- シリーズ:
雑誌
ブンゲイ2021ネンシュンキゴウ
文藝 2021年春季号
雑誌 A5 ● 488ページ
発売日:2021.01.07
定価1,485円(本体1,350円)
○在庫あり
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【創作】山下紘加「エラー」児玉雨子「誰にも奪われたくない」加納愛子「イトコ」【特集】夢のディストピア◎創作/桜庭一樹・東山彰良・金原ひとみ・真藤順丈 ◎批評/木澤佐登志・樋口恭介 他
◎目次
【創作】
児玉雨子「誰にも奪われたくない」(130枚)
距離を取るのも会えないのも、みんなそんなにさみしい? 関係すれば、互いに無傷でいられないのに。気鋭の作詞家、初中篇。
山下紘加「エラー」(160枚)
私は自分の底を知らない。不敗の大食いクイーンのはずなのに——。一つの身体における限界と到達を探り出す、圧倒的力篇。
瀬戸夏子「ウェンディ、才能という名前で生まれてきたかった?」(100枚)
軽妙な美人の詩人・ウェンディと、生意気な不美人のわたしは、求めるほどに奪い合い、傷つけ合う。注目の歌人が贈る初中篇。
*
【特集 夢のディストピア】
〈対談〉
飛浩隆×高山羽根子
「ディストピア小説の主人公とは誰か 嫌(いや)視点の作り方」
〈短編〉
金原ひとみ「腹を空かせた勇者ども」
コロナ禍の新たな日常を送る育ち盛りの中学生・玲奈の日常に、突然濃厚接触の報せが訪れて……。
真藤順丈「オキシジェン」
顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い反(アンチ)ユートピアの物語を紡ぐ男の、脱ディストピアの叛乱。
東山彰良「天国という名の猫を探して悪魔と出会う話」
死者は活発に人肉を求め、生者は死んだように隠れて暮らす世界で、ぼくは猫を探す旅に出た。
尾崎世界観「ただしみ」
ただ街を映すだけのライブカメラは、噓のない「正しい」世界——孤独な者達の群像劇。
高瀬隼子「休学(国産のため)」
「男が二人目を産むのはおかしいですか」人間職員の私は、休学届を手にした学生に慌てて首を振った。
〈日記〉
桜庭一樹「分断されていく世界で 2020年1月~10月 東東京ディストピア日記」
〈特別企画〉
「身体と精神改造のための闇のブックガイド」
闇の自己啓発会(江永泉・木澤佐登志・ひでシス・役所暁)
〈エッセイ〉
Marukido「いじめられっ子の初恋はチャHだった」
〈論考〉
樋口恭介「未来を破壊する」
水上文「成熟と喪失、あるいは背骨と綿棒について」
木澤佐登志「さようなら、いままで夢をありがとう」
*
【短篇】
加納愛子「イトコ」
私はイトコのことを考えてばかりなのに、イトコのなかで私は脇役。そもそもイトコってなんやろな?
中原昌也「次の政権も皆で見なかったことにした」
お告げめいた「南へ」という声が聞こえたので、割と急いで外に出た――鬼才が贈る前代未聞のロードノベル!
【文藝賞作家の2020→2021】
〈対談〉
宇佐見りん×遠野遥「文藝賞受賞して、その後どうよ?」
〈論考〉
大谷崇「現実という地獄 李龍徳論 第四二回野間文芸新人賞受賞に寄せて」
【連続企画第2回 韓国・SF・フェミニズム】
〈小説〉
チョン・セラン 斎藤真理子 訳「アーミー・オブ・クィア」
〈エッセイ〉
池澤春菜「きっと幾つかの冴えたやり方」
〈書評〉
上田早夕里「やさしく、しなやかな決意」
キム・チョヨプ 著 カン・バンファ +ユン・ジヨン 訳『わたしたちが光の速さで進めないなら』
〈論考〉
橋本輝幸「私たちの相違と共鳴 世界SFを俯瞰して」
【連載】
若竹千佐子「かっかどるどるどぅ」【第2回】こころかなしも
磯部涼「移民とラップ」 【第4回】BLMを歌う(その1)
絲山秋子「まっとうな人生」 【第6回】
町田康「ギケイキ 」【第32回】
山本貴光「文態百版 ブンゲイの遊び方 2020年9月~11月」
倉本さおり「はばたけ! くらもと偏愛編集室」【第7回】
【書評】
マーガレット・アトウッド 鴻巣友季子 訳『誓願』【評】谷崎由依
大前粟生『おもろい以外いらんねん』【評】太田啓子
島本理生『2020年の恋人たち』【評】齋藤明里
星野智幸『だまされ屋さん』【評】朴沙羅
アンナ・バーンズ 栩木玲子 訳『ミルクマン』【評】小川公代
青山七恵『みがわり』【評】岡英里奈
谷川直子『あなたがはいというから』【評】北村浩子
安藤礼二『熊楠』【評】小田原のどか -
◎目次
【創作】
児玉雨子「誰にも奪われたくない」(130枚)
距離を取るのも会えないのも、みんなそんなにさみしい? 関係すれば、互いに無傷でいられないのに。気鋭の作詞家、初中篇。
山下紘加「エラー」(160枚)
私は自分の底を知らない。不敗の大食いクイーンのはずなのに——。一つの身体における限界と到達を探り出す、圧倒的力篇。
瀬戸夏子「ウェンディ、才能という名前で生まれてきたかった?」(100枚)
軽妙な美人の詩人・ウェンディと、生意気な不美人のわたしは、求めるほどに奪い合い、傷つけ合う。注目の歌人が贈る初中篇。
*
【特集 夢のディストピア】
〈対談〉
飛浩隆×高山羽根子
「ディストピア小説の主人公とは誰か 嫌(いや)視点の作り方」
〈短編〉
金原ひとみ「腹を空かせた勇者ども」
コロナ禍の新たな日常を送る育ち盛りの中学生・玲奈の日常に、突然濃厚接触の報せが訪れて……。
真藤順丈「オキシジェン」
顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い反(アンチ)ユートピアの物語を紡ぐ男の、脱ディストピアの叛乱。
東山彰良「天国という名の猫を探して悪魔と出会う話」
死者は活発に人肉を求め、生者は死んだように隠れて暮らす世界で、ぼくは猫を探す旅に出た。
尾崎世界観「ただしみ」
ただ街を映すだけのライブカメラは、噓のない「正しい」世界——孤独な者達の群像劇。
高瀬隼子「休学(国産のため)」
「男が二人目を産むのはおかしいですか」人間職員の私は、休学届を手にした学生に慌てて首を振った。
〈日記〉
桜庭一樹「分断されていく世界で 2020年1月~10月 東東京ディストピア日記」
〈特別企画〉
「身体と精神改造のための闇のブックガイド」
闇の自己啓発会(江永泉・木澤佐登志・ひでシス・役所暁)
〈エッセイ〉
Marukido「いじめられっ子の初恋はチャHだった」
〈論考〉
樋口恭介「未来を破壊する」
水上文「成熟と喪失、あるいは背骨と綿棒について」
木澤佐登志「さようなら、いままで夢をありがとう」
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【短篇】
加納愛子「イトコ」
私はイトコのことを考えてばかりなのに、イトコのなかで私は脇役。そもそもイトコってなんやろな?
中原昌也「次の政権も皆で見なかったことにした」
お告げめいた「南へ」という声が聞こえたので、割と急いで外に出た――鬼才が贈る前代未聞のロードノベル!
【文藝賞作家の2020→2021】
〈対談〉
宇佐見りん×遠野遥「文藝賞受賞して、その後どうよ?」
〈論考〉
大谷崇「現実という地獄 李龍徳論 第四二回野間文芸新人賞受賞に寄せて」
【連続企画第2回 韓国・SF・フェミニズム】
〈小説〉
チョン・セラン 斎藤真理子 訳「アーミー・オブ・クィア」
〈エッセイ〉
池澤春菜「きっと幾つかの冴えたやり方」
〈書評〉
上田早夕里「やさしく、しなやかな決意」
キム・チョヨプ 著 カン・バンファ +ユン・ジヨン 訳『わたしたちが光の速さで進めないなら』
〈論考〉
橋本輝幸「私たちの相違と共鳴 世界SFを俯瞰して」
【連載】
若竹千佐子「かっかどるどるどぅ」【第2回】こころかなしも
磯部涼「移民とラップ」 【第4回】BLMを歌う(その1)
絲山秋子「まっとうな人生」 【第6回】
町田康「ギケイキ 」【第32回】
山本貴光「文態百版 ブンゲイの遊び方 2020年9月~11月」
倉本さおり「はばたけ! くらもと偏愛編集室」【第7回】
【書評】
マーガレット・アトウッド 鴻巣友季子 訳『誓願』【評】谷崎由依
大前粟生『おもろい以外いらんねん』【評】太田啓子
島本理生『2020年の恋人たち』【評】齋藤明里
星野智幸『だまされ屋さん』【評】朴沙羅
アンナ・バーンズ 栩木玲子 訳『ミルクマン』【評】小川公代
青山七恵『みがわり』【評】岡英里奈
谷川直子『あなたがはいというから』【評】北村浩子
安藤礼二『熊楠』【評】小田原のどか
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