読者の声一覧

ご投稿いただいた最新の読者の声をご紹介しています。

該当商品 1030件中 81100件を表示

いっしょに翻訳してみない?

2024.12.26

いっしょに翻訳してみない?

越前 敏弥 著

中学生との特別授業をまとめた本書は、対話形式のレイアウトでとても見やすく、読みやすく、生徒たちと同じ部屋で自分も受講しているような感覚になれました。越前先生による英文法のポイントの解説なども語り口が柔らかいのでとても分かりやすく、不思議と英文を正確に読解するための力がついたように感じました。読む前の自分と、読んだ後の自分は何かが違うと感じます。ありがとうございました。このようなレッスン形式の書籍をもっと読みたいです。

続きを読む
すべての、白いものたちの

2024.12.25

すべての、白いものたちの

ハン・ガン 著 斎藤 真理子 訳

アジア人女性初のノーベル文学賞受賞者の作品が手軽に読めるということで早速読ませていただきました。
筆者は生と死を表現する白を書きたかったと、賀茂女の「冬籠り人も通わぬ山里の稀の細道ふたぐ雪かも」の詩を思い起こしました。
本の構成としては詩的で文字数は少なめ、言葉に流れがあるのでサラサラと読みやすい。しんしんと降り積もる雪の中をわけいる感覚で、足元を見ればザクザクと踏みしめていたのは雪のような瓦礫の灰のような砕かれた骨のような白いもの。その上に成り立つのが自分という存在だと感じました。
確かに筆者は白を表現したとおもいます。

続きを読む
ナチュラルボーンチキン

2024.12.08

ナチュラルボーンチキン

金原 ひとみ 著

ポップなカバーデザインや文体に軽い内容を想像したのですが、この作品はまさに『君たちはどう生きるか』を切実に問う力作だと思います。金原ひとみさんの小説を読むのは実は初めてなのですが、強く推薦したい作品です。

続きを読む
ぼくの文章読本

2024.12.06

ぼくの文章読本

荒川 洋治 著

名著の多い文章読本の中にあって、散文のみならず詩についても言及したものはほとんどありません。本書は散文と比較しながら詩についても考察を深めており、文章読本の新たな名著として一般読者の心に届くに違いありません。著者の文章そのものが名文であることは、言うまでもありません。

続きを読む
くもをさがす

2024.11.11

くもをさがす

西 加奈子 著

看護師です。いまは看護師を育てる大学の教員をしています。病を得た経験だけでなく、それを支援する職業のありかたについて深く考えました。私たちの仕事は、どのような状況でも相手がが持つ力が最大限に発揮されるよう、支援することです。そのために状況や病態を判断し、療養環境を調整しているつもりです。しかし西さんの本を読み、本当にそうすることができているだろうか、と思いました(思った以上に、看護師中心でケアをしてはいないか、ということです)。文化や医療制度の違いについてを知り、それを踏まえたケアを考えるためにも、これから看護師になる学生だけでなく、ベテランの看護師、管理者にも読んでほしいと思い、講義のたびに紹介しています。書いてくださって、ありがとうございました。

続きを読む
宮本常一を旅する

2024.11.02

宮本常一を旅する

木村 哲也 著

プロフィールによると、著者は宮本常一の本と高校卒業後に出会い、その後宮本常一の足跡を辿る旅を続けているとの事。
著者は、宮本が駆使した「あるくみるきく」を用いて、訪問地のその後を丁寧に描いている。
それによって、宮本の残した足跡が、地元の人々に強く受け継がれている事が詳らかになっていく好著。

続きを読む
うるうる白書

2024.10.25

うるうる白書

TARAKO 著

物心ついた時からちびまる子ちゃんのアニメが大好きで、本屋でこの本を見かけて、これは絶対に読まねば!と思って即買いました。
TARAKOさんの人柄と才能が存分に感じられる内容で、最後までとても楽しく読みました。TARAKOさん自身もまるちゃんに負けないくらいにぎやかな人柄で、笑えて元気になれるエピソードが多かったです。
またキートンさんの解説では、エッセイ本編とは別の角度からTARAKOさんの才能の凄さを感じられ、こちらも読み応えがありました。
今年の春、TARAKOさんが突然お亡くなりになったことを知った時は、とてもショックでした。
でもこの本を開けば、いつでもTARAKOさんに会えるのだと確信しました。これからもこの本を何度も楽しもうと思います。

続きを読む
くもをさがす

2024.10.13

くもをさがす

西 加奈子 著

昨年11月、妻の肺がん摘出手術の間、家族待合室で「くもをさがす」をずっと読んでいました。救われたと思いました。実際のところは、5月に再発が見つかり、現在は抗がん剤治療の最中です。病めるときも、健やかなるときも、どちらも大切な日常です。

続きを読む
ショコラティエみたいにできる 魔法のボンボン・ショコラレシピ

2024.10.13

ショコラティエみたいにできる 魔法のボンボン・ショコラレシピ

熊谷 裕子 著

今までありとあらゆるお菓子の本を読んでまいりましたが、意外とショコラの本はないんです。あってもプロむけで数多く作るレシピだったりします。
こちらはその様なことはなく。
素晴らしいレシピばかり。作り方だけでなく、ちょっとした修正?みたいなことまで教えてくださるので安心して作れます。
これから涼しくなるのでまた活躍させたい一冊です。

続きを読む
プティ・ガトーのデコレーション・メソッド

2024.10.13

プティ・ガトーのデコレーション・メソッド

熊谷 裕子 著

初めてこの本に出会った時は、パティスリーのようなケーキを作れる喜びに幸せいっぱいになりました。
チョコ飾りのプロセスに至るまで丁寧に教えてくださり、先生のケーキに対する思いがパンパンに詰まった一冊です。

続きを読む
焼き菓子の教科書 バターの性質を知れば、もっとおいしく焼けます

2024.10.13

焼き菓子の教科書 バターの性質を知れば、もっとおいしく焼けます

熊谷 裕子 著

今流行りの焼き菓子を丁寧な解説で作りやすく指南してくださいます。
見た目地味になりがちな焼き菓子に、おもたせにしても喜ばれる華やかさをプラスされていて。熊谷先生らしいセンスがきらめく一冊です。

続きを読む
世界を変えた12の時計

2024.09.19

世界を変えた12の時計

デイヴィッド・ルーニー 著 東郷 えりか 訳

気がつくと時計の取材とその記事を30年近くも続けていますが、これほど奥深くて面白い本はなかなかありませんね。日時計から最新のGPS衛星に搭載された原子時計まで。10章の「声の時計」の話は、特に面白いですね。これに触発されてコラムも書いてしまいました。

続きを読む
くるまの娘

2024.09.14

くるまの娘

宇佐見 りん 著

信田さよ子さんが、ユーチューブのエアレボリューションにゲスト出演されていて、その中で「「くるまの娘」が 的を得ている、すごい」といわれていたので、読んでみました。この本には、ネガティブな言葉全てが似合う、私の子供のときの心の様子、私が感じていた悶々とした日々が、しるされていて、宇佐美さん、なんでわかるのー?と感じました。この作品のなかの一文の様に、家族丸ごと助けてほしかったです。こんなに、読んでて心かきまぜられて熱くなった本はないです。家族なんて、やっかいと思いながら生きてきました。しかし、この本で、これまで私だけの問題として抱えて生きてきましたが、少し楽にもなりました。客観的に我が家族を見ることができ、私は親から逃げることもできなかったけど、それはそれでいいのだと思えました。父が生きていたら、もう少し父に接して、我が家の「ままならなさ」原因の追求したかったです。

続きを読む
あの夏が飽和する。

2024.09.01

あの夏が飽和する。

カンザキ イオリ 著

分厚い本は沢山読んでるけどこれが一番おもしろかった。

続きを読む
くもをさがす

2024.08.29

くもをさがす

西 加奈子 著

ガンなんて、よかったが探しようにも見つからないのに、「あ、あたし、貴重な経験してるのかも」と、少し見方を変えてくれる一冊。

続きを読む
フィネガンズ・ウェイク Ⅰ・Ⅱ/Ⅲ・Ⅳ セット

2024.08.27

フィネガンズ・ウェイク Ⅰ・Ⅱ/Ⅲ・Ⅳ セット

ジェイムズ・ジョイス 著 柳瀬 尚紀 訳

今日,6月に予約した近くの書店で買ってきました(棚にもありましたよ).だいぶ待ったので,もしや出ないのではないか?といぶかっていました[SMILE].
この時代にこのような本を出してくれるとは.河出書房新社,ファイト!
本文,ノンブルの配置,カバー,箱のすべてがとても美しい装本です.ご苦労が忍ばれます.関係の皆様に深く感謝します.
これから,ゆっくりと,じっくりと,ジョイスと柳瀬さんのラビリンスを味わいたいと思います.

続きを読む
ゆびでなぞって!ひらがなあいうえオノマトペ

2024.08.27

ゆびでなぞって!ひらがなあいうえオノマトペ

石上 志保 著 赤池 佳江子 絵

勉強が遅れている8歳の息子に購入しました。
字の部分が凹んでいるのがすごく良かったです!
普段は書き順を指摘すると機嫌が悪くなって勉強にならなかったのですが、書き順も自分で確認しながら練習することができました。
カタカナもあったらいいのに

続きを読む
やまびこのうた

2024.08.22

やまびこのうた

笹山 久三 著

中学受験の塾でこの本をもらいました。
私はそこまで本が好きでもないけど
スラスラ読めて何回も読み直しています。
個人的に本の中で一番好きな作品です。

続きを読む
カメリ

2024.08.19

カメリ

北野 勇作 著

人でないものの日常。心とか感情といったものは、どこから来るのかなとふと思ってしまう物語だった。佐賀在住の私は、この物語に登場した「海」を有明海の干潟で想像するんだけど、他地域の人はどんな想像をしてるんだろう。

続きを読む
奏で手のヌフレツン

2024.08.17

奏で手のヌフレツン

酉島 伝法 著

画数の多い漢字に見慣れないルビがふられ、最初はとっつきにくかったのですが、式が進行し"太陽"が登場するあたりから、想像しても追いつかない絢爛たるイメージに圧倒されました。
登場人物たちが人間だと思って読んでいたのですが、「あれ?」と思わせることが小出しに現れ、どうやらホモサピエンスとは違う人たちなんだと、ゆっくり分かってきました。
特定の相手に固執するのは下等な生物のすること、と恋愛は否定され、痛みを和らげることも声を合わせて歌うことも否定された極端にストイックな世界だけど、工房・照子屋の仲間や何より家族の絆が強く、"煩悩蟹"や"太陽"とも有機的に結ばれたみんなつながっている世界。主人公たちが皆ひたむきで愛おしい。
読み終えて満足感に浸るとともに、この残酷だが生真面目で美しい世界に、また戻りたくなりました。

続きを読む