シリーズ: 
  1. 文藝

雑誌

ブンゲイ2014トウキゴウ

文藝 2014年冬季号

第51回 文藝賞発表

雑誌 A5 ● 456ページ
発売日:2014.10.07

定価1,416円(本体1,287円)

×品切・重版未定

  • 【第51回文藝賞発表】李龍徳「死にたくなったら電話して」、金子薫「アルタッドに捧ぐ」【小説】佐々木中、樋口毅宏、中山咲、最果タヒ、中原昌也ほか【特集:デュラス生誕100年】。

    ●訂正とお詫び
    「文藝2014年冬号」の「文藝賞選評」を以下のように訂正してお詫び申し上げます。読者の皆様、及び著者の山田詠美氏には大変ご迷惑をおかけいたしました。

    〈該当箇所〉
    p15 山田詠美「選評」下段27行目
    (誤)
    一度、その世界に入り込んだら抜け出せなくなる。最後のメールの部分は不要かと思ったが。

    (正)
    一度その世界に入り込んだら抜け出せなくなる。最後のメール部分は不要と思った。ない方が不気味さ加減に拍車がかかる。

  • 第51回文藝賞発表
    [選考委員] 藤沢周・保坂和志・星野智幸・山田詠美

    【受賞作】
    ●李龍徳「死にたくなったら電話して」
    →そして男は、女が語る人間への悪意とセックスに溺れ…
                        ――「破壊の至福」へと煽動される衝撃作!

    ●金子薫「アルタッドに捧ぐ」
    →著者の意図せぬ主人公の死、そして託された「アルタッド」という名のトカゲ
                           ――文学の新たな地平を拓く問題作!

    受賞の言葉 
    選考経過
    選評
    第52回文藝賞募集要項

    【受賞記念対談】
    星野智幸×李龍徳 「希望の物語」を言葉で破壊する
    保坂和志×金子薫 整理できない世界を描く

            *   *   *

    【小説】
    佐々木中 神奈備
    →かみさまがあなたを呼んでいるわ――美由と登った三輪山に、男は再び向かう…国家神道の根底を揺るがす傑作

    中山咲 東京宝石箱
    →ショーケースは厳粛だ。厳粛でうつくしい。それくらいあの世界は完璧に思えた…

    最果タヒ きみ、孤独は孤独は孤独
    →せつなは七億さんの前で自殺した、自然発生してしまった愛を証明するために―—

    樋口毅宏 断罪
    →きみは思う。女はみんな○○だと。――すべてを曝け出した渾身の傑作私小説、ついに登場

    中原昌也 犬のしつけビデオに潜む落とし穴
    →雨は降っていないのに、ドアノブが濡れている…島岡が遭遇した狂気

    【連載再開】
    保坂和志 遠い触覚 第十六回
    →「真夜中」で大好評だったあの連載が、三年の時を超え待望の再開!

    【連載小説】
    恩田陸 灰の劇場 第四回
    →もはやこの世に存在しない場所の話をしよう――

    田口ランディ 逆さに吊るされた男 第三回
    →私は明日、Yさんが証人に立つ法廷に傍聴に行きます…今再びオウム真理教事件を問う衝撃作

    町田康 ギケイキ 第七回
    →はは、生まれた瞬間からの逃亡、流浪。私の名は……町田節炸裂の新『義経記』

    岸本佐知子=編・訳
    コドモノセカイ――第四回 ジョー・メノ「薬の用法」
    →子供にまつわる、誰も読んだことのない暗くて奇妙な小説を紹介する翻訳シリーズ

    【連載完結】
    田中康夫 33年後のなんとなく、クリスタル 最終回
     →50代になった「なんクリ」の主人公・由利たちの目に映る現代の日本とは!?

    【マンガ】
    小林エリカ ウルフ――幽霊
    →あいつが爆弾で吹き飛ばされたとき、ぼくは19歳だった

       *  *  *

    【特集】
    デュラス生誕100年 ふたたび出会う、デュラス
    [対談]
    工藤庸子×諏訪敦彦 
    二十一世紀の『ヒロシマ・モナムール』――文学的な、かつ映画的な

    [エッセイ] 
    柳美里 強い力
    鹿島田真希 デュラスの猥褻な情熱
    藤野可織 破壊しにやってくるもの

       *  *  *

    【刊行開始特別インタヴュー】
    なぜ今、「日本文学全集」なのか?
    池澤夏樹 聞き手:市川真人

    【特別企画】
    斎藤環×斎藤美奈子×成田龍一
    [短期集中連載]1980年代再考 第一回 ニューアカ・オタク・ヤンキー

    いとうせいこう×今日マチ子×藤田貴大
    [鼎談]いま、戦争を描くということ

       *  *  *

    【連載完結】
    →生命と言葉の根源へと向かう新たなる思考
    若松英輔
    [評論]愛しみの哲学
    ――第五章 哀しみの彼方

    →あの時の出来事は我々に何を刻印したのか?「本」を巡る新たなる考察
    神山修一
    [書評カレンダー]あの日からのこと
    ――最終回 主体の牢獄に閉じこめられたぼくらの…

    【BOOK COLUMN】
    山崎まどか『オリーブ少女ライフ』【評者】松田青子/山内マリコ
    【BOOK REVIEW】
    松山巌『須賀敦子の方へ』+尾崎真理子『ひみつの王国 評伝石井桃子』【評者】田村文
    藤谷治『現代罪悪集』【評者】辻原登
    笙野頼子『未闘病記』【評者】小山田浩子
    トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』【評者】藤井光
    絲山秋子『離陸』【評者】森千香子
    島田雅彦『往生際の悪い奴』【評者】陣野俊史
    谷川直子『断貧サロン』【評者】斎藤美奈子
    東直子『いつか来た町』【評者】八木寧子
    柴崎友香『きょうのできごと、十年後』【評者】山戸結希

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