シリーズ: 
  1. 文藝

雑誌

ブンゲイニセンジュウロクカキゴウ

文藝 2016年夏季号

雑誌 A5 ● 516ページ
発売日:2016.04.07

定価1,430円(本体1,300円)

×品切・重版未定

  • 【小説】鹿島田真希、松波太郎、岸川真、加藤千恵、倉数茂、滝口悠生、藤野可織ほか【日本文学全集第一期刊行記念座談会】江國香織・川上弘美・中島京子・堀江敏幸・森見登美彦ほか。

  • 【創作(中長篇)】
    鹿島田真希「少年聖女」(長篇一挙掲載/350枚)
    水の中で起きた事件は、僕らには到底わかるまい、なにしろ僕は陸に住んでいるのだから――ゲイバー「Aqua」で出会った謎の青年ユーリイ。彼の語る聖女に翻弄された一族の物語は、やがて僕の運命をも搦めとり……鮮烈なる「聖」の物語の誕生。

    松波太郎「月刊「小説」」(220枚)
    お願いです、わたしたちの「小説」を返してください――追いつめられた男の最後の手段、文芸誌内文芸誌「月刊「小説」」ここに創刊!

    加藤千恵「ラジオラジオラジオ!」(185枚)
    わたしとトモは週に一度、ラジオのパーソナリティーになる! 地方のFMを舞台に、すれちがう二人の女子高生を描く新境地。

    岸川信「PET」(140枚)
    地上一七九メートル、四九階の高層マンションの一室で、男は揺れている――現代における「実感(リアル)」の本質に迫る傑作。

    【創作(短篇)】
    滝口悠生「黄色」
    笙野頼子「ひょうすべの約束」
    倉数茂「不実な水」

    【座談】
    江國香織×川上弘美×中島京子×堀江敏幸×森見登美彦
    「王朝文学は連環する」

    【エッセイ】
    大森美香「卒業の前に」
    黒名ひろみ「覇気がなくてタクシーがとまらない」

    【最終回】
    松田青子 掌篇シリーズ「10 人生はチョコレートの箱のよう/みつあみ/英作文問題3/GABAN1/GABAN2/ミソジニー解体ショー/武器庫に眠るきみに/ワイルドフラワーの見えない一年/拝啓 Dr.スペンサー・リード様/ペディ・デイヴィス」

    【連載小説】
    古川日出男 掌篇シリーズ 糸糸(いといと)「卵泥棒おおいに語る/小説よ死ぬなと首相は言った(ディス・イズ・ア・ポリティカル・フィクション)/こんぶカフェの思い出」
    山内マリコ 短篇シリーズ 選んだ孤独はよい孤独「女の子怖い」
    絲山秋子「夢も見ずに眠った。」連作第2回「メソポタミアの娘」
    宮内勝典「永遠の道は曲りくねる」第6回
    恩田陸「灰の劇場」第10回
    町田康「ギケイキ」第13回
    ジェイムズ・ジョイス/柳瀬尚紀=訳「ユリシーズ」第17章(エピソード)

    【連載】
    横尾忠則×保坂和志×磯﨑憲一郎「アトリエ会議」2016年2月26日
    高橋源一郎「一億三千万人のための『論語』教室」第6回

    【『グローバライズ』刊行記念】
    木下古栗 創作論「表現と書く技法」

    【書評】
    松波太郎『ホモサピエンスの瞬間』 評者=松浦理英子
    佐々木中『戦争と一人の作家』 評者=いとうせいこう
    藤沢周『武蔵無常』 評者=辻原登
    桐野夏生『バラカ』 評者=海猫沢めろん
    古川日出男『あるいは修羅の十億年』 評者=小澤英実
    佐々木敦『ゴダール原論』『例外小説論』『ニッポンの文学』 評者=山下澄人
    長野まゆみ『フランダースの帽子』 評者=東直子
    いしいしんじ『よはひ』 評者=戌井昭人
    白岩玄『ヒーロー!』 評者=村田沙耶香
    堀江敏幸『その姿の消し方』 評者=日和聡子
    窪美澄『アカガミ』 評者=瀧井朝世
    いとうせいこう『我々の恋愛』 評者=牧田真有子

    第54回文藝賞応募規定

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