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単行本

ササゲルハイノケイジノセカイ

捧げる 灰野敬二の世界

灰野 敬二

単行本 46 ● 328ページ
ISBN:978-4-309-27324-2 ● Cコード:0073
発売日:2012.11.21

定価3,300円(本体3,000円)

×品切・重版未定

  • あらゆるボーダーを超え、世界中のアーティストのリスペクトを集める、生きながらの伝説・灰野敬二のすべてを伝えるはじめての書。ロングインタビュー、完全ディスコグラフィーなど。

    この本は「灰野敬二の本」か「灰野敬二についての本」なのか、と手に取ったひとは思っているかもしれない。僕はそれに対して、「灰野敬二について」であり、その中で、「灰野敬二が出ている」と答えたい。本でも映画でも、つくりながら、自分の中でどんどん、広がっていって、自分では気づけなかった、自分の他者とのかかわり合い方がうまれて、みんなと仲良くなれて、いろいろな意味をふくめて、楽しかった。僕は楽しくないとやめちゃうから。(中略)

    僕は表現の場においては非日常をひっぱりだす。非日常になっちゃうのと、非日常をんでここに引きずり出すのとは違うからね。……たしかに、非日常はあるんだよ。日を浴びているのが日常だったら、夜はそのとき非日常なわけじゃない? 現前してないわけだから。僕はそれを意識して、昼間であっても、聴くひとが夜を感じられる音楽をできる自負がある。両方あるでしょう、ってやっぱりいいたいんだよ。ひとは昼を見ていると、夜があるのに昼が正義だと思ってしまう。そして、夜になると、夜が正義だと思う。ここが昼なら、地球の裏側は必ず夜なわけだよね。僕はそれを、表裏一体として、見せるのが表現の使命だと思っている。(本書より)

  • ◆はじめに ----灰野敬二

    ◆対談
    音楽を求めて、「音楽」から離れて
    ----ジム・オルーク×灰野敬二

    せめぎあう両極 言葉と即興
    ----佐々木敦×灰野敬二

    生まれ、変わる細胞 生命・身体・場と意識
    ----後飯塚僚×灰野敬二

    ◆愛・魔術・勇気 世界から見たKeiji Haino
    ヒグチケイコ

    ◆ディスコグラフィ
    福島恵一

    ◆活動記録

    ◆あとがきにかえて 灰野敬二インタヴュー

著者

灰野 敬二 (ハイノ ケイジ)

1952年生まれ。ミュージシャン。バンド「不失者」など。アルバム多数。世界的に絶大な評価をうける。2012年「ドキュメント灰野敬二」公開。

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