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単行本

サノモトハルウタイヅヅケルリユウ

佐野元春 歌い続ける理由

松尾 潔 著

単行本 46 ● 240ページ
ISBN:978-4-309-25855-3 ● Cコード:0073
発売日:2026.11.27(予定)

予価2,860円(本体2,600円)

※未刊

  • 都市生活者の孤独、自由への希求、社会への眼差し。その歌は時代の霊性と深く交響した。長時間インタビューを核に、ロックシーンに新たな地平を開いた音楽家の持続する志に迫る画期的評伝。


    佐野元春は1980年のデビュー以来、「アンジェリーナ」「SOMEDAY」「約束の橋」など時代を越える楽曲を生み出し、84年の『VISITORS』では、NYで出会った最先端のビートをいち早く昇華するなど、シーンの最前線を走り続けてきた。昨年の全国ツアーでは約7万人を動員、新たな世代にも支持を広げている。
    一方、佐野には、通常のコンサートとは異なるもうひとつの表現の場がある──スポークンワーズ・ライブだ。限られた観客を前に、自由詩と音楽、そして声によって空間を立ち上げる。本書は、その最新公演「In Motion 2026 空気」を客席から見つめていた著者・松尾潔の、次の問いから始まる。

    佐野元春は、なぜ歌い続けるのか。
    なぜ歌ではなく、声と詩だけで立つ夜を必要とするのか。
    なぜ過去の作品を手放さず、それでいて同じ形に固定しないのか。
    なぜ自由を語り、都市を歩き、時代の空気を測り続けるのか。

    日本を代表する音楽プロデューサー/ソングライターとして知られる松尾だが、出発点は「書き手」だった。大学在学中から世界的なアーティストを取材し、20代にしてアメリカの音楽誌から「日本のR&B市場に最も影響力をもつ人物」と紹介されるなど、海外の音楽文化を精力的に伝えてきた。
    松尾は、インタビュアー・作家・作詞家、そして音楽制作者の視点から、佐野と対峙する。楽曲だけでなく、著作、過去のインタビューや報道、TV映像、さらには作品が生まれた時代の社会背景まで──膨大な資料と本人への取材から、佐野元春という音楽家の核心へと迫っていく。

    目次
    序章  時代の空気を測る夜──スポークンワーズ・ライブ「In Motion 2026 空気」
    第1章 なぜ歌を書くのか──創作をめぐる、なかにし礼との対峙
    第2章 私小説の国のポップミュージック──「自由とデモクラシー」をどう歌うか?
    第3章 再定義とビートニクス──過去を歌い直す誠意について
    第4章 都市はなぜ歌を必要とするのか──ポップミュージックが生まれる場所
    第5章 君に手渡す自由──表現者は社会とどう関わるのか
    終章  佐野元春と時代の霊性──世界を知ろうとした者から手渡された歌

著者

松尾 潔 (マツオ キヨシ)

1968年、福岡県生まれ。音楽プロデューサー、作家。著書に『永遠の仮眠』、『おれの歌を止めるな』、『松尾潔のメロウなライナーノーツ』、『松尾潔のメロウな記憶』ほか。

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