河出文庫 つ2-4 夏至遺文 トレドの葵

夏至遺文 トレドの葵

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内容紹介

塚本邦雄は短篇小説を「瞬篇小説」と名付けるほど愛し、多くの作品を遺した。その中でも特に名高い瞬篇小説集『夏至遺文』、「虹彩和音」「空?昇天」を含む『トレドの葵』の二冊を収録する。

ときに辛辣、ときに哀切、ときに冷徹、
そうしてつねに美しい、
砂金のような物語。  ――皆川博子


さらば。さらば、みじかき夏の光よ――。同じ夢を見続けた二人の男、ハムレット外伝、猫嫌いの男と空色の猫、石榴聖母の下に集う七人の虚々実々、少年の日の花鎮めの一夜、主と美しい奴僕達が迎えた最期。眷恋と別離が交錯する白昼夢へ。言葉の魔術師の神髄、目眩く傑作瞬篇集。

目次・収録作品

夏至遺文

禽
受難
蠍の巣
異牀同夢
葡萄鎮魂歌
夏至遺文
霞の館
絵空
妹
放生
二の舞
如月の鞭
鷹の羽違ひ
月落ちて
僧帽筋
賓客
蕗

トレドの葵

風鳥座
聴け、雲雀を
トレドの葵
鳥兜鎮魂歌
七星天道虫
無弦琴
凶器開花
虹彩和音
石榴
空蟬昇天
月光変 「魔笛」に寄せて


我が師 塚本邦雄 皆川博子
解説 瞬篇小説という言葉の爆弾 島内景二

著者紹介

塚本 邦雄 (ツカモト クニオ)

1920年生まれ。2005年没。歌人。51年、第1歌集『水葬物語』刊行、以後、岡井隆、寺山修司らと前衛短歌運動を展開。現代歌人協会賞、詩歌文学館賞、迢空賞、斎藤茂吉短歌文学賞、現代短歌大賞など受賞。

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