全集・シリーズ 南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

南方熊楠/柳田國男/折口信夫/宮本常一

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内容紹介

熊楠「神社合祀に関する意見」、柳田「海上の道」、折口「死者の書」、宮本「生活の記録」など、卓越した知性と想像力で日本像を再構築した巨人たちの文業から、傑作29篇を精選収録。

【ぼくがこれを選んだ理由】
 民俗学は文学のすぐ隣にある。
 南方熊楠の鎮守の森を擁護する論は今のエコロジーにつながっている。
 柳田國男と宮本常一の論考を連ねると、正面から描かれた近代日本人の肖像が見えてくる。
 折口信夫はもうそのまま文学。読んでいると古代の日本人とすぐにもハグできるような気持になる。(池澤夏樹)

民衆の紐帯であり自然の宝庫でもある社(やしろ)の破壊に反対する、南方熊楠の画期的論考「神社合祀に関する意見」。
伊良湖岬の浜辺で目にした椰子の実から日本人の来し方を想起する、柳田國男「海上の道」。
後に中将姫と呼ばれる藤原南家の姫君と、非業の死を遂げた大津皇子の交感を軸に綴られる、折口信夫「死者の書」。
近代女性の生き様を活写する「海女たち」「出稼ぎと旅」「女工たち」ほか、宮本常一「生活の記録」。
神話、伝承、歴史、生活、自然など、日本のすべてを包摂する厖大な文業から、傑作29篇を精選。

解説=池澤夏樹
解題=鶴見太郎
年譜=恩田陸・坂口恭平

帯装画=高木紗恵子

目次・収録作品

南方熊楠
 神社合祀に関する意見

柳田國男
 海上の道
 根の国の話
 清光館哀史
 木綿以前の事
 何を着ていたか
 酒の飲みようの変遷
 最上川の歌仙

折口信夫
 死者の書
 妣が国へ・常世へ
 古代生活に見えた恋愛
 わが子・我が母
 沖縄を憶う
 声澄む春
 神 やぶれたまふ

宮本常一
 土佐源氏
 梶田富五郎翁
 ふだん着の婚礼──生活の記録1
 共稼ぎ──生活の記録2
 海女たち──生活の記録3
 出稼ぎと旅──世活の記録4
 見習い奉公──生活の記録5
 女工たち──生活の記録6
 行商──生活の記録7
 人身売買──生活の記録8
 月小屋と娘宿──生活の記録9
 女の相続──生活の記録10
 家出──生活の記録11
 戦後の女性──生活の記録12

 解題 鶴見太郎
 解説 池澤夏樹
 年譜

著者紹介

南方 熊楠 (ミナカタ クマグス)

1867年和歌山市生まれ。博物学、仏教学、自然科学等をもとに独自の方法論を確立した、博覧強記の民俗学者・粘菌学者。おもな著書に、『十二支考』『南方閑話』『南方随筆』『燕石考』など。1941年没。

柳田 国男 (ヤナギタ クニオ)

1875年兵庫県生まれ。農商務省勤務、貴族院書記官長を経て、1930年代以降は民俗学の著作に専念し、研究会や雑誌を主宰した。おもな著書に、『遠野物語』『木綿以前の事』『海上の道』など。1962年没。

折口 信夫 (オリクチ シノブ)

1887年大阪生まれ。国文学者・民俗学者・歌人。釈迢空を号とした。国学院大学卒業後、栁田國男に師事。独自の境地を開いた。代表作に『古代研究』、詩集『古代感愛集』、小説『死者の書』など。1953年死去。

宮本 常一 (ミヤモト ツネイチ)

1907年山口県周防大島生まれ。日本各地でフィールドワークを重ね、特に移動する人びとに注目し多くの民俗誌を残す。おもな著書に、『忘れられた日本人』『海に生きる人びと』『家郷の訓』など。1981年没。

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