- ジャンル:
- 受賞
- アメリカ探偵作家クラブ賞、日経
単行本 46 ● 536ページ
ISBN:978-4-309-20545-8 ● Cコード:0098
発売日:2010.07.09
定価2,860円(本体2,600円)
×品切・重版未定
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13人を殺害した卒業間近の2人の普通の高校生はなにを考え、なぜメディアは誤った神話を流し続けたのか。2010年度アメリカ探偵作家クラブ賞受賞の迫真のノンフィクション。森達也推薦。
1999年4月20日にコロンバイン高校で起きたことについては、何となく知っているつもりだった。なぜなら多くの記事を読んだ。テレビのニュースでも特集されたし、その後にはこの銃乱射事件をテーマにした映画も何本も作られた。
いじめられっ子であるエリックとディラン。スポーツが苦手で成績もあまり良くない。影響を与えたテレビゲーム。あるいは音楽。徒党を組むトレンチコート・マフィア。校内のエリートたちに二人が抱いていた反感と嫉妬。
……でも本書を読み、自分が何も知っていなかったことを知らされた。だからこそ読んだ今は思う。銃を乱射しながらエリックとディランは、何を思っていたのだろう。学友たちを次々に射殺しながら、何を願っていたのだろう。そして自らの頭蓋を撃ちぬく瞬間、何を祈っていたのだろう。
本書もまたひとつの視点であり、その意味では全貌ではない。全貌などわからない。でもきわめて多角的で矛盾に満ちた視点であるからこそ、より事実に近い全貌であることは確かだ。――森 達也
著者
デイヴ・カリン (カリン,デイヴ)
シカゴ生まれ。大学卒業後、さまざまな職を転々としたのち、ジャーナリズムの道に入る。『ニューヨーク・タイムズ』などの主要メディアに寄稿。コロンバイン事件の第一人者。本書でアメリカ探偵作家クラブ賞受賞。
堀江 里美 (ホリエ サトミ)
1981年東京生まれ。翻訳家。訳書に、D・カリン『コロンバイン銃乱射事件の真実』(河出書房新社)、R・プライス『黄金の街』(講談社文庫)など。
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