読者の声一覧
ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。
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2018.01.06
おらおらでひとりいぐも
若竹 千佐子 著
業をとげて待つ死を嫌った人がいた。途上で死にたいと願った。
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意味を求めて、諦めを厭って「おらおらでひとりいぐも」と言う桃子さんは、滑稽にすら映った。
彼女はきっと死ぬまで諦めずに生きていく。
自分への期待が重なる。からこそ、私との違いが露骨にみえる。
見つけた自分は正しいか、美しいか?
いつか「悲しい」という言葉の意味を知ったら、きっと抱きしめて生きてゆく。
墓に手を合わせず、空を一緒に眺める桃子さんは、偽りと共にいない。
「悲しい」を知らずしてではなく、抱きしめて空を見上げた。
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2017.12.29
仕方ない帝国
高橋 純子 著
切れ味鋭い七色の変化球で相手打者をバッタバッタと打ち取るような、爽快な内容の本ですね。それに加えて、相手投手がビーンボールを投げてきたら同じように、しかし笑顔でビーンボールを投げ返す、そんな著者の迫力を感じさせる個所もありました。お勧めの一冊です。
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2017.12.26
やさしい大人の塗り絵 身近な春の花編
佐々木 由美子 著
こんにちは若いころお菓子やケーキのしごと縫製の会社につとめていたか゛だんだはたらけなくなってきましたそこで絵のほうに もともとすきでした絵にもがんばってみようとかんがえました
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2017.12.26
おらおらでひとりいぐも
若竹 千佐子 著
私の中で眠っていた地元の言葉が、この本を読んだら音になって蘇りました。
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この心地よいリズムは遠野の昔話の語りべのようです。彼女の語りに引き込まれ、笑ったり泣いたり、エンターテイメントでした。
懐かしいけれど、とても新しい!感動しました!!
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2017.12.13
逆さに吊るされた男
田口 ランディ 著
田口ランディさんの本はほとんど全部読んでいます。こちらも面白かった。
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全部読んだあと、河野義行さんの言葉がよみがえりました。人間は弱いもの、組織に入ればそれに従い、思い込んだものを正義と思う、間違いを犯すのが人間。自分や周りの人を守るために人を殺すことは悲しいですね。
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2017.11.22
ピアリス
萩尾 望都 著
どうなるのだろうと展開をわくわくしながら読んだ。未完のものが挿し絵もこみで書籍として出版され手にとれたことが嬉しい。
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2017.11.21
日航123便 墜落の新事実
青山 透子 著
横田の管制内なのになぜジャンボが消えるのかと信じられなかったことは覚えています。でもこんなひどいことが行われていたとは。ショックです。
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今も多くの事実が国民の眼から隠され続けています。もりかけ疑惑、東京オリンピック誘致のわいろ・・一部の人が知っていても黙っていたら、あるいは小さな声では、隠ぺい体質は変わりません。みんなに知らせて声を大きくしなくては。声を上げる事さえできなくなる日が来ないように。
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2017.11.18
感傷的な午後の珈琲
小池 真理子 著
本作には46篇のエッセイが収録されており
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ここ数年の著者の小説に見られる生、死、性が美しく丁寧な文章で綴られています。
特に印象に残ったのは著者と百年前のエラールと言う名のピアノとの出会い。
様々な偶然の成せる技なのか、はたまた必然だったのか、読んでいて私にはそれが「縁」の様に思えました。
今から20年以上前、小池さんの本を手に取っていなければ、今こうしてこの本に出会う事もなかったかも知れず自分自身の出来事と照らし合わせながら読ませて頂きました。
愛猫、両親、作家仲間との別れなど、淡々とそして静かな言葉の中に深い哀しみと愛情が込められていて時に切なく感慨深く読みました。
それにしても小池さんの作られるブランチ、脳内映像で描いただけでも本当に美味しそうでした。
読み応えのある素敵なエッセイです。
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2017.11.15
鮫
真継 伸彦 著
文藝賞受賞作です。
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高校生(?)のときに読んで,映画も見て,ずっと気にかかっていました。
最近,Kawade Paperbacks版をAmazonで購入して再読しました。レビューはAmazonに書きました。
作者は高橋和巳と同時代の人ですね。河出書房新社での扱いはずいぶん違いますが。
『鮫』はそんじょそこらの時代小説にない傑作です。続編に『無明』があります。未完の『華厳』もあるようです。著作集を出すのは無理でも,『鮫-無明-華厳』で一冊つくっていただけるとうれしいです。
たぶん,団塊の世代は買うのではないかと思います。できれば少し大きい文字で。
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2017.11.11
木原敏江
木原 敏江 著
「摩利と新吾」が大好きで「鵺」の耽美に心惹かれていました。原画展を機にこの本を購入、内容の濃さに感激しました。先生の創作の仕方や考え方などの詳しいインタビューを読み、改めて作品を読み直しています。青池先生、萩尾先生との対談も素敵でした。3人の会話にライブ感がありお茶会に同席させていただいてる気分でした。
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表紙の下の裏表紙まで凝っていましたね(^_^)
木原先生のますますのご活躍を願っています。素敵な本をありがとうございます!
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2017.11.09
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
山田悠介さん、四年ぶりの長編作品と聞いて本屋さんで手を取りました。
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物語の最初からグンと引き込まれ、最後まで一気に読みました。最後の最後は本当に驚愕の展開でした。想像も出来なかったです。読んだ後にワスレナグサの花言葉を調べて、泣きそうになりました。
読んだ後にPVを見て、本当にグッときました。絵も音楽もキャストさんもこの物語にあっている感じがして、もっともっと見たいって思いました。映画化待ってます!
買ってよかったな、何度も読みたいなって思える作品でした。
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2017.11.07
地の底の記憶
畠山 丑雄 著
電波、ラピスラズリ、川の流れなどモチーフが散りばめられていて「お話」が繋がっていくのが楽しかったです。どんどん奥底に入っていくような感覚になりました。
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畠山氏のこれからの成長にも期待しております。
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2017.11.06
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
山田悠介さんの小説が本当に好きで、特にこの本は一番好きです。この本を読んで改めて人の愛情を感じさせられました。ラストもとても衝撃的でした。あまり本を読まない人も多分好きになると思います
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2017.11.05
木原敏江
木原 敏江 著
とても貴重な出版をしていただきありがとうございました。
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また萩尾先生や青池先生との対談もとても楽しく拝読しました。
残念だったのはサイズですね。大判だともっと楽しめたのですが。
でも、これまでの軌跡をまとまっていて、本当にありがとうございます。
現役でご活躍で、まだ新作を読めるのは読者としてはすごく嬉しかったです。編集のみなさんのおかげです、とてもよかったです。
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2017.11.04
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
PVがきっかけで、久しぶりに本を手にとりました。分厚さに最初は尻込みしてしまいましたが、読めばあっという間。一晩で一気に読んでしまいました。少し悲しくて、だけどどこかあたたかい。読了から一晩経ち、じわじわとあたたかさと言葉にできない喪失感が胸に広がっていくような、そんな感覚です。アニメーション映画など更なるメディア展開があれば、いろんな魅せ方ができそうな作品だと思いましたし、声優さん達の演技をもっと聴いてみたいと思える素敵な作品でした。是非映画化してほしいです。
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2017.11.03
大林宣彦
河出書房新社編集部 編
原田知世さんがデビュー35周年を迎えた年に本書が発売されたことを、とても嬉しく思っています。監督の『時をかける少女』は、1984年10月10日に初めて観たときから今日まで変わることなく、この世界に存在するすべての映画(そして、これから作られるであろうすべての映画)の中で、私が一番好きな作品であり続けています。60ページでのんさんが「好きだ」と語っていた吾郎ちゃんがハンカチを顔にのせるシーン、私も大好きです。私と同じ苗字の高柳良一さんと同じく、私ももう一度、知世さんと一緒に映画を作ってもらいたいと願っています。大林監督、どうかいつまでもお元気でいてください。大林監督作品とは私にとって、「現実では決して出会うことのできない人間同士が、スクリーンの中で素晴らしい心の交流をする物語」です。『時をかける少女』に出会えたことに感謝します。
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2017.11.02
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
私は普段あまり本を読まないのですが、今回入野さんがアニメPVに出演されてることをきっかけに僕ロボを読みました。
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すごく読みやすくて先が気になる展開にわくわく、ドキドキしながら読み進めることができました。本を読み慣れてない私にはPVがあることによってより作品の世界観や人物を想像し考える助け、というか材料になったような気がします。
読み終えた後は、良い意味で言葉に出来ない複雑な気持ちでいっぱいになりました。切ない、悲しい、などの言葉では簡単に表現過ぎてしまう気がして。いろんな感情が湧いてきました。久しぶりに本の世界に触れることができてとても良かったなと思います。きっかけを与えてくれたアニメPVに感謝です。
PVもキャストさんの演技、映像ともにすごく引き込まれる素晴らしいものだったので是非アニメ映画で観たいです!また違う形で僕ロボの世界に触れる機会があることを願っています!
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2017.11.01
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
AIを創り出す理由が、人間の生活が便利になるからとか、自分たちの技術を見せつけたいからとか、そんなものではいけないと思った。もうこれ以上、便利にならなくていい。殺すなら創らないで。そんな風にこれからの未来を考えさせられる作品でした。
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2017.11.01
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
最初から最後まで素敵な話でした‼︎すれ違い伝わらない思い、ラストの衝撃の真実何から何まで心がゆさぶられました!
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PVも話を知らず見るのと話を読んで見るのとでは全然違う見え方で素晴らしかったです‼︎
まだ僕ロボを知らない人に勧めたくなる最高のお話でした‼︎
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2017.11.01
僕はロボットごしの君に恋をする
山田 悠介 著
PVがきっかけで「僕ロボ」を読ませていただきました。普段あまり本を読まないのですがとても読みやすくて読むのが楽しい作品でした。その中でもラストの展開は本当に衝撃的で読後はなんとも言えない気持ちでいっぱいになりました。また、どことなく現代社会に通じているところがあって読めば読むほど深い作品だと感じました。アニメPV、本当に素敵で何回も店舗に訪れてついついみてしまいました(笑)ネタバレになってしまわないかな?とも思ったのですがそんなことはなく、読後もう一度映像をみると全てがスーッと伝わってきて純粋に感動しました。自分を含め、これからを生きる人に読んでほしい、そんな作品でした。アニメ化、映画化などされたら絶対行きます!是非!(笑)
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