読者の声一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

該当商品 972件中 801820件を表示

きつねのつき

2012.03.06

きつねのつき

北野 勇作 著

父と娘、仲むつまじく暮らす親子。三歳の春子は最近よく言葉をおぼえ、舌足らずながら色々なことを話してくる。語り手である私は、それがとてもうれしい。毎日が驚きと発見の日々だ。そんな二人の日常が淡々と描かれる。そして、そこに非日常的なものが侵食してくる。大きな災害の後に残された人々の日常を描いているらしい。その災害が何なのかは最後まで明確に語られない。主人公の私がそれにどういう風に関わったのかも、彼の妻がその時、どんな目にあったのかも詳細は明らかにされない。真相は闇の中だ。しかし、その事実があってそれを乗りこえた人々がいる。環境の変化、世界の変化、すべてを受け入れてなんとか生きていこうとしている人々がいる。それが主人公である私と彼の娘の春子を取りまく世界を描くことによってディティールを語らずとも直球で読者の胸に届いてくる。ほのぼのと不気味に。

続きを読む
戦争の世界史 大図鑑

2012.03.02

戦争の世界史 大図鑑

R・G・グラント 編著 樺山 紘一 監修

本書を或る掛かり付けの医院の待合室で偶然読みました。
それ以来この本の虜になり、何時か購読して、じっくり時間を気にせず読みふけりたいと思います。
人類の歴史は戦争史と言っても過言ではないと本書で確信しました。

続きを読む
アライバル

2012.02.22

アライバル

ショーン・タン 著

涙がとまりません
お店でついつい号泣してしまいました
これは、死ぬまで持っていたい宝物です

続きを読む
古今亭志ん朝 大須演芸場 CDブック

2012.02.19

古今亭志ん朝 大須演芸場 CDブック

河出書房新社 編

待ってました! 志ん朝師の心意気の象徴「大須の高座」が聴けるなんて、食うもの食わなくても、着るもの着なくても、飲むものは飲みますよ(笑)、買わねばなるまい。

続きを読む
開高健とオーパ!を歩く

2012.02.11

開高健とオーパ!を歩く

菊池 治男 著

未読ですが---。

アマゾンへ『オーパ』を探しに出かけ、中学生の私がはじめて本当の憧れを持つ世界を生み出してもらった四人の方々。

三人はアマゾンよりも大きな河を渡られ、菊池さんは『オーパ』を肉声で語れるただひとりの男になってしまいました。

早く読みたいと大音声で、言い切れない複雑な気持ちがあります。

一時代の終わりを感じてしまうような気がします。


!!!!
そうです。菊池さんが開高さん達と歩かれたのは、アマゾンだけではないのです。
続編を希望し、さっそく本屋で予約することにします。

愚か者はまず動くべし。

続きを読む
李藝

2012.01.19

李藝

金住 則行 著

一体どれほどの日本人が、李藝という人物を知っているだろうか。韓流時代劇ファンの私も全く知らなかった。もうブームというより一つの分野ともいえる韓流であるが、この分野についての好みにかかわらず、この人物についてはより多くの日本人に知ってほしいと思った。文章が平易で流れるように書かれている上に、内容も、平和への願い、母の想いといった普遍的なものであるため、韓流好きか否かにかかわらず、楽しめるのではないだろうか。むろん、時代劇ファンには堪らない人物も出ているのでお見逃しなく!

続きを読む
葬儀

2012.01.09

葬儀

ジャン・ジュネ 著 生田 耕作 訳

私は、生田耕作先生の教え子です。ジャン ジュネの原文を数度紐解いてから生田先生の名訳を何度も拝読致しました。日仏両国の文化、歴史、宗教的背景等が全く異なる条件下で翻訳なさった恩師に頭の下がる思いです。とりわけ、ジャン ジュネのフランス文は詩的且つ暗喩的でありますので、邦文に直す事に難渋なされたと推察いたします。生田先生は私に”フランスの詩は邦文に翻訳不可能です"と仰っておられたので、なおさらその感が強いです。
"葬儀"が出版された当時、仏蘭西のマガジンリテレールに写真入りで大きく取り上げられました。嬉しくて巴里の書肆で泪しました。帰国してその書をお渡しする前に先生は天国へ旅立たれました。残念至極です!

続きを読む
1から学べるプロの極意 水彩色鉛筆で描く風景スケッチ

2012.01.02

1から学べるプロの極意 水彩色鉛筆で描く風景スケッチ

門馬 朝久 著

テクニックが判り易く書かれており、指導書として机の脇に常時置いています。
透明水彩絵具の混色を具体的にカラーチャートして欲しい。

続きを読む
仁徳陵の被葬者は継体天皇だ

2011.12.27

仁徳陵の被葬者は継体天皇だ

林 順治 著

[応神=ヤマトタケルは朝鮮人だった]に引き続き石渡氏提唱の交差王朝説の確証にまたとない待望の新書が登場し深く感銘を受けています。

百済王昆支は今も太子町・上ノ太子の飛鳥戸神社に祀られており多くの朝鮮人の知るところとなりました。

今回のこの新書が朝鮮と日本の真実の歴史を解き明かす起爆剤となり日韓交流に拍車をかける書になりうると期待しています。

続きを読む
李藝

2011.12.19

李藝

金住 則行 著

通信使とは信(よしみ)を通わせる人という意味とか。渡日40数回、600名以上の被虜人を連れ戻した李藝の通信使という官吏の役だけに留まらない生き様、精神のありようが、1400年代初めの朝鮮半島を背景に書き込まれています。今、日本では拉致問題が遅々として進展しない状況ですが、李藝がこの時代に生きたら、どうしただろうとの思いが湧いてきます。人としての熱い想いを感じられる上品な作品です。著者はあるきっかけで知り合った人との信(よしみ)を通して李藝を知り、そのときの感動の覚めないうちに一気呵成に書き上げたという。李藝の情熱と同じものが著者にもほとばしっていたのではないかと読みました。王子江画伯の挿画は気品に満ちていて、本全体を引き締めています。

続きを読む
宮城県気仙沼発! ファイト新聞

2011.12.01

宮城県気仙沼発! ファイト新聞

ファイト新聞社 編

読んでいて本当に面白いです!記事や四コマまんがの続きを追って読み進めてしまいます。気仙沼、東北だけでなく、疲れ果て息の詰まるこんな時代だからこそ日本にとってファイト新聞は必要と思います。自分をとりまく閉塞感の中にちょっと希望が見えてきます。応援する側の私が逆に励まされ、勇気づけられました。共感する人も多いのでは?
本刊に載っていない50(休刊)号までも読みたいです。増補予定はないのですか?

続きを読む
叱らない、叩かない 愛犬の困った行動を解決する「言葉」の処方箋

2011.11.30

叱らない、叩かない 愛犬の困った行動を解決する「言葉」の処方箋

佐藤 真奈美 著

出版後すぐに読みました。
解りやすく優しく私の目指すべきところでした。
バッチとリフレ、レイキと心理学を学んでおり、飼い主さんとわんちゃんの投影もこの本で納得できました。お会いして修行したいです。
素敵な本をありがとうございます。福岡でバッチとワンちゃんの一任者のお方からの紹介でした。

続きを読む
シンプル生活手帳2011

2011.11.24

シンプル生活手帳2011

金子 由紀子 著

金子さんの言う通り、
「忘れっぽく、気が散りやすい性質。手帳というものが好き・・・」な人にピッタリです。

書くことは、正直得意ではないけど、金子さんの問いかけに答えるように記入できるし、自分のやりたかった事をまとめられてスゴク良かった。まだ、これからが本番の手帳ですが、ワクワクしています。

続きを読む
風景の島 JAPAN 1971-2011

2011.11.21

風景の島 JAPAN 1971-2011

中田 聡一郎 著

「生」を掲げるこの作品を拝見しながら、私たちのいる世界はなんと死に近いのだろう、と考えました。
正直に言えば、最初はみるのがこわかった。
見知らぬ人の「生(と死)」に出会うのがこわかったのかもしれません。

何度か、時をおいて眺めました。
見知らぬたくさんの遠い生ある(あった)人々の世界をかいま見ました。
私の父母の、その父母の、そのまた父母の世界に出会ったような気がしました。

この写真集、明らかに今までとは違う作風を感じながら、しかし実は最初の頃と何ら変わっていないとも感じます(矛盾するようですが)。
かつてあった場所に対するあたたかさ。中田さんの視線は変わらずにあるのですね。
と同時に、流れる海の波を硬質な石のように見せてしまう厳しさをも感じます。

中田さんにはどうかお大事に、これからも楽しみにしています。

続きを読む
千年の愉楽

2011.11.13

千年の愉楽

中上 健次 著

この度若松監督が「千年の愉楽」を映画化されると伺い、「三好」役を演じられます高岡蒼佑さんのファンなものですから、早速図書館で初版の単行本を借りて読みました。

味わい深い文章に、是非手元に置いておきたくなりまして、文庫本の重版を心待ちにしています。

この度の重版では、映画化に関する情報も盛り込んで頂けましたら幸甚です。

続きを読む
インストール

2011.11.12

インストール

綿矢 りさ 著

文体が面白くてはまった。
何回読んでも飽きないと思った。

続きを読む
1から学べるプロの極意 水彩色鉛筆で描く風景スケッチ

2011.11.09

1から学べるプロの極意 水彩色鉛筆で描く風景スケッチ

門馬 朝久 著

今日は、いつもご親切なご指導に感謝いたしております。塗り絵で生きがいを見つけて、毎日楽しんでおります。
今回この本を見つけまして、早速求めてみました。絵には全く自信がなく心配なのですが、優しいお手本に、導かれて、挑戦してみたくなりました。
重ねて感謝申し上げます。

続きを読む
イラストで読む ルネサンスの巨匠たち

2011.10.28

イラストで読む ルネサンスの巨匠たち

杉全 美帆子 著

イタリア旅行に行く飛行機内で読みました。わかりやすく面白かったです。絵画・彫刻初心者にお薦めです。

続きを読む
ルードヴィヒ二世の生涯

2011.10.27

ルードヴィヒ二世の生涯

シュミット村木 眞寿美 著

ルートヴィヒ2世についての本は、現在流布されている内容しか書かれていないものが多いです。けれども本書は、「謎」ではあっても、かなり踏み込んだ内容にまで言及していて好感が持てました。私の知りたかったことが書かれていたということです。
真実は、なぜ明かされないのか。多くが謎に包まれたままであることに憤りすら覚えます。日本では文献もなかなか手に入りません。さらに調査が進んだら、ぜひ続編を書いて頂きたいと思います。

続きを読む
そのまま豆本 はじめての手製本編

2011.10.19

そのまま豆本 はじめての手製本編

赤井 都 著

そのまま切って使えるというので、2冊(1冊は読み物、1冊は実践用として)購入しました。
切り抜くだけで、簡単に可愛い豆本が作れ、とても楽しいです。
豆本の表紙や中身のデザインが、素敵で作りがいがあります。
ぜひ、第二弾を希望します!

続きを読む