文藝賞原稿募集

河出書房新社が主催する「文藝賞」は、1962年の創設以来、新人の登竜門として、たえず文学シーンに新しい才能を送り出して参りました。応募規定をご覧のうえ、積極的にご投稿ください。既成の枠にとらわれない、衝撃的な作品をお待ちしております。

募集要項

第62回「文藝賞」原稿募集(主催 河出書房新社)

【締切り】

2025年3月31日(当日消印有効)

【選考委員】

小川哲 角田光代 町田康 村田沙耶香

【発表】

雑誌「文藝」2025年冬季号誌上

【賞】

正賞 万年筆
副賞 賞金50万円(雑誌掲載の原稿料含む)

【応募規定】

  • 応募原稿は未発表小説に限る。同人雑誌、インターネット上に既に発表したもの、自費出版したもの、他の新人賞への応募作品は対象外とする。
  • 枚数は400字詰原稿用紙100枚以上400枚以内(ワープロ原稿は400字詰原稿用紙に換算した枚数を明記)
  • 原稿には表紙を付け、そこに題名、枚数、筆名、本名、生年月日、年齢、住所、電話番号、略歴を記すこと。
  • 原稿を綴じ、通し番号をふること(原則として縦書きとする)。ウェブ応募の場合も原稿データの冒頭に表紙と同様の情報を明記し、2ページ目から本文を開始すること。なお、原稿データ形式はMS Word(doc/docx)、テキスト(txt)、PDF(pdf)に限定する。
  • 【2024年4月30日消印まで⇒】〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-2 河出書房新社「文藝賞」係
    【2024年5月1日消印より⇒】〒162-8544 河出書房新社「文藝賞」係
    ※応募日により送り先が異なります
    ウェブによる応募は「ウェブで応募」ボタンをクリックし、応募フォームに必要事項を入力の上、原稿ファイルをアップロードして投稿すること。
  • 応募原稿はいかなる場合も返却しない
  • 応募や選考過程に関する問い合わせには一切応じられない
  • 受賞作の複製権(出版権を含む)、公衆送信権等は河出書房新社に帰属する。その際、規定の著作権使用料が著作権者に別途支払われる。また、文庫化の優先権は河出書房新社が有する
ウェブで応募するweb entry 文藝賞応募原稿.docx

ワードファイルで応募される場合は、上記テンプレートを参考にしてください。(使用は必須ではありません)

※応募原稿にご記入いただいた個人情報は、文藝賞の選考以外には許可なく使用いたしません。

選考委員より

小川哲
小川哲

あなたの頭の中にある景色は、まだあなただけのものです。その偶然と奇跡を紙に焼きつけ、他の誰かに見せつけてやりましょう。あなたの言葉を、この世界に永遠に刻みつけるためのお手伝いができれば、と思います。

角田光代
角田光代

photo: Kengo Tarumi

時代の空気を吸いながら小説も変化していくことを、以前、文藝賞の選考をしているときに学びました。だから時代に置いていかれる小説もある。反して、あきらかに今の空気を吸って描かれながら、何十年が経過しても古びず、時代のただなかに在り続ける小説もある。そういう小説に出合いたいです。

町田康
町田康

いろんな事を気にせずタガを外して自分が真におもしろいと感じるものを書く。まずはそれからと考えます。

村田沙耶香
村田沙耶香

photo: 藤岡 雅樹

小説を書いている方は、もうすでに書く状態の生きものなのだと認識しています。その方の小説にしか存在しない言葉、光景、世界、感覚、未知とたくさん出会うのを、同じ書く生きものとして心から楽しみにしています。

過去の受賞作

第60回 令和5年度(2023年)
小泉綾子 無敵の犬の夜
佐佐木陸 解答者は走ってください(優秀作)
図野象 おわりのそこみえ(優秀作)
第59回 令和4年度(2022年)
安堂ホセ ジャクソンひとり
日比野コレコ ビューティフルからビューティフルへ
第58回 令和3年度(2021年)
澤 大知 眼球達磨式
第57回 令和2年度(2020年)
藤原無雨 水と礫(れき)
新 胡桃 星に帰れよ(優秀作)
第56回 平成31年度(2019年)
宇佐見りん かか
遠野 遥 改良
第55回 平成30年度(2018年)
日上秀之 はんぷくするもの
山野辺太郎 いつか深い穴に落ちるまで
第54回 平成29年度(2017年)
若竹千佐子 おらおらでひとりいぐも
第53回 平成28年度(2016年)
町屋良平 青が破れる
第52回 平成27年度(2015年)
畠山丑雄 地の底の記憶
山下紘加 ドール
第51回 平成26年度(2014年)
李龍徳 死にたくなったら電話して
金子薫 アルタッドに捧ぐ
第50回 平成25年度(2013年)
桜井晴也 世界泥棒
第49回 平成24年度(2012年)
谷川直子 おしかくさま
第48回 平成23年度(2011年)
今村友紀 クリスタル・ヴァリーに降りそそぐ灰
第47回 平成22年度(2010年)
該当作なし
第46回 平成21年度(2009年)
大森兄弟 犬はいつも足元にいて
藤代 泉 ボーダー&レス
第45回 平成20年度(2008年)
安戸悠太 おひるのたびにさようなら
喜太ふあり けちゃっぷ
第44回 平成19年度(2007年)
丹下健太 青色讃歌
磯崎憲一郎 肝心の子供
第43回 平成18年度(2006年)
荻世いをら 公園
中山咲 ヘンリエッタ
第42回 平成17年度(2005年)
青山七恵 窓の灯
三並夏 平成マシンガンズ
第41回 平成16年度(2004年)
白岩玄 野ブタ。をプロデュース
山崎ナオコーラ 人のセックスを笑うな
第40回 平成15年度(2003年)
羽田圭介 黒冷水
生田紗代 オアシス
伏見憲明 魔女の息子
第39回 平成14年度(2002年)
中村航 リレキショ
岡田智彦 キッズ アー オールライト
第38回 平成13年度(2001年)
綿矢りさ インストール
第37回 平成12年度(2000年)
黒田晶 メイド イン ジャパン
佐藤智加 肉触(優秀作)
第36回 平成11年度(1999年)
濱田順子 Tiny,tiny
第35回 平成10年度(1998年)
鹿島田真希 二匹
第34回 平成9年度(1997年)
鈴木清剛 ラジオデイズ
星野智幸 最後の吐息
第33回 平成8年度(1996年)
大鋸一正 フレア(優秀作)
佐藤亜有子 ボディ・レンタル(優秀作)
第32回 平成7年度(1995年)
伊藤たかみ 助手席にて,グルグル・ダンスを踊って
池内広明 ノックする人びと(優秀作)
金真須美 メソッド(優秀作)
第31回 平成6年度(1994年)
雨森零 首飾り
第30回 平成5年度(1993年)
大石圭 履き忘れたもう片方の靴 (佳作)
小竹陽一朗 DMAC(佳作)
第29回 平成4年度(1992年)
三浦恵 音符
真木健一 白い血 (佳作)
第28回 平成3年度(1991年)
川本俊二 rose
吉野光 撃壌歌
第27回 平成2年度(1990年)
芦原すなお 青春デンデケデケデケ
第26回 平成元年度(1989年)
比留間久夫 YES・YES・YES
結城真子 ハッピーハウス
第25回 昭和63年度(1988年)
長野まゆみ 少年アリス
飯嶋和一 汝ふたたび故郷へ帰れず
第24回 昭和62年度(1987年)
笹山久三 四万十川1 あつよしの夏
久間十義 マネーゲーム(佳作)
第23回 昭和61年度(1986年)
岡本澄子 零れた言葉
第22回 昭和60年度(1985年)
山田詠美 ベッド タイム アイズ
第21回 昭和59年度(1984年)
平中悠一  She's rain
渥美鐃児 ミッドナイト・ホモサピエンス
第20回 昭和58年度(1983年)
若一光司 海に夜を重ねて
山本昌代 応為坦坦録
第19回 昭和57年度(1982年)
平野純 日曜日には愛の胡瓜を
第18回 昭和56年度(1981年)
堀田あけみ 1980アイコ十六才
ふくださち 百色メガネ
山本三鈴 みのむし
第17回 昭和55年度(1980年)
青山健司 囚人のうた
田中康夫 なんとなく、クリスタル
中平まみ ストレイ・シープ
第16回 昭和54年度(1979年)
冥王まさ子 ある女のクリンプス
宮内勝典 南風
第15回 昭和53年度(1978年)
黒田宏治郎 鳥たちの闇のみち
小林景子 回帰点(佳作)
第14回 昭和52年度(1977年)
星野光徳 おれたちの熱い季節
松崎陽平 狂いだすのは三月
第13回 昭和51年度(1976年)
外岡秀俊 北帰行
第12回 昭和50年度(1975年)
阿嘉誠一郎 世の中や
第11回 昭和49年度(1974年)
小沢冬雄 鬼のいる杜で
第10回 昭和48年度(1973年)
北澤輝明 あわいの構図(佳作)
赤坂清一 帰らざる道(佳作)
第9回 昭和47年度(1972年)
尾高修也 危うい歳月
第8回 昭和46年度(1971年)
本田元弥 家のなか・なかの家
後藤みな子 刻を曳く
第7回 昭和45年度(1970年)
黒羽英二 目的補語
小野木朝子 クリスマスの旅
第6回 昭和44年度(1969年)
(野中周平:受賞辞退)
第5回 昭和42年度(1967年)
該当作なし
第4回 昭和41年度(1966年)
金鶴泳 凍える口
加藤敦美 大山兵曹(佳作)
第3回 昭和39年度(1964年)
北小路功光 ミクロコスモス(佳作)
第2回 昭和38年度(1963年)
真継伸彦 (中・短篇部門)
三輪秀彦 内面の都市(長篇部門佳作)
三枝和子 葬送の朝(長篇部門佳作)
八登千代 夜明けまで(中・短篇部門佳作)
竹内泰宏 見張り(中・短篇部門佳作)
藤本義一 日時計の家(戯曲部門佳作)
古島一雄 青ひげ(戯曲部門佳作)
第1回 昭和37年度(1962年)
高橋和巳 悲の器(長篇部門)
田畑麦彦 嬰へ短調(中・短篇部門)
西田喜代志 海辺の物語(中・短篇部門)
柘植光彦 裏切らなかった五人(中・短篇部門佳作)
後藤明生 関係(中・短篇部門佳作)
松尾忠男 ナン(中・短篇部門佳作)
古島一雄 わが夢の女(戯曲部門佳作)
近藤耕人 風(戯曲部門佳作)
松原正 藤原国衡(戯曲部門佳作)
朴秀鴻 日本の空の下で(戯曲部門佳作)