検索結果

トンマーゾ・ランドルフィ (ランドルフィ,トンマーゾ)

1908年、イタリア中南部の小さな町ピーコに生まれる。一家は由緒ある貴族の家系であった。第一作は短編集『無限大体系対話』(1937)。ランドルフィ文学の特徴である奇想、幻想、不条理、ナンセンスの趣がすでに見られる。第二作の本書『月ノ石』(1939)も幻想性の高い小説である。短編集『ゴキブリの海』『剣』、小説『ふたりの未婚姉妹』『秋物語』ほか多数。ゴーゴリ、プーシキン、ノヴァーリスなどの翻訳も手がけた。ヴィアレッジョ賞、カンピエッロ賞、バグッタ賞など多くの文学賞を受賞。謎に包まれたエキセントリックな人物として知られ、その賭博熱は有名であった。1979年にローマで没。没後の80年代になって、イタロ・カルヴィーノにより短編名作選が編まれた。

0件中 10件を表示 | 表示件数   件