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ハリウッド特殊メイクのカリスマ、リック・ベイカーの50年間におよぶ全仕事を集成。
日本語版が限定1,000部で発売。全国書店で予約受付開始!

単行本

メタモルフォシス

メタモルフォシス

リック・ベイカー全作品

J・W・リンズラー

北川 玲

単行本 A3変形 ● 736ページ
ISBN:978-4-309-29132-1 ● Cコード:0070
発売日:2021.07.13

定価42,900円(本体39,000円)

○在庫あり

  • バケモノの隣にはいつも、笑顔の彼がいた! ハリウッド映画の特殊メイクを手がけた伝説的メイクアップアーティスト、リック・ベイカー。50年間にわたる仕事のすべてがついに1冊にまとまる。

    ハリウッド映画の特殊メイクを手がけた伝説的メイクアップアーティスト、
    リック・ベイカーの超豪華決定版評伝・作品集の日本語版!
    限定1,000部で発売決定!

    モンスター・メイクの神様、ファン待望のコンプリート・ワークス

    ハリウッド映画の代表的名作の数々、その舞台裏を初公開。
    画期的な効果が光る『狼男アメリカン』、マイケル・ジャクソンとゾンビを組み合わせた『スリラー』、
    目新しいエイリアンがてんこ盛りの『メン・イン・ブラック』など、
    50年間総110作品にわたる偉業をフルカラー2冊本に集成。
    計700ページ超、作品やスケッチ1800点以上を収録した豪華決定版。




    本人による撮影秘話満載!&豪華関係者による特別寄稿!


    こんな人生を送るとは夢にも思っていなかった。世界を見、有名人に会い、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星までもらった。まったく、クレイジーじゃないか? 本書を楽しんでいただきたい。僕が自分の人生を歩み、作品を作って楽しんできたように。
    ──リック・ベイカー(特殊メイクアップアーティスト、本書の主人公)

    リックは世界的に有名な映画製作者とも、正真正銘の駄作製作者とも仕事をしてきた。写真やデッサン満載のこの2巻セットは、彼の名人技に捧げるべく作られた。リックにまつわる興味深い話がたくさんあるんだ。
    ──ジョン・ランディス(『狼男アメリカン』『スリラー』監督)

    リックは常に最高水準のものを生み出してきた。きわめて詳細に書かれた本書のなかでJ・W・リンズラーが記しているように、リックは仕事の質を落とすことなく、荒波を渡っていく方法を見出したんだ。
    ──ピーター・ジャクソン(『ロード・オブ・ザ・リング』監督)



    本書に出てくるエピソード

    ◉『狼男アメリカン』
    「『狼男アメリカン』は実現しないと思っていたんだ」とベイカー。「ところが『ハウリング』を引き受けたほんの数週間後にジョン・ランディスが電話してきた。グッドニュースだ、『狼男アメリカン』を撮ることになったぞって。こういうことってよくあるんだ。『実は別の狼男映画を引き受けたところなんだ』と答えたら、ジョンは『この野郎!』と怒鳴りだした。

    ◉未完に終わった『Night Skies』(のちの『E.T.』)
    10月12日、スピルバーグはハワイで『レイダース』の撮影を終え、アメリカに戻った。10月21日にベイカーと会った彼は、ストーリーの新たな展開について説明し、予算について深刻な懸念を表明した。ベイカーは日記にこう書いている。「『Night Skies』は変わってしまった。新たな脚本。新たなE.T.。最初からすべてやり直しだ。予定外の膨大な時間が必要になる。『狼男アメリカン』とバッティングしてしまう。ショックだ……これほどの変更は受け入れがたい」

    ◉『ヴィデオドローム』
    「『ヴィデオドローム』については、こんなこと、どうすりゃいいんだ? だいたい、なんでこういうことを思いつくんだ? というのが本音だった。腹にヴァギナのような割れ目ができ、そこにうっかり銃を突っこむ男とかが登場するんだ。自分の身を守ることも大切だけど、見積もりは妥当なものにしないといけない。本当に難しい」(RB)

    ◉『スリラー』
    「『スリラー』のダンスを初めて、それも目の前で、ライブで見たとき、まさに……そのときジョン・ランディスが言った。『見ておけよ、リック。これからは、『スリラー』を手がけた人としてみんなに覚えられる。どんな仕事をしてもだ』。じつは大スターのメイクをするのは怖かったんだ。とても気むずかしいんじゃないかと思っていたが、びっくりするほど一緒に仕事しやすく、しかも彼はメイクされるのが好きだった。これはメイクアップアーティストにとって、本当に助かるんだ」(RB)

    ◉『星の王子 ニューヨークへ行く』
    「エディ・マーフィはメイクが終わったら、姿を消してしまった。ゴルフカートでパラマウント・スタジオに行き、知り合いのいるオフィスひとつひとつに顔を出し、自分とわかるか人の反応を見て回っていたんだ。誰もエディと気づかなかった。年配の秘書とデートし、知り合いのプロデューサーに脚本を売りつけようとまでしていた」


    ◉『PLANET OF THE APES/猿の惑星』
    時間的にも作業量も非常に苦しくなると知りながら、ベイカーは契約を交わした。「この映画のために生まれてきた」と感じていたからだ。「『愛は霧のかなたに』が終わったとき、猿を作ることはもうないだろうと思っていた。その後に『マイティ・ジョー』をやり、これで終わったと思った。そうしたら、この話が舞い込んできたんだ──究極の猿プロジェクトが!」




    リック・ベイカー プロフィール
    伝説的な特殊メイクアップアーティスト。子どもの頃からキッチンで模型を作っていた“モンスター・メーカー”は、やがて70本以上もの映画やテレビ番組にその名を残し、7回のアカデミー賞、3回の英国アカデミー賞、そしてエミー賞をはじめとする数々の輝かしい栄光を授かるにいたる。
    画期的な効果が光る『狼男アメリカン』、マイケル・ジャクソンとゾンビを組み合わせた『スリラー』、リアルなビッグフットが登場する『ハリーとヘンダスン一家』、目新しいエイリアンがてんこ盛りの『メン・イン・ブラック』。そのほか、『エクソシスト』から『デス・レース2000年』、『キングコング』、『ケンタッキー・フライド・ムービー』、『スター・ウォーズ』、『ヴィデオドローム』、『愛は霧のかなたに』、『星の王子ニューヨークへ行く』、『グレムリン2』、『エド・ウッド』、『ナッティ・プロフェッサー』、『PLANET OF THE APES/猿の惑星』、『もしも昨日が選べたら』、『トロピック・サンダー』、『『マレフィセント』......コンピュータグラフィックスが主流となる21世初頭まで、ハリウッド映画界における特殊効果の黄金時代を牽引。


著者

J・W・リンズラー (リンズラー,J・W)

元ルーカス・フィルム エグゼクティヴ・エディター。

北川 玲 (キタカワ レイ)

翻訳者。訳書に『日本のデザイン1945?』『ディック・・ブルーナ』、『死の美術大全』、『OUR PLANET』、『美しい電子顕微鏡写真と構造図で見るウイルス図鑑101』など。

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