シリーズ: 
  1. 文藝

雑誌

ブンゲイニセンジュウハチネンカキゴウ

文藝 2018年夏季号

雑誌 A5 ● 518ページ
発売日:2018.04.07

定価1,430円(本体1,300円)

×品切・重版未定

  • 【小説】長野まゆみ/町屋良平/水原涼/松井周/中原昌也他【初小説】陣野俊史【若竹千佐子・芥川賞受賞記念】町田康・斎藤美奈子【新連載・文芸季評】山本貴光

  • 【短期集中連載】
    長野まゆみ「カムパネルラ版 銀河鉄道の夜」前篇
    あの名作を語り直す驚きの試み!――ジョバンニではなくカムパネルラ視線で物語を語り直すとき、秘められた賢治の恋の真実が浮かび上がる。「5.天気輪の柱」までを収録。

    【新連載】
    文芸時評 山本貴光「季評 文態百版」2017年12月〜2018年2月

    【短篇】
    中原昌也「あの農場には二度と」

    【気鋭×4】
    陣野俊史「泥海」〈初小説〉(192枚)
    私は光の兵士たちの妹。私もまた兵士の一人。――泥濘と腐臭の中を歩き続ける彼らは、いつしか語り始める……「私の話」を……この瞬間、世界で何が起きているのか? 気鋭が挑む、文学の臨界!

    町屋良平「しき」(216枚)
    未熟なこころで「踊ってみた」春夏秋冬――反抗期の弟と、クラスの気になる女の子、そしてかれらの友情は「テトロドトキサイザ2号踊ってみた」!? 高校生が身体で生きる、最高の青春小説! 文藝賞作家の飛躍作。

    松井周「リーダー」(115枚)
    リーダー、決めてくださいよ――スマホゲームの脚本家・近藤は、製作チームから逃亡した仁科のノルマを一人で被り一時帰宅する。しかし十日ぶりの我が家では、小学生の息子が事件を起こしていて……「私」の在処(ありか)を問う傑作!

    水原涼「少年たち」(236枚)
    その「血」は、僕たちにとって絶対だった――鳥取県磐井町。田舎の片隅で起きた、不良グループ同士の「全面戦争」。“土地の物語”を生きる十三歳の少年が失い、そして見つけたもの……溢れ出す衝動の物語。

    【新連載】
    木下古栗「平衡世界」第一回「帰宅」
    この世界は、この上なく神秘的な平衡で成り立っている――女と男は交わらず、別々の未知を歩んでいった……奇妙なもつれ合いに気付かぬまま……珠玉の新連載。

    【若竹千佐子 芥川賞受賞記念・特別企画】
    [対談]町田康×若竹千佐子「小説が問い続けてきたもの――方言の魅力と、哀しみを発見する面白さ」
    [寄稿]斎藤美奈子「玄冬小説って何?――オールドパワーの文学誌」

    【追悼 石牟礼道子】
    [未発表対談]石牟礼道子×池澤夏樹「苦海の中に漂っているのは私」
    [寄稿]池澤夏樹「「悶(もだ)え神(がみ)」としての石牟礼道子」

    【追悼 ECD】路上で奏でられた言葉
    [初小説・再録]ECD「迷信」(解題=陣野俊史)
    [追悼文]今里「FRESHの損失」
    [論考]陣野俊史「私小説家としてのECD」/磯部涼「レコードを聴いていた、あの日も」

    【金子薫 わたくし、つまりNobody賞受賞記念・特別寄稿】
    野崎歓「動物たちのしるしのもとに――金子薫の小説をめぐるエスキス」

    【連載小説】
    宮内勝典「二千億の果実」第二回
    新堂冬樹「1830」第二回
    最果タヒ「パパララレレルル」第四回
    津原泰水「夢分けの船」第八回
    絲山秋子「夢も見ずに眠った。 遠い楽園」連作第十回
    恩田陸「灰の劇場」第十八回
    町田康「ギケイキ」第二十一回

    【連載】
    横尾忠則×保坂和志×磯﨑憲一郎「アトリエ会議」二〇一八年二月十六日
    植本一子「24時間365日」第三回 二〇一八年二月三日〜二月七日
    湯川豊「大岡昇平論」第六回 富永太郎と中原中也 その2 汚れつちまつた悲しみに
    高橋源一郎「一億三千万人のための「論語」教室」第十回

    【書評】
    橋本治『草薙の剣』[評者]速水健朗
    木皿泉『さざなみのよる』[評者]山崎ナオコーラ
    星野智幸『焰』[評者]柳原孝敦
    ファン・ジョンウン/斎藤真理子訳『誰でもない』『野蛮なアリスさん』 [評者]五井健太郎
    古川日出男『ミライミライ』[評者]上田岳弘
    閻連科/谷川毅訳『硬きこと水のごとし』[評者]いとうせいこう
    町田康『湖畔の愛』[評者]酉島伝法
    ジョゼフ・チャプスキ/岩津航訳『収容所のプルースト』[評者]佐藤究
    川上未映子『ウィステリアと三人の女たち』[評者]片山亜紀
    木村友祐『幸福な水夫』[評者]細谷修平
    オテッサ・モシュフェグ/岩瀬徳子訳『アイリーンはもういない』[評者]ブレイディみかこ

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