- シリーズ:
雑誌
ブンゲイニセンニジュウサンネンシュンキゴウ
文藝 2023年春季号
雑誌 A5 ● 520ページ
発売日:2023.01.07
定価1,485円(本体1,350円)
○在庫あり
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特集:瀬戸夏子+水上文責任編集「批評」/新連載:古川日出男「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」/創刊90周年記念企画:阿部和重が語る「J文学とは何だったのか」
◎新連載
古川日出男 「京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る」
「桁外れの物語力を持ったはずの京都が、ふいに敗れた」――何に敗れたのか。それはパンデミックという「物語」に。観光都市・京都を舞台に日本史と人類史が交叉する。古川日出男のシン・ノンフィクション、開幕。
◎創作
金原ひとみ「世界に散りゆく無法者ども」
親の離婚、束縛する彼氏をもつ友達、自分の将来。様々な問題を前に、いつまでもただ「ゲラゲラ笑っていたい」高校一年生の玲奈は、親に内緒で部活を辞めていたことがバレて……。「玲奈」シリーズがついに完結。
千早茜「虎」(前篇)
幼い頃、親の転勤によって海外のとある国で暮らしていたまどかは、番犬用の仔犬としてローデシアン・リッジバックの「虎」と出会った。大人になって思う、あれがこの人生で持ちえた唯一の「愛」だったと――。種を超えた心の繫がりを描く、千早茜の新境地!
山内マリコ「あなたを研究したい」
ある大学のジェンダー学のゼミ。意識の高い学生たちを横目に、杏奈はいまいち授業についていけない。そんなとき、二年前の夜にかかってきた不思議な電話を思い出して――。
町屋良平「私の批評」
会社を辞めて「専業」作家になった私は、母とのふたり暮らしに耐えられなくなり家を出た――。どんなものにも愛着をもてない私は、母に似ている? そして永遠の十一歳詩人と父の亡霊が私にもたらしたものとは?
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◎特集 瀬戸夏子+水上文 責任編集「批評」
はじめに 瀬戸夏子
水上文「シェイクスピアの妹など生まれはしない」
斎藤真理子「翻訳に悩む〈倫理〉という言葉 韓国文芸批評が示すもの」
中尾太一「批評 この致命なるもの」
小松原織香「〈文学が生まれる場〉にいた話。 同人作家と「サークル村」の女たちを繫ぐ試み」
榎本空「Love in a Minor Key」
杉田俊介「批評と男性性 男性解放批評のために」
児玉美月「クィア映画批評と〈わたし〉を巡るごく個人的な断想」
木澤佐登志「男たちの営みを巡る幾つかの雑多な引用」
伊舎堂仁「おもしろいために」
永井玲衣「見られずに見る」
TVOD「村上春樹の語られ方 批評とサブカルチャー史」
西森路代「批評が、私たちを一歩外へ連れ出すものだとしたら」
瀬戸夏子「うつしかえされた悲劇 三島由紀夫『豊饒の海』について」
【対談】
瀬戸夏子×水上文「なぜ、いま「批評」特集なのか」
高橋源一郎×町屋良平「批評・詩・小説」
【インタビュー】
斎藤美奈子「文学史の枠を再設定する 見過ごされてきた女性たちの文学」
大塚英志「ロマン主義殺しと工学的な偽史」
【ブックガイド】
瀬戸夏子・水上文「これからの批評のための3冊」
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◎創刊90周年記念連続企画1
阿部和重が語る 「J文学とは何だったのか」
聞き手:阿部晴政(元「文藝」編集長)
◎特別対談
村田沙耶香×チョン・セラン
「アジア文学という冒険がはじまる 日韓同時刊行アンソロジー『絶縁』を巡って」
『あなたに安全な人』第32回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞記念対談
木村紅美×ロバート キャンベル「コロナ禍が生んだ恋人の最終形」
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◎連載
皆川博子「風配図Windrose」 【最終回】
桜庭一樹「波間のふたり」【最終回】
島本理生+岩崎渉「トランス」【第5回】
柳美里「JR常磐線夜ノ森駅」【第3回】
いとうせいこう「東北モノローグ」【第6回】
藤野可織「先輩狩り」【第6回】
町田康「ギケイキ」【第39回】
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文芸的事象クロニクル 2022年9月〜11月 山本貴光
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文芸季評 たったひとり、私だけの部屋で 問いかけと文学 2022年10月~11月 水上文
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◎書評
山田詠美『私のことだま漂流記』【評】山下紘加
遠野遥『浮遊』【評】廣田龍平
島本理生『憐憫』【評】奥田亜希子
新胡桃『何食わぬきみたちへ』【評】桜庭一樹
加納愛子『これはちゃうか』【評】橋本絵莉子
温又柔『永遠年軽』『祝宴』【評】千種創一
堀千晶『ドゥルーズ 思考の生態学』【評】中西淳貴
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第60回文藝賞応募規定
著者
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