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その時、新しいサウンドが鳴り響いた——
ビートルズ解散と共にロック史に刻まれた「1970年の奇跡」はどのように準備されたのか?
ビートルズ、ストーンズ、ツェッペリンに併走し、伝説の時代を解き明かす決定版!

単行本

ブリティッシュロックノシンジツ

ブリティッシュ・ロックの真実

中山 康樹

受賞
全国学校図書館協議会選定図書

単行本 46 ● 208ページ
ISBN:978-4-309-27450-8 ● Cコード:0073
発売日:2013.11.18

定価1,760円(本体1,600円)

×品切・重版未定

  • リヴァプールはイギリスではなかった!?――ロックに纏わる「伝説」の裏側や新事実から、ブリティッシュ・ロックの創世と発展を劇的に描く。既存のイメージを書き換える新たなる軌跡!

    2012年、ビートルズはデビュー50周年を迎えた。
    2013年は、ローリング・ストーンズのデビュー50周年にあたる。
    ビートルズがデビューするまでの数年間も含め、
    この半世紀を超える時間のなかで、
    イギリスのロック史では何が起きたのだろうか。
    そして、どのような音楽が生まれ、そして21世紀の現在、
    どのような響きとなって届けられるのか。
    それを可能な限り検証・再考し、聴き取りたいと思う。
    (まえがきより)

  • まえがき

    第1章 リヴァプールはイギリスではなかった
    歴史はつくられる/新しい世代の音楽/ポール・マッカートニーが聴いていた音楽/定説の死角/リヴァプールはイギリスではなかった

    第2章 夜明け前のイギリス・ポップス事情
    洋楽の国の「洋楽」受容/劣化コピーの時代/クリフ・リチャードと海賊団/カヴァーにみるイギリス性/バンド・ブームの原点/先駆者の影

    第3章 「ア・ワッ・ワッパ・ルーマッパ・ワッバーム・ブーム」
    異形としてのロックンローラー/ロング・トール・サリー/「ア・ワッ・ワッパ・ルーマッパ・ワッバーム・ブーム」/新しい言語と文体の登場/「ゴー、ジョニー、ゴー、ゴー」/エルヴィス・プレスリーの重量/分断されたブラック・ミュージック/ブラック・ミュージック不毛の地

    第4章 ブリティッシュ・ロック/ブルースはジャズから始まった
    ルーツを探る/ジャズを最大分母にもつ音楽/ジャック・ブルースの場合/ジンジャー・ベイカーの場合

    第5章 エレクトリック・ブルースの衝撃
    ドラマーのいない町からの侵攻/アメリカが「洋楽」を知るとき/エレクトリック・ブルースの衝撃/空洞の実体

    第6章 誤読からの出発
    「空洞」を埋めたもの/体現者1 エリック・クラプトン/クラプトンと「本物のブルース」/ブルース初心者としてのクラプトン/体現者2 ブライアン・ジョーンズ/ローリング・ストーンズにとってのブルース/ブルースを飲み込むブリティッシュ・ロック

    第7章 ロンドンの逆襲
    イギリス人の選択/主張するモッド&モッズ/モダン・ジャズからリズム&ブルースそしてブルースへ/くたばれビートルズ!

    第8章 3D時代の到来
    分岐点としてのジミ・ヘンドリックス/新造語「サイケデリック」/3D時代の到来/ゼア・サタニック・マジェスティーズ・リクエスト/モンタレーの出来事

    第9章 ブリティッシュ・ハード・ロックへの最短距離
    加速する器楽=ブリティッシュ・ロック/ヤードバーズの意味/ブリティッシュ・ロックの縮図/アンダーグラウンドの王者/ロック・ヴォーカルの限界と可能性/ブリティッシュ・ハード・ロックへの最短距離/くり返す「歴史はつくられる」

    第10章 オール・シングス・マスト・パス
    2枚の踏み絵/ジョージ・ハリスンの発見/ザ・バンドの何がロックの歴史を変えたのか/第二の啓示=デラニー&ボニー/エリック・クラプトンの挫折/ホワイト・ブルースの理想郷/国境を超えたロック史の始まり/ボビー・ホイットロック=キーボード奏者の台頭/1970年の奇跡

    終章(あとがきにかえて)

著者

中山 康樹 (ナカヤマ ヤスキ)

1952年大阪府生まれ。『スイング・ジャーナル』編集長を務め音楽評論家となる。著書に『マイルスを聴け!』『ジャズメンとの約束』訳書に『マイルス・デイビス自叙伝』などがある。

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