- シリーズ:
雑誌
ブンゲイニセンニジュウサンネンカキゴウ
文藝 2023年夏季号
雑誌 A5 ● 552ページ
発売日:2023.04.07
定価1,485円(本体1,350円)
○在庫あり
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佐藤究、直木賞受賞第一作「幽玄F」520枚一挙掲載/創作:朝比奈秋、藤原無雨、児玉雨子/特集:新世代アフリカン・アメリカンの作家たち/松浦理英子インタビュー
◎創作
【直木賞受賞第一作 520枚一挙掲載】
佐藤究「幽玄F」
少年は、空を夢見、そして空へ羽ばたく――
空を支配するGに取り憑かれ、Fを操る航空宇宙自衛隊員・易永透が、地上に願うものとは。
直木賞と山本周五郎賞を受賞した『テスカトリポカ』から2年。
日本・タイ・バングラデシュを舞台に「護国」を問う、佐藤究・圧巻の第4長篇、一挙掲載。
【中篇】
朝比奈秋「あなたの燃える左手で」
左手を失い、ハンガリーの病院で手を移植されることになったアサト。しかし麻酔から醒めると、繫がっていたのは屈強な白人の手で—。自らの身体を、そして国を奪われることの意味を問う、まったく新しい想像力の物語。
藤原無雨「グッド・バイ・バカヤロ」
作家・寄居正太郎追悼企画。太宰治を名乗る女・文と文学青年の三郎との心の交流を描いた遺作「グッド・バイ・バカヤロ」/対談・往復書簡=鉢形俊輔(小説家)×ひとはらりとる(書評家)を一挙掲載。
児玉雨子「##NAME##」
光に照らされ君といたあの時間を、他人は〝闇〟と呼ぶ│。かつてジュニア
アイドルの活動をしていた雪那。少年漫画『両刃のアレックス』の夢小説にハマり、名前を空欄のまま読んでいる。あらゆる先入観、倫理を揺さぶる衝撃作。
【新連載】
絲山秋子「細長い場所」
その細長い坂道を登っていくと、飲食店に、抽選に、共同浴場に並ぶ細長い行列、行列、行列……。ここは一体どこなのか!? 不穏な物語が幕を開ける。
【短篇】
滝口悠生「緑色」
金子薫「愚天童子と双子の獣たち」
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文藝賞 新選考委員発表
第61回文藝賞応募規定
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◎特集
憎しみに抗うユーモア
新世代アフリカン・アメリカンの作家たち
【対談】
ダンティール・W・モニーズ×ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー
企画・司会・翻訳=押野素子
「思いやりを世界のルールとするために」
【作家ガイド】
世界を更新するブラック・ライターズ・ガイド18
ダンティール・W・モニーズ+ナナ・クワメ・アジェイ=ブレニヤー=選
【エッセイ】
榎本空「ブラック・アーカイブ、あるいは死者を救うことの失敗についての幾つかの覚書
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◎創刊90周年連続企画2
松浦理英子が語る「ミソジニーと苦難の時代」
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◎映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」公開記念対談
大前粟生×吉田恵里香「怒りのパワーのその先へ」
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◎連載
千早茜「虎」【中篇】
古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」【第2回】
山内マリコ「マリリン・トールド・ミー」【第3回】
朝吹真理子「ゆめ」【第4回】
島本理生+岩崎渉「トランス」【第6回】
柳美里「JR常磐線夜ノ森駅」【第4回】
町田康「ギケイキ」【第40回】
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季評 たったひとり、私だけの部屋で 小説と現実
2022年12月~2023年3月 水上文
文芸的事象クロニクル 2022年12月~2023年2月
山本貴光
この装幀がすごい!
第10回ゲスト やまじえびね/川名潤・佐藤亜沙美
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◎書評
川上未映子『黄色い家』【評】王谷晶
津村記久子『水車小屋のネネ』【評】栗田隆子
水沢なお『うみみたい』【評】梅﨑実奈
皆川博子『風配図 WIND ROSE』【評】深緑野分
アリ・スミス『五月 その他の短篇』【評】初谷むい
著者
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