- シリーズ:
雑誌
ブンゲイ2021ネンカキゴウ
文藝 2021年夏季号
雑誌 A5 ● 424ページ
発売日:2021.04.07
定価1,485円(本体1,350円)
○在庫あり
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【新連載】藤野可織【創作】藤沢周・藤代泉・日上秀之・加納愛子・児玉雨子【特集1】もふもふもふもふ◎創作:古川日出男・小山田浩子・高山羽根子・酉島伝法 他【特集2】非常時の手紙
【新連載】
藤野可織「先輩狩り」
“ぼさぼさの長い髪が顔を覆う、赤い服を着た女を見た”。ミミの通う高校でも、ムムの中学でも幽霊の目撃情報で話題は持ちきり。ある夜、スマホに飛び込んだ「出た、」の文字を見て、姉妹は幽霊退治に走り出す。思い込みが覆る、エネルギー漲る新連載、暴走スタート!
藤沢周「世阿弥最後の花(抄)」
世阿弥元清、七十二歳。室町の都を幽玄の美で瞠目させた一人の天才が、将軍足利義教の突然の勘気を蒙り、咎なくて流罪となった。世阿弥はなぜ、佐渡へ配流となり歴史から消えたのか……至高の舞に秘められた最晩年の謎に迫る長篇!
『世阿弥最後の花』執筆に寄せて まことの花 藤沢周
*
文藝賞 新選考委員発表
第59回文藝賞応募規定
*
【特集1 もふもふもふもふ】
〈短篇〉
古川日出男「雨夜の品定め」
小山田浩子「心臓」
カミラ・グルドーヴァ 上田麻由子 訳「ねずみの女王」
高山羽根子「今も氷河期の最中だから」
酉島伝法「もふとん」
ふくだももこ「4074」
川瀬慈「さくら荘のチュルンチュル」
雛倉さりえ「登山日記」
〈あつまれ もふもふの本――人間社会を飛び出そう!〉
石川宗生「イヌイヌトラ」
金子由里奈「もふもふに関する記憶」
〈聞書〉
語り 西島玲那 構成 伊藤亜紗「セラフと新潟逃避行」
〈論考〉
藤原辰史「表皮の脱領域的考察」
【中篇】
藤代泉「ミズナラの森の学校」(200枚)
七年前、学生ボランティアとして手伝ったことのある北海道のフリースクールを、りせは再び訪れる。自然豊かなこの地には様々な痛みを抱えた人々が集まり、過去と現在が響きあう。頑なに他者を拒絶する青年スタッフとの出会いを通し、痛切な声に胸が震える渾身の中篇。
日上秀之「間隙(かんげき)を縫う、埋める、挟まる」(120枚)
かつて津波で家を流された者と流されなかった者が共に住む、岩手県沿岸の「赤街(あか まち)」。職のない憲正(のり まさ)がある日始めた近所の老人たちの買物代行は、やがて思わぬ方向へ転がってゆく。この国の片隅で揺らぐ人間の地盤。文藝賞作家による飛躍の第三作。
【短篇】
加納愛子「最終日」
「明日が最終日なんだって」と聞くと身体が躍り出す。私はフェア・フェス・展示の最終日に行き報告するアカウント〈最終日〉を始めた。
児玉雨子「凸撃」
永遠に晴れない憂さを極彩色の罵詈雑言に乗せ、夜毎YouTubeで喧嘩凸待ちをする銀行員の俺。顔も生年月日も晒した十六歳に凸られ─。
【特集2 非常時の手紙】
緊急事態宣言下の7人によるリレー書簡 2021年1月-3月
岸政彦→信田さよ子→津田篤太郎→西川美和→六角精児→横内謙介→加藤シゲアキ
【連続企画第3回 韓国・SF・フェミニズム】
〈小説〉
キム・ボヨン 斎藤真理子 訳「赤ずきんのお嬢さん」
シム・ノウル すんみ 訳「サンクスゴッド・イッツフライデー」
【連載】
若竹千佐子「かっかどるどるどぅ」【第3回】憂しと優しと思えども
磯部涼「移民とラップ」【第5回】BLMを歌う(その2)
絲山秋子「まっとうな人生」【第7回】
町田康「ギケイキ」【第33回】
倉本さおり「はばたけ!くらもと偏愛編集室」【最終回】
山本貴光「文芸的事象クロニクル 2020年12月~2021年2月」
【季評】
山本貴光「文態百版 未来の超克と破壊 2020年12月~2021年3月」
【書評】
いとうせいこう『福島モノローグ』【評】土方正志
佐藤究『テスカトリポカ』 【評】木澤佐登志
恩田陸『灰の劇場』 【評】斉藤壮馬
桜庭一樹 著 手塚治虫 原案『小説 火の鳥 大地編』【評】山下紘加
パク・ソルメ 斎藤真理子 訳『もう死んでいる十二人の女たちと』【評】阿部大樹
アンジェラ・デイヴィス 浅沼優子 訳 『アンジェラ・デイヴィスの教え』【評】高島鈴 -
【新連載】
藤野可織「先輩狩り」
“ぼさぼさの長い髪が顔を覆う、赤い服を着た女を見た”。ミミの通う高校でも、ムムの中学でも幽霊の目撃情報で話題は持ちきり。ある夜、スマホに飛び込んだ「出た、」の文字を見て、姉妹は幽霊退治に走り出す。思い込みが覆る、エネルギー漲る新連載、暴走スタート!
藤沢周「世阿弥最後の花(抄)」
世阿弥元清、七十二歳。室町の都を幽玄の美で瞠目させた一人の天才が、将軍足利義教の突然の勘気を蒙り、咎なくて流罪となった。世阿弥はなぜ、佐渡へ配流となり歴史から消えたのか……至高の舞に秘められた最晩年の謎に迫る長篇!
『世阿弥最後の花』執筆に寄せて まことの花 藤沢周
*
文藝賞 新選考委員発表
第59回文藝賞応募規定
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【特集1 もふもふもふもふ】
〈短篇〉
古川日出男「雨夜の品定め」
小山田浩子「心臓」
カミラ・グルドーヴァ 上田麻由子 訳「ねずみの女王」
高山羽根子「今も氷河期の最中だから」
酉島伝法「もふとん」
ふくだももこ「4074」
川瀬慈「さくら荘のチュルンチュル」
雛倉さりえ「登山日記」
〈あつまれ もふもふの本――人間社会を飛び出そう!〉
石川宗生「イヌイヌトラ」
金子由里奈「もふもふに関する記憶」
〈聞書〉
語り 西島玲那 構成 伊藤亜紗「セラフと新潟逃避行」
〈論考〉
藤原辰史「表皮の脱領域的考察」
【中篇】
藤代泉「ミズナラの森の学校」(200枚)
七年前、学生ボランティアとして手伝ったことのある北海道のフリースクールを、りせは再び訪れる。自然豊かなこの地には様々な痛みを抱えた人々が集まり、過去と現在が響きあう。頑なに他者を拒絶する青年スタッフとの出会いを通し、痛切な声に胸が震える渾身の中篇。
日上秀之「間隙(かんげき)を縫う、埋める、挟まる」(120枚)
かつて津波で家を流された者と流されなかった者が共に住む、岩手県沿岸の「赤街(あか まち)」。職のない憲正(のり まさ)がある日始めた近所の老人たちの買物代行は、やがて思わぬ方向へ転がってゆく。この国の片隅で揺らぐ人間の地盤。文藝賞作家による飛躍の第三作。
【短篇】
加納愛子「最終日」
「明日が最終日なんだって」と聞くと身体が躍り出す。私はフェア・フェス・展示の最終日に行き報告するアカウント〈最終日〉を始めた。
児玉雨子「凸撃」
永遠に晴れない憂さを極彩色の罵詈雑言に乗せ、夜毎YouTubeで喧嘩凸待ちをする銀行員の俺。顔も生年月日も晒した十六歳に凸られ─。
【特集2 非常時の手紙】
緊急事態宣言下の7人によるリレー書簡 2021年1月-3月
岸政彦→信田さよ子→津田篤太郎→西川美和→六角精児→横内謙介→加藤シゲアキ
【連続企画第3回 韓国・SF・フェミニズム】
〈小説〉
キム・ボヨン 斎藤真理子 訳「赤ずきんのお嬢さん」
シム・ノウル すんみ 訳「サンクスゴッド・イッツフライデー」
【連載】
若竹千佐子「かっかどるどるどぅ」【第3回】憂しと優しと思えども
磯部涼「移民とラップ」【第5回】BLMを歌う(その2)
絲山秋子「まっとうな人生」【第7回】
町田康「ギケイキ」【第33回】
倉本さおり「はばたけ!くらもと偏愛編集室」【最終回】
山本貴光「文芸的事象クロニクル 2020年12月~2021年2月」
【季評】
山本貴光「文態百版 未来の超克と破壊 2020年12月~2021年3月」
【書評】
いとうせいこう『福島モノローグ』【評】土方正志
佐藤究『テスカトリポカ』 【評】木澤佐登志
恩田陸『灰の劇場』 【評】斉藤壮馬
桜庭一樹 著 手塚治虫 原案『小説 火の鳥 大地編』【評】山下紘加
パク・ソルメ 斎藤真理子 訳『もう死んでいる十二人の女たちと』【評】阿部大樹
アンジェラ・デイヴィス 浅沼優子 訳 『アンジェラ・デイヴィスの教え』【評】高島鈴
著者
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