シリーズ: 
  1. 文藝

雑誌

ブンゲイニセンジュウナナネンシュウキゴウ

文藝 2017年秋季号

雑誌 A5 ● 568ページ
発売日:2017.07.07

定価1,430円(本体1,300円)

×品切・重版未定

  • 【特集】186人による「現代文学地図2000→2020」【新連載】最果タヒ【文藝賞受賞第一作】畠山丑雄【小説】小林里々子/ミヤギフトシ/亀山郁夫/津村記久子/牧田真有子ほか

  • 【新連載】
    最果タヒ「パパララレレルル」
    「現実」より、ずっと確か(リアル)な、「感触」――ネックレスになるまで*AM11時*カツ丼を提案*春夏猫海ガスパスタ*花びらの位置エネルギー……「生」が煌めく待望の連載スタート!

    【文藝賞受賞第一作】
    畠山丑雄「死者たち」(175枚)
    「彼ら」は突然に、しかし必然に在(あ)る――彼は「十(Jew)」と名付けられた、「世界の新たな救い主」になるという予言とともに……「死」と「世界」の関係の永遠に挑む、著者飛躍作。

    【創作】
    小林里々子「私のこども」(191枚)
    「あれ」は、悪なのか?――彼は、その姿を変えていく。父、母、祖母、恋人のあいだで……「正しさ」という狂気に気鋭が正面から挑む傑作!

    ミヤギフトシ「暗闇を見る」(182枚)
    生きることのロールプレイ――幼少期の焦がれ、青年期の惑い。あのとき提示されていた手がかりは、海からの微かな風が闇に流してしまうだろう……。気鋭の現代アーティストによる小説、早くも二作目が登場。

    亀山郁夫「大猫又狩騒動」
    狂言風ミステリア――宝永年間、紀伊国は山間の小村。十二年に一度現れる大猫又をめぐる騒動記――セルゲイ・プロコフィエフ原作『ペーチャと狼』の主題によるオペラ・ブッファ風神秘劇。

    中原清一郎「悲歌」(127枚)
    戦争……そこにいるのは死者たちだけだ。――晃が二十歳になった日に、自死した父。棺の前で彼は、父が満州北部の開拓団で四人の子供をもつ小学校の校長であったことを知る。寡黙な父の過去が照らす戦争の実相。

    【連載完結】
    島田雅彦「絶望キャラメル」最終回

    【創作】
    津村記久子「サキの忘れ物」
    牧田真有子「桟橋」
    片岡義男「春はほろ苦いのがいい」

    【第五五回文藝賞】新選考委員発表
    磯﨑憲一郎(新任)/村田沙耶香(新任)/斎藤美奈子/町田康
    応募規定

    【特集】
    176人による現代文学地図(シーン)

    [二大特別座談会]
    現代文学地図2000→2017「いま、文学を語るということ」
    佐々木敦×栗原裕一郎×小澤英実 司会=田村文

    現代文学地図2020「来たるべき作家たち」
    江南亜美子×倉本さおり×矢野利裕 司会=佐々木敦
    *来たるべき作家ファイル2020

    [寄稿]
    38人による「来たるべき作家たち2020」
    安藤礼二「坂口恭平への手紙」
    池谷真吾「ハイブリッドが多様性をはらむのは当然といえば当然で……」
    池田雄一「笑いの共和国にむけて」
    石川義正「生政治(バイオポリティックス)時代の文学」
    石原千秋「漱石『こころ』を終わらせた小説――村田沙耶香『コンビニ人間』」
    石丸淳也「「動き」気になる作家たち」
    市川真人「「文学」とは何か」
    いぬのせなか座「反転する距離の奥行き」
    鵜飼哲夫「老年の愚行こそ」
    榎本正樹「外部の力」
    海老沢類「新しくて懐かしい物語」
    大澤聡「データベース時代の男子たち」
    大澤信亮「神に対峙する小説」
    大森望「“SFのほう”から来る作家たち」
    岡和田晃「複雑で硬質的な想像力から生まれる批評性こそを擁護せよ!」
    金原瑞人「政治・社会・小説・詩歌」
    川本直「愛の文学がふたたび始まる」
    神山修一「ことばに抗って書く」
    小谷野敦「志馬さち子を推す」
    斎藤美奈子「ブレイク寸前、明日の人気作家たち」
    陣野俊史「政治と文学」
    杉田俊介「上村亮平の微光」
    瀧井朝世「既成概念を問う人たち」
    武田砂鉄「「2020」という操作に翻弄されない」
    田中和生「日本語と日本語以外を行き来する作家たち」
    鶴谷真「体で思考する文学こそ強い」
    中野稔「多様な想像力に期待」
    中森明夫「村上春樹から又吉直樹へ!」
    西崎憲「新しさはどこからやってくる?」
    樋口薫「破格の作家、又吉直樹 一記者の視点から」
    藤井光「「共」という文学をかたどって」
    武藤旬「〈災後〉の感受性」
    森原龍介「多様性はらむ社会に寄り添う」
    柳原孝敦「戦後文学が読みたい」
    矢野優「死者は生者を励ます」
    山﨑健太「新しい文学の場所はどこにあるのか」
    横山宏介「来たるべき子ども(わたし)たち」
    吉村千彰「「錬金術師」たちは予測不能」

    [アンケート]
    130人による「来たるべき作家たち2020」

    [特別付録]
    現代文学地図(シーン)2017/現代文学地図(シーン)2020

    【短期集中連載】
    橋本治「爺(じじい)は悩み婆(ばばあ)は嘆く 書替耄碌(かきかえおいぼれ)ハムレット」第二夜 

    【連載小説】
    絲山秋子「夢も見ずに眠った。 街のトーン」連作第七回
    津原泰水「夢分けの船」第五回
    恩田陸「灰の劇場」第十五回
    町田康「ギケイキ」第十八回

    【連載】
    横尾忠則×保坂和志×磯﨑憲一郎「アトリエ会議」二〇一七年四月三十日
    湯川豊「大岡昇平論」第三回 『花影』と「黒髪」、そして『酸素』
    植本一子「24時間365日」第二回 二〇一七年五月二十七日~六月三日

    【書評】
    町田康『ホサナ』 [評者]山城むつみ
    宮内勝典『永遠の道は曲がりくねる』 [評者]武田砂鉄
    金井美恵子『カストロの尻』 [評者]東海晃久
    古川日出男『平家物語 犬王の巻』『非常出口の音楽』 [評者]辻山良雄
    辻仁成『父 Mon Père』 [評者]中島さおり
    青山七恵『ハッチとマーロウ』 [評者]佐久間文子
    谷崎由依『囚われの島』 [評者]堀千晶
    長嶋有『もう生まれたくない』 [評者]栗原康
    東浩紀『ゲンロン0 観光客の哲学』 [評者]上妻世海
    小林カツ代『小林カツ代の日常茶飯 食の思想』 [評者]荒木優太
    山崎ナオコーラ『母ではなくて、親になる』 [評者]大塚真祐子


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