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[ 著者:筒井 功 ]の検索結果
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意味不明な日本の難読地名を、朝鮮語やアイヌ語にこじつけずに、地形を重視して読み解く。『日下を、なぜクサカと読むのか』の著者の、『日本の地名:60の謎の地名を追って』の増補改題版。
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「日下」と書いて「クサカ」と読むことは知られている。ではなぜその漢字をあてるのか。そうした古代にまで遡られるとみられる言葉の謎を、地名のフィールド調査から解明する。
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近代に入っても、東北北部にアイヌは暮らしていたが、北海道に戻ったり、和人に溶け込んだりし、姿を消した。だが、痕跡はなお至る所に残る。その残影を追ったかつてない取材と調査の記録。
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差別され賤視された漂泊放浪民は、どこに隠れ住んだのか。『日本の「アジール」を訪ねて』(2016)に、山形市・極楽寺に住んだ院内・イタカ、下妻市の筬屋・箕直しの章を増補し、改題。
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文献のない縄文時代の言葉を確定できるのか。手掛かりは地名に。アオ、クシ、ミの三語とそれに派生する青、串、耳などの付く地名から縄文語を同定していく、実地調査に基づく論理的な試み。
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2016年に刊行された同名書に、8章「近代、岩手県にあったアイヌ人集落の話」9章「伊豆半島のはずれ─米山信仰の村の数奇な歴史」を増補する新装版。興味深い、驚きの話の宝庫。
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忍者の実態のリアリズム。実像を追う。北条配下の風魔一党、猿引・植田次兵衞、伊賀・甲賀の単郭方形城郭から、伊達氏の黒脛巾組と会津・摺上原の合戦。コラム、図版多数の実証研究。
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赤松宗旦『利根川図志』、柳田国男『故郷七十年』でも知られる彼らの故地、民俗学のふるさと、布川。そこから上流へ、また下流・銚子へ、大利根川畔の過去と現在を逍遥する民俗紀行。
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アイヌ人は本州のどこまで南下したか。モヤ、タッコ、オサナイを地名に持つ37カ所を検証し、北海道以外には東北北部にしかアイヌ語地名はないと、先史の難題を決定的な結論へ導く。
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被差別民を中心に、差別と弾圧を受けた十三の事件の真相を追う。上州鼻緒一揆、別府的ヶ浜事件、福田村売薬商殺し、洞村移住強要事件、オール・ロマンス事件など、暗黒の近代史。
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日本各地の村、山あいで著者が見聞きし、取材した怪異な出来事や、今に残る奇妙な風習の名残など、不思議な話全十三話を紹介。
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エタの語源は何かはまだわかっていない。著者は、巫女などをさすイタコ他の元になった語「イチ」にその語源を求める。そこから広く深く差別の根源をさかのぼって解き明かす、画期的な書。
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東北地方におけるアイヌ語地名の南限を実地に探り、大陸から日本列島に人々がどのようにやって来、民族がいかに交わり形成されたかを探る画期的な書。
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国家の統治が及ばなかった「聖域」アジール。近代以降の漂泊民、被差別民、乞食たちが拠り所としたそれら洞窟などの実際の場所を、克明な取材に基づき描く民俗紀行ノンフィクション。
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マタギの村、天皇の即位のたびに麻服を貢納する山奥の村など、歴史の長い不思議な村七つの探訪紀行。宮本常一『忘れられた日本人』を現代に引き継ぐ民俗誌。
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かつて、広く雨乞いが行われた。最終手段として、供犠として牛馬が殺され、その首が滝壺に落とされた。その役目を多く被差別民が担った。各地にその風習の跡を探る。
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「あお・おう・あわ」は古来、死の世界を意味した。大島=青島は、かつて葬場であった。青木などの地名も古墳・葬場と関わりが深いことを検証する。
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戦後、シラスウナギを養殖する投機行為に狂奔する人々、太平洋で発生し、波のまにまに日本へ辿り着くけなげでしぶといウナギの一生。一生懸命に生きるそれぞれの人生。
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東京には魅力と謎に満ちた地名がたくさんある。山手線、都心部、中央線、下町、武蔵野、奥多摩、伊豆諸島の島々と、全東京都の気になる地名を考える。全国の類似地名との比較も面白い。
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中世以前、猿は信仰され、馬の守り神でもあったが、猿に関わる人はなぜ差別されるようになったのか、猿まわしからさかのぼり、各地の猿地名と「呪的能力者」から探る。