読者の声一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

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かっかどるどるどぅ

2023.05.27

かっかどるどるどぅ

若竹 千佐子 著

前作『おらおらでひとりいぐも』で、自己の内面への旅を究めた作者は、本作において、外の世界に目を向け、今の社会が抱えている最大の問題と戦い行く決意をされたようです。競争によって人の尊厳を踏みにじり、人を孤立させ、分断してしまったこの世界。切り離された私たちに、何ができるのでしょうか、世界を破滅から救うために。ラストの4行から、私はその答えのヒントを受け取ったように思います。若竹千佐子さま、ありがとうございました。

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2023.05.27

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西 加奈子 著

乳癌全摘手術を2週間後に控えた今、この本と出会ったラッキーな読者です。

SNSやブログ等で有益な情報は簡単に手に入りますが、不安な気持ちに拍車がかかることもありました。
この本を読んだ後は、心強い味方に「大丈夫やで」とただ優しく、力強く抱きしめてもらったような感覚でした。

・ステージⅡbの右乳癌
・BRCA2保持者で両側全摘
・術前抗がん剤治療(パクリとAC)
自身と重なるところも多かったので、何度も頷きながら読み進めましたが、
共感だけでなく、自分では言語化できなかった気持ちも西さんの言葉に掬い上げてもらったように思います。本当にありがとうございます。

どうか多くの方にこの本が届きますように!

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2023.05.26

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西 加奈子 著

コロナ禍に外国で乳ガン。西さんとは同世代という共通点しかないにもかかわらず、共感、うらやましさ、応援の気持ちが入り乱れ、先を急いで読んだ。周りの女性だけでなく、男性にもすすめたい。そして登場人物全員に会いたい。

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2023.05.24

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西 加奈子 著

アメリカに住んでいます。渡米まもなく乳がんが見つかりました。西さんと共通点が多く共感しながら読みました。日帰り手術をし、今は抗がん剤治療中です。言葉の壁はもちろん、何ごとも医者任せではなく、自分で動かなければならない事が多いです。何度も日本に帰りたくもなりました。でもアメリカの良さも沢山あります。今読むべき本に出会えてとても嬉しいです。大切な一冊になりました。ありがとうございました!

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2023.05.23

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西 加奈子 著

私が乳がんの告知され手術を控えているその時にテレビでこの本を知りました。テレビに映るお元気そうな西さんからは想像もできない出来事が著書には書かれていました。手術を控えていたのでまず手術の内容の所から読み勇気をもらいました。入院中にじっくり読ませてもらいさらに勇気をもらいました。右乳房全切除手術後の私はこれからホルモン療法を内服で5年は行う予定です。離れて暮らす一人暮らしの85歳母の介護も控えているので仕事は手術前に辞めました。4年前に3か月の闘病の末亡くなった父の時は仕事も家庭も忙しく会いに行くこともままならず悔いが残っているので、自分の病気も含め悔いなく今後すごしたい、と著者を読んだからこそより思いました。ありがとうございました。

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2023.05.23

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西 加奈子 著

私も乳がんサバイバーです。幸い、4年前の手術から今のところ転移はなく、ホルモン治療を続けながら元気で生活できております。でも、毎年一回の検査の度に言い様のない不安と恐怖が襲ってきます。
そんなときにこの本に出会い、西さん、周りの方の前向きな考え方に勇気をもらい、近くで寄り添ってくれる安心感を感じました。
片方になってしまった乳房、バランス悪く時々あーあと思ってたけど、この本を読んでこれも自分、自分の体悪くないなと思えました。
健康な人よりは少し身近に死を感じている私はこの先の人生も大事にできると思ってます。
ありがとうございます。

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2023.05.22

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西 加奈子 著

よくぞ書いてくださった!という気持ちでいっぱいです。まさかは誰にでも起こり得るし、病気でなくても人生は平坦な道ばかりではなく。色んな意味で、この本は私にとって必要な本でした。自分の周りで起きてることでモヤモヤとしていたことの整理も出来たし、これから生きる上での指針にもなりました。愛と情の考察の部分は繰り返し読みました。また時間をおいて再読したいです。

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2023.05.22

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西 加奈子 著

病気は、それそのものが怖い存在であるのと同時に、今まで見えていなかったものを顕在化させてしまうという怖さがあります。ですが、顕れてきたものをどう受け止めるかは「本人次第」で、西加奈子さんはその辺をとても上手に描いているなと感じました。
医療システムの違いなどのテクニカルな側面だけでなく、人間の内面や其々の社会が内包する価値観といった普段は見えにくい物事までも、的確に切り取り、改めて私たちに提示してくれています。

どの作品を読んでも感じる事ですが、西さんは正直で、本当に優しい作家さんだと思います。共感するだけでなく、苦しみや痛みを掬い上げ、(時には)笑い飛ばして、力強く励ましてくれます。
とても暖かい人なんだろうなと想像し、いつまでも元気でいてほしいと願いながら、読み終えました。本当に沢山の人に読んでもらいたい一冊です。

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2023.05.21

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西 加奈子 著

子宮頸がんの告知をされた帰り道、この本を手に取りました。
私と夫の間には子どもがおらず、授かるといいなと思っていましたが、子宮も卵巣も摘出、リンパ節郭清と放射線治療もすることとなり、なんとも表現し難い気持ちでした。
そんな時、西さんのこの本に出会ったこと。
「私の体の中で私が作ったがんだ」闘病ではなく治療であり、たまたま生まれて、生きようとしているがんがある。それが事実で、それだけ。というフレーズに、もやもやしたものがストンと腑に落ちました。
また、西さんの周りにたくさんの愛が溢れていること、そして西さんがみなさんを愛していることもとても素敵だなと感じました。
少しの緊張とユーモアをもって、治療に望みたいと思います。今作品に出会えたことは、私にとても大きな意味がありました。
西さん、ありがとうございます。
ご家族さま、エキさんのご健康を願い、これからも応援しています。

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2023.05.21

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西 加奈子 著

私はがんサバイバーではありませんが、肩に骨折の金属プレートを入れてあったり(抜かない選択をしました)、歯をインプラントにしたりしたことに、人工的なもので支えられていて、どんどん本来の自分ではなくなっていくようなマイナスイメージをひそかに抱いていました
それゆえ「何かを切除したり、何かを足したりしても、その体が自分のものである限り、それは間違いなく本物なのだ。」という言葉に、驚き、気付かされ、励まされました。
前から好きだったけど、あらためて、西さん最高です!
ありがとうございました

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2023.05.21

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西 加奈子 著

闘病の話でありながら、小説を読むようにあっという間に読み終えてしまいました
一方、読み進めるうちに、これを書き上げた西さんの精神力に感嘆してしまう場面もありました
書くことが救いであったと仰っていますが、同時にやはり作家の胆力を感じました
それもあって、最後にあった「これを“あなた”に読んでほしい」という言葉が響いて思わず涙ぐみました
前から好きだったけど、更に好きになりました。
西さんありがとう。

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2023.05.20

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西 加奈子 著

西加奈子という人のことが、もっと好きになった。
実直な人だ。

体に限らず、私のボスは私であること。
余計な雑音に囲まれて生活してること。
知らぬ間に、他人にどう見られるかを意識して生活していること。
「じゃかましいわ!それいらん!」
町中で叫びたいのは私もだ。

そんな色々なことに気づかされた本でした。

もう一度読み返したいと、いま思っています。

内表紙がステキなので、カバーを外して電車の中で読みました。
「見て見て!かわいやろ!」という感じ(笑)。

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2023.05.20

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西 加奈子 著

読みました!!本当に読んで良かった!
noteに掲載しています。
良かったら読んでください!
この本を世に出していただき、感謝です。ありがとうございます

https://note.com/naonakano/n/n8d55c62b9793

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2023.05.20

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西 加奈子 著

未読の時には、「あなたに、これを読んでほしいと思った」という帯の文章が、「セールストーク」に思えました。読後、これは「本当に、私の(私たちの)ための本だ。」と涙が出て、帯の言葉が心に響きました。

今年2月に「がん」が見つかって、手術、抗がん剤治療、という嵐の真っ只中にいます。
必死にもがきながら、平常心を装って仕事を続けている自分に、しんどくなってきたところでした。

「分かるで!」
「せやんな!」
「怖いよな!」
西さんの言葉が、わたしの手を繋いでくれました。

がんを告知された日の、夜の暗闇を私も経験しました。
「キャンサーシスターフッドやな!」
この言葉に大きくうなづき、勇気をもらえました。この本を世に出してくださって、本当にありがとうございます。

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2023.05.19

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西 加奈子 著

芯も持ちつつも優しさとユーモアがあり、そっと心に近づいてくるような言葉選び。明らかにそこにはぬくもりがありました。
コロナ禍という激動時代の中、海を渡った遠い地で重みある時間を乗り越えて西さんがご健在であること、そして「今」こうしてこの本を手に取って苦しくも美しい瞬間を目の当たりにしていることを、噛み締めながら読み進める自分がいました。
西さんの「息」「生」を、直に感じました。そして、西さんが創り上げられた作品ひとつひとつを読み返す:西さんの歩みの軌跡に触れる旅にまた出たくなりました。
『サラバ!』での初めての出会いから時を経たこの本は間違いなく、私にとっての忘れられない作品、人生の岐路に立った時に何度でも手に取りたい言葉たち、何度もでも向き合いたい西さんの存在の証です。

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2023.05.17

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西 加奈子 著

私は先日、舌ガンを宣告されました。
今は怒涛の検査ウィークです。もうすぐ治療方針の説明があります。私は持病に慢性骨髄性白血病があります。この薬の副作用で肺高血圧症にもなりました。病気だらけなのにまたかと思ったときに、立ち寄った本屋でこの本を手にとりました。
がんは自分の細胞であるということ。だからやっつけるとは言わないというところはわたしも、そう思います。怖くても、怖さと一緒にゆっくり進んでいくという強さ。
わたしも、もう一度がんばってみます!

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2023.05.17

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西 加奈子 著

1ヶ月前、乳がんが見つかり、直後にこの本に出会いました。先週、手術が終わってから最後の30ページを読んでいる時に、病気がわかってから初めて涙が流れました。この本にずっと背中をさすってもらっていたような気がしています。
ありがとうございました。

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2023.05.17

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西 加奈子 著

「類は友を呼ぶ」とは良く言ったもので
この本はまさに、類友だった。
西さんが素敵だから西さんのように素敵な友人が集まってくる。
そして、その友人たちの思いやりは全て形が違っている。
人って 欲しい思いやり以外を、ありがた迷惑として受け取ったりするのに、西さんは、全てそれを行ってくれた人のそれぞれの形に想いを傾けて、心を動かす。
だから、すごくいろんな人の愛を受け取ることが出来るのだと思った。
カナダという国の、大きくて愛を持った人々に触れてみたいと思った。
異国の地で過ごす経験をしていない私は、「みんな」の範囲がとても狭いのではないかと思う。
もっと色んな人の視点に立って考えられる人間になりたい。

私は弱い。とても弱い。
それでも1人ではないのだ。

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2023.05.17

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西 加奈子 著

私の父は血液のがん(白血病)で亡くなりました。
どんなに健康に気をつけていても誰にでも起こりうる病の体験を
こんなに痛快!で心を揺さぶる文章で綴ってくださったことに深く感謝いたします。

これからも思う存分人生を楽しんで
書き続けて頂ければ
こんなに嬉しいことはありません。

西さんの言葉たちが大好きです!

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2023.05.16

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西 加奈子 著

「お名前と生年月日をおっしゃってください」
そうね、入院中は何度も聞かれ、そのたびに、貴女同様私も、べつの「私」の存在ように感じていたわ。

私の場合は、四人に一人は即死するといわれるくも膜下出血。
たいした後遺症障害もなく、これからは自分の体を楽しもうなんて考えていた。

最近、抗核抗体検査の結果、治療方法も確立していない自己免疫疾患だと判明した。
徳を積めば良いことがあるなんて嘘…なのか、どれだけ徳を積めと言うのだよ…、と思っている。

しかし、未だ息をしているし、はたから見れば健康そうに見えるようだし、森山直太朗の歌詞にあるように「くたばる喜びとっておけ」なのかも。

本の出会いは偶然なのか必然なのか。
とにかく、私はあなたの本に出会えてよかった。

ありがとう。

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