- 受賞
- 日経
単行本 46変形 ● 360ページ
ISBN:978-4-309-24724-3 ● Cコード:0036
発売日:2015.09.17
定価2,860円(本体2,600円)
×品切・重版未定
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インターネットで繰り広げられる壮絶な覇権争い。私たちの未来を決めるこの見えざる争いについて、技術的な仕組みや権力構造を踏まえわかりやすく解説する。知らずには済まないネットの今。
津田大介氏(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)推薦!
「新聞を読んでも決して見えてこない世界の「現実」がそこにある。
今後、本書で示された100以上の論点を踏まえない我流のネット論が
相手にされることはないだろう。」 -
はじめに
第1章 インターネットを管理する?
1 インターネットガバナンスの5つの特徴
2 インターネットガバナンスに含まれるもの
3 各章の概要
第2章 インターネットを動かす重要な資源
1 インターネットの番号と名前を読み解く
2 分権化された資源管理の構造 ――その歴史と現在
3 技術的資源とコミュニケーションの権利の関係
第3章 インターネットの標準を決める
1 プロトコルの誕生
2 社会のルールとしての標準
3 標準化がつくるガバナンス
第4章 サイバーセキュリティのガバナンス
1 サイバーセキュリティの台頭
2 政治・安全保障・サイバーセキュリティ
第5章 インターネットのコア
1 自律システムとインターネットエクスチェンジ――インターネットの屋台骨
2 相互接続を取り巻く取引
3 インターネットのコアで生じている問題
第6章 ネット中立性
1 4つの差別的な取扱い事案
2 避けられないトラフィック区別
3 ネット中立性はいつも非中立的
第7章 SNSや検索エンジンが果たす公的役割
1 民営化される表現の自由
2 プライバシーの媒介
3 口コミのガバナンス
4 国家の代わりとなる媒介者
第8章 インターネットと知的財産権
1 技術により可能となる海賊行為とその取締り
2 知的財産権の保護に使われる3つのインフラ
3 インターネットに埋め込まれた知的財産権
第9章 インターネットガバナンスの暗黒技法
1 DPI――「インテリジェントな政策実行」か「プライバシーの死」か
2 「キルスイッチ」の解剖学
3 委任された検閲
4 人権抑圧のためのDDoS攻撃
5 デジタル空間における表現の自由を再考する
第10章 インターネットガバナンス、そしてインターネットの自由
1 相互接続を規制する動き
2 マルチステークホルダリズムとは
3 ファウスト的取引としてのオンライン広告――無料サービスとプライバシーの交換
4 匿名性の喪失
5 失われゆく相互運用性
6 DNSをコンテンツ保護のメカニズムへ
7 インターネットガバナンスの未来
用語集
原注
著者
ローラ・デナルディス (デナルディス,ローラ)
アメリカン大学コミュニケーション大学院教授。フォーチュン500企業や政府機関等のアドバイザー、米国務省の国際情報通信政策アドバイザリー委員会のメンバーを務める。インターネットガバナンスの世界的研究者。
岡部 晋太郎 (オカベ シンタロウ)
総務省に入省後、情報通信法制の企画・立案や情報通信産業の調査分析に従事。情報通信国際戦略局国際政策課所属。ミシガン大学公共政策学修士。
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