シリーズ: 
  1. 文藝

雑誌

ブンゲイ2020ネントウキゴウ

文藝 2020年冬季号

雑誌 A5 ● 472ページ
発売日:2020.10.07

定価1,485円(本体1,350円)

○在庫あり

  • 第57回文藝賞発表/特集:いま、日本文学は/小説:大前粟生「おもろい以外いらんねん」他

    【創作】
    大前粟生「おもろい以外いらんねん」(210枚)
    幼馴染の咲太と滝場、高校で転校してきたユウキの仲良し三人組。滝場とユウキはお笑いコンビ〈馬場リッチバルコニー〉を組み、十年後の今も活動中だがうまくいかない。タッキー、俺はおまえに、おまえの、俺らのダメだったところを言うから。優しさの革命を起こす大躍進作。

    〈新連載開始 文藝賞・芥川賞受賞第一作〉
    若竹千佐子 「かっかどるどるどぅ」
    【第一回】山鳥の尾のしだり尾の
    ひとりの人間の底には、大勢の人の魂がいるのと違うかな─文藝賞受賞のデビュー作『おらおらでひとりいぐも』から三年。黙殺された者たちの声なき声が次々と湧きあがる。新たな語りの可能性を拓く女たちの物語が、いま、目を覚ます!



    【史上最多の応募数、2360作 第57回文藝賞発表】
    受賞作 藤原無雨「水と礫(れき)」(274枚)
    優秀作 新胡桃「星に帰れよ」(116枚)

    ・選評 磯崎憲一郎/島本理生/穂村弘/村田沙耶香
    ・受賞の言葉/選考経過
    ・受賞記念対談
    穂村弘×藤原無雨「命よりも大切な物語」
    島本理生×新胡桃「価値観の隔たりそのものを描く」



    【文藝賞作家特別対談】
    蒼井優×若竹千佐子「変わりゆく日本の妻」
    櫻井敦司(BUCK-TICK)×遠野遥「生まれながらの影響 抱きしめたいほどの虚無」



    【特集】いま、日本文学は

    〈対談〉柴崎友香×大前粟生
    「同じ場所、違う時間を書くこと 二〇二〇年、作家が探す小説の言葉」

    〈論考〉
    山本貴光「あるべきものからの距離 遠野遥を読む」
    金田淳子 「『かか』『推し、燃ゆ』は実質『範馬刃牙』であり、私は本部以蔵だった」

    〈掌篇〉
    金子薫「スカピーノと自然の摂理」
    水沢なお「スウィミング」
    奥野紗世子「サブスティチュート・コンパニオン」

    〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉
    青崎有吾/青羽悠/阿部智里/上畠菜緒/宇佐見りん/大前粟生/岡英里奈/奥野紗世子/金子薫/草野原々/くどうれいん/紗倉まな/佐藤述人/砂川文次/高尾長良/遠野遥/畠山丑雄/雛倉さりえ/ふくだももこ/文月悠光/増島拓哉/三木三奈/水沢なお/三並夏/麦原遼/山下紘加
    (評者)倉本さおり・大塚真祐子・大森望・北村浩子・長瀬海

    〈総論〉
    倉本さおり「「強い」「速い」だけじゃ届かない今へ 令和文学序論」

    〈世界に拡がる日本文学の行方 外国語版翻訳者・編集者17人アンケート〉
    ユカ・イガラシ/マイケル・エメリック/黄碧君/パトリック・オノレ/ジャンルーカ・コーチ/竹森ジニー/ポリー・バートン/アリソン・マーキン・パウェル/パク・ジア/エミリ・バリストレーリ/ジュリエット・ピキエ/エヴァ・フェッリ/サム・ベット/デビッド・ボイド/エカテリーナ・リャボヴァ/アリスン・ワッツ/王皎嬌

    〈批評〉
    TVOD「ポスト・サブカル焼け跡派が眺める、現代日本文学風景」
    福尾匠「Tele-visionは離れて見てね」
    高島鈴「招かれざる客を招く 「週刊少年ジャンプ」・ジェンダー・閉ざされるファンダム」



    【連続企画開始!】韓国・SF・フェミニズム
    〈小説〉デュナ(斎藤真理子 訳)「盗賊王の娘」
    〈エッセイ〉藤井太洋「韓国SF界が踏み出した第一歩」
    〈特別企画〉住本麻子(構成)・すんみ(取材・翻訳)
    「現実を転覆させる文学 現地の編集者に聞く、韓国SF小説の軌跡」



    【短篇】須藤洋平「六本目の繊細な指」

    【連載】
    絲山秋子「まっとうな人生」【第5回】
    町田康「ギケイキ」【第31回】

    文態百版「過去の忘却に抗うこと/未来をプロトタイピングすること 2020年6月~9月」山本貴光

    【書評】
    池澤夏樹『ワカタケル』【評】三浦佑之
    北野武『浅草迄』【評】細馬宏通
    桐野夏生『日没』【評】星野智幸
    王谷晶『ババヤガの夜』【評】宇垣美里
    高山羽根子『暗闇にレンズ』【評】水上文
    町屋良平『ふたりでちょうど200%』【評】清田隆之
    木下古栗『サピエンス前戯』【評】乗代雄介
    チョン・イヒョン 斎藤真理子訳『優しい暴力の時代』 【評】都甲幸治
    早助よう子『恋する少年十字軍』【評】三宅唱


    ◎「文藝」2020年冬季号におけるお詫びと訂正


    下記の訂正がございます。
    関係者の皆様、また読者の皆様へご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。


    ・p24上段
    大前粟生氏の小説「おもろい以外いらんねん」において、印刷過程におけるミスがございました。以下の画像のように印刷濃度が行ごとに変化するものが正しいものとなります。




    ・p227
    第57回文藝賞の選考委員・磯崎憲一郎氏による選評「小説の自己生成」で、編集過程上のミスが生じ、脱落がございました。



    ・p388中段
    ジュリエット・ピキエ氏のアンケート(5)に対する回答「村上春樹氏のアイデアは素晴らしい。〜過去の作品でも全く古びません」を削除とします。(編集工程上のミスにより、他の方の回答を重複させてしまったため)

  • 【創作】
    大前粟生「おもろい以外いらんねん」(210枚)
    幼馴染の咲太と滝場、高校で転校してきたユウキの仲良し三人組。滝場とユウキはお笑いコンビ〈馬場リッチバルコニー〉を組み、十年後の今も活動中だがうまくいかない。タッキー、俺はおまえに、おまえの、俺らのダメだったところを言うから。優しさの革命を起こす大躍進作。

    〈新連載開始 文藝賞・芥川賞受賞第一作〉
    若竹千佐子 「かっかどるどるどぅ」
    【第一回】山鳥の尾のしだり尾の
    ひとりの人間の底には、大勢の人の魂がいるのと違うかな─文藝賞受賞のデビュー作『おらおらでひとりいぐも』から三年。黙殺された者たちの声なき声が次々と湧きあがる。新たな語りの可能性を拓く女たちの物語が、いま、目を覚ます!



    【史上最多の応募数、2360作 第57回文藝賞発表】
    受賞作 藤原無雨「水と礫(れき)」(274枚)
    優秀作 新胡桃「星に帰れよ」(116枚)

    ・選評 磯崎憲一郎/島本理生/穂村弘/村田沙耶香
    ・受賞の言葉/選考経過
    ・受賞記念対談
    穂村弘×藤原無雨「命よりも大切な物語」
    島本理生×新胡桃「価値観の隔たりそのものを描く」



    【文藝賞作家特別対談】
    蒼井優×若竹千佐子「変わりゆく日本の妻」
    櫻井敦司(BUCK-TICK)×遠野遥「生まれながらの影響 抱きしめたいほどの虚無」



    【特集】いま、日本文学は

    〈対談〉柴崎友香×大前粟生
    「同じ場所、違う時間を書くこと 二〇二〇年、作家が探す小説の言葉」

    〈論考〉
    山本貴光「あるべきものからの距離 遠野遥を読む」
    金田淳子 「『かか』『推し、燃ゆ』は実質『範馬刃牙』であり、私は本部以蔵だった」

    〈掌篇〉
    金子薫「スカピーノと自然の摂理」
    水沢なお「スウィミング」
    奥野紗世子「サブスティチュート・コンパニオン」

    〈90年代生まれが起こす文学の地殻変動〉
    青崎有吾/青羽悠/阿部智里/上畠菜緒/宇佐見りん/大前粟生/岡英里奈/奥野紗世子/金子薫/草野原々/くどうれいん/紗倉まな/佐藤述人/砂川文次/高尾長良/遠野遥/畠山丑雄/雛倉さりえ/ふくだももこ/文月悠光/増島拓哉/三木三奈/水沢なお/三並夏/麦原遼/山下紘加
    (評者)倉本さおり・大塚真祐子・大森望・北村浩子・長瀬海

    〈総論〉
    倉本さおり「「強い」「速い」だけじゃ届かない今へ 令和文学序論」

    〈世界に拡がる日本文学の行方 外国語版翻訳者・編集者17人アンケート〉
    ユカ・イガラシ/マイケル・エメリック/黄碧君/パトリック・オノレ/ジャンルーカ・コーチ/竹森ジニー/ポリー・バートン/アリソン・マーキン・パウェル/パク・ジア/エミリ・バリストレーリ/ジュリエット・ピキエ/エヴァ・フェッリ/サム・ベット/デビッド・ボイド/エカテリーナ・リャボヴァ/アリスン・ワッツ/王皎嬌

    〈批評〉
    TVOD「ポスト・サブカル焼け跡派が眺める、現代日本文学風景」
    福尾匠「Tele-visionは離れて見てね」
    高島鈴「招かれざる客を招く 「週刊少年ジャンプ」・ジェンダー・閉ざされるファンダム」



    【連続企画開始!】韓国・SF・フェミニズム
    〈小説〉デュナ(斎藤真理子 訳)「盗賊王の娘」
    〈エッセイ〉藤井太洋「韓国SF界が踏み出した第一歩」
    〈特別企画〉住本麻子(構成)・すんみ(取材・翻訳)
    「現実を転覆させる文学 現地の編集者に聞く、韓国SF小説の軌跡」



    【短篇】須藤洋平「六本目の繊細な指」

    【連載】
    絲山秋子「まっとうな人生」【第5回】
    町田康「ギケイキ」【第31回】

    文態百版「過去の忘却に抗うこと/未来をプロトタイピングすること 2020年6月~9月」山本貴光

    【書評】
    池澤夏樹『ワカタケル』【評】三浦佑之
    北野武『浅草迄』【評】細馬宏通
    桐野夏生『日没』【評】星野智幸
    王谷晶『ババヤガの夜』【評】宇垣美里
    高山羽根子『暗闇にレンズ』【評】水上文
    町屋良平『ふたりでちょうど200%』【評】清田隆之
    木下古栗『サピエンス前戯』【評】乗代雄介
    チョン・イヒョン 斎藤真理子訳『優しい暴力の時代』 【評】都甲幸治
    早助よう子『恋する少年十字軍』【評】三宅唱

著者

読者の声

この本に寄せられた読者の声一覧

デュナ『盗賊王の娘』がびっくりするぐらい面白くて、同時に切実な鋭利さのある物語で本当に良かったです。
淡々とした語りの様子が伝わってくるような斎藤真理子さんの訳も合っているような気がしました。
韓国語で短編集等が多数出版されているとのことたっだので、日本語に翻訳されたものを絶対読みたいなと思いました。 (telec さん/30歳 男性)

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