単行本 46 ● 256ページ
ISBN:978-4-309-24826-4 ● Cコード:0047
発売日:2017.09.19
定価1,650円(本体1,500円)
△3週間~
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「あなたの大事な人が旅立つ時には、よく頑張ったね、と手を握ってあげてほしい」――終末期医療の最前線に立つ20人が綴る、看取りのかまえ。大切な人と今を生きる為のヒントに満ちた書。
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【もくじ】
[はじめに]死に届ける首飾り 徳永進
・出生から晩年まで−−(きわめて私的な)小児科医の死生観 細谷亮太(聖路加国際病院顧問/小児科医)
・未来へいのちの切符を手渡す 内藤いづみ(ふじ内科クリニック)
・スピリチュアルケアと死生観−−苦しむ人への援助と五つの課題 小澤竹俊 (めぐみ在宅クリニック)
・在宅ホスピスケアから〝マギーズセンター〞まで 秋山正子 (マギーズ東京センター長)
・Memento mori 鈴木雅夫(ふくしま在宅緩和ケアクリニック)
[対談]よりよい終末期医療のために 島薗進(上智大学大学院実践宗教学研究科教授)×奥野滋子(湘南中央病院在宅診療部部長)
・今をどう生きるか 大西秀樹(埼玉医科大学国際医療センター精神腫瘍科教授)
・私の死生観−−死に逝く覚悟 遺される覚悟 堂園晴彦(堂園メディカルハウス)
・死生観と死生感 徳永進(野の花診療所)
・私の死生観 高木慶子(上智大学グリーフケア研究所特任所長)
・あの世はあるのか 柏木哲夫(淀川キリスト教病院理事長)
・知識は経験という篩にかけられてやがて智慧となる 志真泰夫(筑波メディカルセンター代表理事)
・人には物語を作る力がある 金田諦應(臨床宗教師)
・私の死生観 山崎章郎(ケアタウン小平クリニック)
・生と死を考える 垣添忠生(公益財団法人日本対がん協会会長)
・日本人の〝死の受容〞の文化論的考察 川越厚(医療法人社団バリアン理事長)
・かなしみを生きる 石垣靖子(北海道医療大学名誉教授)
・無常の中にある終活 長尾和宏(長尾クリニック)
・贈り物 奥田浩史(おくだこどもクリニック)
【はじめに より】
--首飾りを思い浮かべた。例えばシロツメクサの首飾り。著者たちを通り過ごした死が残したものが一輪のシロツメクサ。形や大きさや長さはさまざま。その一輪一輪を編み上げていくと首飾りができる。この一冊の本はそうして編みあがった首飾りのような本、とも言えようか。この首飾りが、不安な気持ちで死を看取るあなたの手元に届くなら、死の部分が見えるかもしれない。(徳永進)
著者
細谷 亮太 (ホソヤ リョウタ)
1948年生。小児科医。聖路加国際病院顧問。東北大学医学部卒業。テキサス大学MDアンダーソン病院がん研究所勤務後、聖路加国際病院小児科に復職。主著に『小児病棟の四季』『いつもこどものかたわらに』等。
徳永 進 (トクナガ ススム)
1948年生。野の花診療所院長。京都大学医学部卒業。『死の中の笑み』で第4回講談社ノンフィクション賞受賞。主著に『こんなときどうする?:臨床のなかの問い』『野の花ホスピスだより』『死の文化を豊かに』。
長尾 和宏 (ナガオ カズヒロ)
1958年生。長尾クリニック院長。東京医科大学卒業。日本慢性期医療協会理事、日本ホスピス・在宅ケア研究会理事、日本尊厳死協会副理事長。主著に『「平穏死」10の条件』『薬のやめどき』『痛くない死に方』。
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