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単行本

ニッポンノショウタイ

ニッポンの正体

漂流を続ける日本の未来を考える

白井 聡

単行本 46 ● 280ページ
ISBN:978-4-309-23128-0 ● Cコード:0036
発売日:2023.04.27

定価1,980円(本体1,800円)

○在庫あり

  • ウクライナ危機、旧統一教会問題の噴出、そして円高とさまよえる欲望……。現代日本の諸問題を、近代史を掘り下げることで明晰に読み解き、日本の未来を考える。最もアクチュアルな時評集。

    【気鋭の政治学者が日本の「いま」をわかりやすく読み解く!】

    ■アメリカ、中国、朝鮮戦争と日本の力学とは?
    ■戦後日本を形づくってきた権力とは何か?
    ■限界を超えた戦後体制はどこに向かうのか?

    繰り返される不祥事、
    政治家の信じがたい愚かで浅薄な言動、
    庶民の暮らしと乖離した政策のズレ、
    権力者たちの驕(おご)り等々。
    いったいこの違和感や奇妙でどうしようもない情けなさは、
    どこからきているのか。何が原点なのか。
    どういうことが影響してこんな体質や思考に陥るのか。
    そんな疑問は、
    日々のニュースの中で膨らんでいくばかりではないだろうか。

    しかし、その疑問を解くには、
    いくら毎日のニュースを積み重ねても本質にはなかなか届かず、
    正体が見えにくい。
    もっと深いところに降りていく必要があるのではないか――。

    幻想、幻惑から覚醒し、その実態を冷徹に見ることからしか、
    閉塞した状況を変え、
    壁の向こう側へとブレークスルーすることはできない。
    (本書より)

  • ▽目次
    1 なぜ、日本は朝鮮戦争の終結を望まないのか
      ――韓国の大統領選が日本に与える影響

    2 「核」を欲しがる被爆国
      ――ウクライナ危機の衝撃は続く

    3 歴史を私物化する「愛国者」
      ――教育への危険な政治介入

    4 差別を撃ち続けた「突破者」の遺志
      ――共同体が崩壊した日本

    5 「長期腐敗体制」を解体せよ
      2012年体制で沈んでいく日本

    6 限界を迎えた戦後体制を精算すべき
      ――明治維新77年〜戦後77年で迎えた危機

    7 戦中・戦後を貫く岸信介とアジアの蜜月
      ――統一教会問題の源流

    ▽聞き手
    高瀬毅(たかせ・つよし)
    1955年長崎県生まれ。被曝二世。ジャーナリスト、ノンフィクション作家、ラジオパーソナリティー。現在、YouTube番組の「デモクラシータイムス」で司会を務める。明治大学政治経済学部を卒業後、ニッポン放送に入社。情報センター出版局編集者を経てフリージャーナリストとなる。1982 年、ラジオドキュメンタリー「通り魔の恐怖」で日本民間放送連盟賞最優秀賞、放送文化基金賞奨励賞を受賞。2009年『ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」』(平凡社)で平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞を受賞。日本文藝家協会会員。


著者

白井 聡 (シライ サトシ)

1977年東京都生まれ。思想史家、政治学者、京都精華大学教員。『永続敗戦論』でいける本大賞、石橋湛山賞、角川財団学芸賞など受賞。著書に『未完のレーニン』、『国体論』、『武器としての「資本論」』など。

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