シリーズ: 
  1. 文藝

雑誌

ブンゲイ2020ネンシュウキゴウ

文藝 2020年秋季号

雑誌 A5 ● 504ページ
ISBN:978-4-309-98013-3 ● Cコード:
発売日:2020.07.07

定価1,485円(本体1,350円)

○在庫あり

  • 〈特集〉覚醒するシスターフッド:ブレイディみかこ×王谷晶/アトウッド、桐野夏生、秋元才加 他〈特集2〉非常時の日常〈特集3〉世界の作家はコロナ禍をどう捉えたか:パムク、ソルニット、川上未映子

    * * * * *


    【創作】

    〈文藝賞受賞第一作〉
    宇佐見りん「推し、燃ゆ」(150枚)
    逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。学校生活も家族関係もままならない高校生のあかりは、アイドル・上野真幸を解釈することに心血を注ぐ。祈るようなその暮らしが、ある日、彼がファンを殴って炎上し、揺らぎ始める。デビュー作『かか』が三島賞候補の二十一歳、圧巻の第二作。

    町屋良平「死亡のメソッド」(100枚)
    「おまえのゴシップがいつかひとをころすよ」――ネットの炎上記事で生計をたてる鳥井が、十数年ぶりに再会した小学校時代の同級生・菅は、有名俳優になっていた。「カメラがあると生きている感じがする」菅の姿をYouTubeに次々アップしてゆく鳥井だったが……。新たな小説世界を拓く傑作。

    岡田利規 現代語訳「藤戸」

    ――――――

    【特集1】
    覚醒するシスターフッド

    〈中篇〉
    王谷晶「ババヤガの夜」(210枚)
    お嬢さん、十八かそこらで、なんでそんなに悲しく笑う――。新道依子は関東有数の暴力団に喧嘩の腕を買われ、一人娘の護衛を任される。拳の咆哮轟くシスター・ハードボイルド!

    〈対談〉
    ブレイディみかこ×王谷晶
    「生き延びるためのシスターフッド」

    〈短篇〉
    桐野夏生「断崖式」
    マーガレット・アトウッド「老いぼれを燃やせ」(鴻巣友季子 訳)
    柚木麻子「パティオ8」
    ヘレン・オイェイェミ「ケンブリッジ大学地味子団」(上田麻由子 訳)
    藤野可織「先輩狩り」
    文珍「星空と海を隔てて」(濱田麻矢 訳)
    こだま「桃子さんのいる夏」
    キム・ソンジュン「未来は長く続く」(斎藤真理子 訳)

    〈エッセイ〉
    高島鈴「蜂起せよ、〈姉妹〉たち ――シスターフッド・アジテーション」
    青山七恵 「井戸水の音」
    秋元才加「手を取り合い、最短の道を行く」

    〈論考〉
    小澤英実 「抗体としてのシスターフッド ――ともにあることの認識論」
    岩川ありさ 「たがいを支えあう言葉の回路 ――岩城けい『さようなら、オレンジ』論
    真魚八重子「発展途上のシスターフッド映画」
    瀬戸夏子「誘惑のために」

    〈特別企画〉
    「私の好きな「私たち」」シスターフッド作品ガイド
    青柳菜摘・大前粟生・五所純子・野中モモ

    「シスターフッドについて語るわれわれというブラザーフッドについて」
    TVOD 

    ――――――

    【特集2】
    非常時の日常
    23人の2020年4月-5月

    いとうせいこう/大友良英/奥泉光/小山田浩子/かん(劇団雌猫)/木皿泉/岸本佐知子/最果タヒ/島本理生/清水博之/関口涼子/多和田葉子/辻山良雄/津村記久子/中原昌也/中村文則/穂村弘/松浦寿輝/水村美苗/宮内悠介/村田沙耶香/目取真俊/柳美里

    ――――――

    【特集3】
    世界の作家は新型コロナ禍をどう捉えたか

    オルハン・パムク 「偉大なパンデミック文学が私たちに教えてくれること」(藤井光 訳)
    レベッカ・ソルニット 「この危機を乗り切る方法は私たちが一体になること――コロナウイルス禍中に芽吹く相互扶助」(渡辺由佳里 訳)
    川上未映子 「花がより美しくみえる」

    ――――――

    【連載完結】

    岸政彦×柴崎友香「大阪」散歩は終わらない/わたしがいた街で

    出会った人、目にした風景、生きた記憶……かつていた場所と今いる場所が、
    「私」を通して交差する。街と人の呼吸を活写した好評連載、堂々の完結。

    【連載】
    絲山秋子 「まっとうな人生」【第4回】
    磯部涼 「移民とラップ」【第3回】大泉を歌う
    町田康 「ギケイキ」【第30回】

    山本貴光 「季評 文態百版 歴史と文学の基本パラメーター」2020年4月~5月
    山本貴光「文芸的事象クロニクル」2020年3月〜2020年5月
    倉本さおり「はばたけ!くらもと偏愛編集室」第6回

    【書評】
    松田青子『持続可能な魂の利用』【評】北村紗衣
    藤田貴大『季節を告げる毳毳は夜が知った毛毛毛毛』【評】太田莉菜
    磯﨑憲一郎『日本蒙昧前史』【評】畠山丑雄
    遠野遥『破局』【評】今泉力哉
    倉数茂『あがない』【評】彩瀬まる
    イーユン・リー 篠森ゆりこ 訳『理由のない場所』【評】蜂飼耳
    石田香織『うめももさくら』【評】山下澄人
    デヴィッド・グレーバー 片岡大右 訳『民主主義の非西洋起源について』/酒井隆史、芳賀達彦、森田和樹 訳『ブルシット・ジョブ』【評】大谷崇

    第58回文藝賞応募規定
    著者一覧


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    ◎「文藝」2020年秋季号におけるお詫びと訂正

    小澤英実氏による論考「抗体としてのシスターフッド」において、「文藝」2019年冬季号に掲載の高島鈴氏のエッセイ「シスター、背中は任せた」が参照され、「高島はシスターフッドを「女のホモソーシャル」と述べた」とありますが(p.136)、こちらに直接的に該当する記述はございません。高島氏の申し入れを受け、小澤氏と編集部で再度当該原稿を確認したところ、ミスが発覚しました。高島鈴氏及び読者の皆様にご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

    ――――――

    「私の好きな「私たち」 シスターフッド作品ガイド」内、大前粟生氏の原稿において、編集の過程における修正ミスがございました。以下に記して訂正いたします。また、大前氏及び読者の皆様へご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
    ・p.316  1段目見出し
    過去が呪っている「いま」

    過去が呪って祈る「いま」

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