21世紀新次元メディアの生死を賭けた革命とは
- 受賞
- 読売
単行本 B6変形 ● 256ページ
ISBN:978-4-309-02061-7 ● Cコード:0095
発売日:2011.08.23
定価1,760円(本体1,600円)
×品切・重版未定
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2010年に忽然と現れ、圧倒的人気を誇るライブストリーミングスタジオ「DOMMUNE」。主宰、宇川直宏が生の実験と事故に彩られた、未踏の視覚コミュニケーションの可能性を語り尽す!
メディアセラピスト、宇川直宏の待望の初の著書がついに刊行!!!!!!!
「ソーシャルメディアの夜明け」と語られた2010年に「ファイナルメディア」として忽然と現れ、今や百花繚乱のUST番組の中でも、記録的なビューア数と質を誇るライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE(ドミューン)」。
それは旧メディアへの鎮魂か、新たなる福音か――
DOMMUNE主催者である宇川直宏が、生の実験と偶発的事故に彩られた番組を媒介に、日夜革新的にあぶり出し続けられる、未踏の視覚コミュニケーションの可能性を、全20万字超、徹底的に語り尽す!!!!!!!
【豪華対談・鼎談を多数収録!!!!!!!】
× 松本俊夫
× ひろゆき × 倉本美津留
× 津田大介 × 渋谷慶一郎
× 伊藤ガビン × 都築響
website 「DOMMUNE」 -
■はじめに
■DOMMUNE開局宣言「世界は映像によって連帯している」
■#01 実験と偶発的事故が切り拓くライブストリーミングの新次元
・DOMMUNEはCOMMUNEのNEXTステップ
・ジャイアンリサイタルに学ぶ、悪しきクラブイメージの一掃
・今、映像は2度目の覚醒のタイミングを迎えている
・「8時だョ!全員集合」が味方につけた生放送からの恩恵
・放送事故がエンターテインメントとして昇華されるとき
・再放送を<生>として蘇生させる、絶対時間の逆走
・DOMMUNEは民放の劣化版ではなく紙メディアへのレクイエム
・<ハレ>と<ケ>を呪詛する「平日から祭りでなにが悪い」主義
・DOMMUNEこそが国境を超越した民放なのだ!
■#02 「現在美術宣言!!!!!!!」~「いま」共有されるパーソナルな現在性
・WEB上に膨張しつづける果てなき映像宇宙
・現代社会の法規網の穴に言及しながら、公共空間の「私的性/公共性」を問う
・「盗撮」が「監視」になるとき~定点カメラが抱える二律背反
・「チャンネル」兼「スタジオ」というフロアが創造するイーブンキックの儀式空間
・DOMMUNEが提起する"現在美術"とその理念
■#03 DOMMUNEが可視化したテン年代の音との戯れ
x三田格
・自分辿りはスポンジ山脈を越境するか?
・時代に宿るパンクアティテュードとその変遷
・モテ/非モテを超越する充血した海綿体
■#04 現在美術としてのDOMMUNE
[アート編]x伊藤ガビンx都築響一
ライブストリーミング/映像を改変しない観測眼の構成力
・宇川直宏はなぜ文化庁メディア芸術祭「アート」部門に応募したのか?
・現代アートの築地としてのフロア~風営法とメディアアート
・コンテクストに回収されていない「現在美術」とその意思表明
・レーザーカラオケが前衛配信と共謀したとき
・DOMMUNEは滅びゆく紙メディアに対するレクイエムと民放テレビへのオマージュ
[音楽編]x渋谷慶一郎×津田大介
ソーシャルメディア時代の音楽/新たな可能性とDIYの壁
・ハプニングを生け捕る方法~ニトログリセリンにファンタグレープを混ぜてみる
・放送事故と放送天災~エルメート・パスコアールを相方にコントをやってみる
・ライブストリーミングと著作権~第三の現場に鳴る音は誰のもの?
・ソーシャル・プロモーションビデオとしてのDOMMUNE、動くフライヤーとしてのDOMMUNE
・拡張、増殖を繰り返すDOMMUNEという現場
■#05 3・11以降のリアルタイムとは?~東日本大震災直後のDOMMUNE緊急配信を振返る
x磯部涼
・3月11日(金)ラリー・ハードの空中避難
・3月12日(土)~3月13日(日)鎮魂のハウス・ミュージック
・3月14日(月)~3月15日(火)七尾旅人とシャーマニズム2.0
・3月16日(水)~3月17日(木)USTREAMを介したラジオの可能性~ミラーリングとサイマル放送
・3月18日(金)日常を復権させるアヴァンギャルド
・ソーシャルメディアの大前提を覆す「場」の共有、そして闇の発見~ドミューン・イン・ザ・ダーク
・偽善と売名行為を巡って~音楽配信と支援活動
・絆カルチャーと友達の定義~引っ越しというリアル・ソーシャル・コミュニケーション装置
■#06 The final media DOMMUNE~その思想と実践
・セカンド・サマー・オブ・スカム~サンフランシスコの地下桃源郷
・ソーシャル・ストリーミングの銀河系~ライブストリーミング黎明期
・ゴシップ・ジョッキーとトーク・インプロビゼイションの境界線~ DOMMUNEの前身/Mixroofficeで培ったもの
・"言語の骨壺"としてのファイルアーカイヴが、再度、紙メディアに改葬される時....~DOMMUNEBOOKSの意味蘇生
・ライブコミュニュケーションの触媒として物質を生かす方法~商品価値の変転と拡張の決定的な違い
・フィールド・ライブストリーミング!太陽の黒点が発する暁の合唱~東日本大震災復興支援イベントとしてのFREE DOMMUNE 0<ZERO>
・"いつでも" "どこでも" "いま" と "ここ" /ライブストリーミングに於ける空間共有~ユビキタスの偏在性と、1回性のアウラ
・アートバブルと原発事故!煽られた幻想のメルトダウン~職業欄はDOMMUNE
・君には命を賭けた配信が出来るか?~DOMUUNE FUKUSHIMA!とDOMMUNEの未来
■#00 「DOMMUNE前史」
■「映像」とは何かー創造と共有の新しい形を探って
x松本俊夫
・実験映画とチャンスオペレーション
・抑圧されたノイズに精霊が宿るとき
・68年に学ぶクロノロジカルな時系列からの逸脱
・オリジナルと引用/近代システムを解体する創造のオルタナティヴ
・「借景」に学ぶ、型、編集、ポスト・クリエーション
・暗闇から解放されたキネトスコープ
■「実験TV番組大全科」テレビ/インターネット/生放送のカルトフロンティア
x倉本美津留xひろゆき
・「VHS録画チャンネル4・5」で越境した浅田彰のビデオ進化論
・地上波を錯乱させた「EXテレビ」のライヴ・エクスペリメンタル
・YOUTUBEを予見した「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の先駆性
・横山ノック告別式における上岡龍太郎の悼辞と淀川長治死去前日の映画解説
■よりDOMMUNEを深く知るためのアートとテクノロジーとカルチャーをめぐる映像100年史
■2010.3.1-2011.7.10 DOMMUNE全番組表
著者
宇川 直宏 (ウカワ ナオヒロ)
映像作家。京都造形芸術大学教授。2010年、SNS時代のファイナル・メディアであるライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」(http://www.dommune.com/)を立ち上げ、大きな注目を集めている。
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