻では、中世末期のキリスト教世界に花開いた、スコラ学から話が始まる。
学問の隆盛は、従来の信仰を内破させる作用をももたらし、宗教改革の運動が勃発。
その混乱を抑止するため、人工的な国家に主権を付与するという思想が提唱される。
こうして誕生した主権国家という「新たな神」は、急速に成長し、
近代の最強国アメリカを成立させる一方、ナチズムの惨劇をも生み出す。
そして中東では、ユダヤ人国家が再建されるが、イスラム主義の抵抗を招き寄せる――。

「「一神教は共同体を作り上げるためのフィクション」という一貫した観点によって描かれた観念の興亡史。
古代宗教に端を発するこの基本設定は、曲折を経て現代にも引き継がれている。
「信教の自由」と「政教分離」の関係もこの認識を踏まえなければ理解できないだろう。」
――宮崎哲弥(評論家)

目次・収録作品

第10講 スコラ学の発展
――十二世紀ルネサンスからトマス・アクィナスまで
第11講 宗教改革の時代
――イタリア・ルネサンスの人文主義からドイツ三十年戦争まで
第12講 近代的な国家主権論の形成
――ピューリタン革命の動乱、社会契約論の提唱
第13講 アメリカ合衆国の宗教状況
――新大陸発見から福音派台頭まで
第14講 ナチズムの世界観
――アーリア人種優越論と反ユダヤ主義
第15講 イスラエル再建とイスラム主義興隆
――ユダヤ人問題の歴史、現代の中東情勢

著者紹介

大田 俊寛 (オオタ トシヒロ)

1974年生まれ。宗教学・思想史専攻。博士(文学)。現在、埼玉大学非常勤講師。『グノーシス主義の思想』『オウム真理教の精神史』『現代オカルトの根源』『宗教学(ブックガイドシリーズ基本の30冊)』など。

こちらもおすすめ

この本の感想をおよせ下さい

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。

この本の感想を書く

こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。 お問い合わせは、こちらへ

close閉じる