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  1. ノンフィクション

単行本

バンコクナイツセンコウイッセンリ

バンコクナイツ 潜行一千里

空族(富田克也・相澤虎之助)

単行本 46 ● 304ページ
ISBN:978-4-309-02631-2 ● Cコード:0095
発売日:2017.11.30

定価1,760円(本体1,600円)

×品切・重版未定

  • 日本人向け歓楽街・タニヤ通りで教えられた音楽に導かれ、男たちはインドシナの奥地でアジアと日本を貫く“闇”に出会う……映画『バンコクナイツ』へ至る十年を描いた驚愕のドキュメント!

    “楽園”はどこにあるのか――
    バンコクの日本人向け歓楽街・タニヤ通りに導かれ男たちはインドシナの奥地へと迷い込み、アジアと日本を貫く“闇”に出会う……。


    映画『国道20号線』や『サウダーヂ』などインディペンデントな制作・上映スタイルをとりながら圧倒的な支持を集める映像制作集団・空族。バンコクとインドシナ半島を舞台にした彼らの最新作『バンコクナイツ』は公開と同時に多くの話題を集めている。そして今、彼らが『バンコクナイツ』へと至る十年間にも及ぶインドシナ半島への潜入が、本書を生み出した。日本とアジアをチョッケツし、“闇の底”で煌めく抵抗の根拠地を描き出す!

    【あらすじ】
    バンコクの日本人向け歓楽街・タニヤ通りを舞台にした映画を撮ろうと目論んだ空族は、そこで出会った娼婦や出稼ぎ労働者たちが熱狂する音楽“モーラム”や“プア・チーウィット(生きるための歌)”の存在を知る。その魅惑的な旋律に導かれ、男たちはイサーン(タイ東北地方)の森へ、そしてメコン川を越えラオスの山岳地帯へと迷い込むことに。次第に明らかになるベトナム戦争の陰惨なる傷跡と、資本主義の下劣なる欲望。しかし、世界経済の暴力に覆い尽くされたインドシナの大地で、抵抗の音楽とともに生きる人々の姿は、その最深部にこそ“楽園”があることを示していたのであった……。


    【著者略歴】
    空族(くぞく)
    映像制作集団。2004 年、“作りたい映画を勝手に作り、勝手に上映する”をモットーに「空族」 を名のりはじめる。毎回、常識にとらわれない長期間に及ぶ独特の映画制作スタイルをとっ ている。作品ごとに合わせた配給、宣伝も自ら行ない、作品はすべて未ソフト化という独 自路線をひた走る。テーマは日本に留まらず、広くアジアを見据えている。

    富田克也(とみた・かつや)
    1972 年山梨県生まれ。2003 年に発 表した処女作、『雲の上』が「映画美 学校映画祭 2004」にてスカラシップ を獲得。これをもとに 2007 年、『国 道 20 号線』を発表。2011 年、『サ ウダーヂ』でナント三大陸映画祭グラ ンプリ、ロカルノ国際映画祭独立批評 家連盟特別賞、高崎映画祭最優秀作品 賞、毎日映画コンクール優秀作品賞& 監督賞を受賞。その後、フランスでも 全国公開された。他の監督作品に『チェ ンライの娘』がある。

    相澤虎之助(あいざわ・とらのすけ)
    1974 年埼玉県生まれ。早稲田大学シ ネマ研究会を経て空族に参加。1997 年、『花物語バビロン』を発表し、山 形国際ドキュメンタリー映画祭にて 上映。2003 年、『かたびら街』は富 田監督作品『雲の上』と共に七ヶ月間 にわたり公開。空族結成以来、『国道 20 号線』、『サウダーヂ』、『チェンラ イの娘』と、富田監督作品の共同脚本 を務める。他の監督作品に東南アジア 三部作の第二弾、『バビロン 2 ─ THE OZAWA ─』がある。

著者

空族(富田克也・相澤虎之助) (クゾクトミタカツヤアイザワトラノスケ)

映像制作集団(富田・1972年山梨県生まれ/相澤・1974年埼玉県生まれ)。2011年「サウダーヂ」でナント三大陸映画祭グランプリほか多数受賞。作品に「国道20号線」、「バンコクナイツ」ほか。

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