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山崎ナオコーラ『ニキの屈辱』感想文募集中!

2011.08.08更新

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書店員さんから感動の感想をいただきました!

ブックスルーエ 花本武さん
人は人をみている。親は子供をみているし、恋人どうしはみつめあっている。そのお互いの目と目の間にある「言葉」とは似て非なるなにか。それを「言葉」で表現しよとする大バクチに著者は賭けた。勝敗はみなさん読んで確認してほしい。タイトルにも暗示されるビターな味わいに酔うためのほどよく醸された大人の小説だ。人間関係小説家、山崎ナオコーラ待望の恋愛関係小説。『ニキの屈辱』は、初期ナオコーラサーガ、エピソード1の掉尾を飾るにふさわしい一冊。

有隣堂アトレ目黒店 酒井ふゆきさん
タイトルの名人、山崎ナオコーラ。今回もぎゅっと読む人を惹き付けます。売れっ子写真家の「ニキ」とアシスタントの「加賀美」。この2人の恋愛が主なストーリーなのですが、恋愛の始まりの、お互いの探りあいや2人だけのゲームみたいな言い回しが絶妙です。加賀美が写真に目覚めてゆく様も、本当に目の前にその写真が見える様です。2人の関係からこのタイトルはすぐに想像がつくのですが、読んでいるうちに忘れてしまって最後のシーンで改めてああ!と思ってしまいました。やっぱりタイトル名人です。なんとなく映画の「ベティブルー」を思い出す小説でした。

三省堂書店神保町本店 神原美菜さん
ニキの恋は不器用すぎて可笑しくて切なかった。どうして「屈辱」を味わうことになってしまうのか……このテーマで、仲のいい友達の恋話をするみたいに誰かと小一時間しゃべり合うことができそう。というか誰かと「ニキ、ここがだめだったよ」「加賀美くんはずるい! だって……」とか語り合いたくなった。それだけ誰にも身近で、絵空事でないリアルな恋愛が描かれているからではないかと思いました。とにかくたくさんの人に読んでもらい、語り合ってもらいたい、そんな作品です。

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ニキの屈辱

日本文学

ニキの屈辱

山崎 ナオコーラ

人気写真家ニキのアシスタントになったオレ。1歳下の傲慢な彼女に、心ひかれたオレだが、公私ともに振り回されることになり……。恋がもたらした痛恨の一撃を描く、待望の恋愛小説!

  • 単行本 / 160頁
  • 2011.08.08発売
  • ISBN 978-4-309-02063-1

定価1,430円(本体1,300円)

×品切・重版未定

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