シリーズ: 
  1. 文藝

雑誌

ブンゲイニセンニジュウヨネンシュウキゴウ

文藝 2024年秋季号

雑誌 A5 ● 568ページ
発売日:2024.07.05

定価1,540円(本体1,400円)

○在庫あり

  • 創作:安堂ホセ、木村紅美、滝口悠生、今村夏子/特集1 世界文学は忘却に抵抗する:斎藤真理子×奈倉有里さん×藤井光選「現在を映す10冊」/特集2「怖怖怖怖怖」春日武彦×梨

    ◎創作
    安堂ホセ「DTOPIA」
    配信リアリティショー『DTOPIA(デートピア)』新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。白人女性のミスユニバースを巡って、Mr.LA、Mr.ロンドン等世界各国からの十人の男たちが争う。そこにいたのがおまえ──井矢汽水(いやきすい)だった。

    木村紅美「熊はどこにいるの」
    あの、赤ちゃん、拾ってしまって。どうしましょう──。社会から隔絶された山奥の家に暮らすリツとアイ。五年前に太平洋沿岸の町で出会い秘密を共有したヒロとサキ。人生の淵に立つ四人の女たちの群像劇。

    滝口悠生「連絡」
    三歳になったももちゃんとお父さんは日々、川べりや公園を歩く。過ぎていく時間と折々の記憶が連なっていく。お父さんは、それを未来から見つめている誰かの視線を感じている──。保育園をめぐる連作シリーズの集大成となる、祈りに満ちた傑作中篇。



    【特集1 世界文学は忘却に抵抗する】
    ◎鼎談
    斎藤真理子×奈倉有里×藤井光
    「見えない大きな暴力を書きとめる─「現代を映す10冊」をもとに」

    ◎特別企画
    松田青子+インタン・パラマディタ 太田りべか訳
    「往復書簡 越境して結束をする私たちの方法」

    粟飯原文子、青木耕平、阿部大樹、榎本空、木内尭、木下眞穂、金志成、工藤順、須藤輝彦、すんみ、五月女颯、寺尾隆吉、中村隆之、丹羽京子、野平宗弘、橋本輝幸、濱田麻矢、三浦祐子、柳谷あゆみ、吉田恭子、吉田栄人「注目の作家3名& 日本語に翻訳されてほしい作品 海外文学翻訳者・研究者21人アンケート」

    ◎韓国・日本・チベット・タイ〝戦争〟テーマの書き下ろし短篇
    パク・ソルメ 斎藤真理子訳「スカンジナビア・クラブにて」
    柴崎友香「現在の地点から」
    ラシャムジャ 星泉訳「傷痕」
    チダーナン・ルアンピアンサムット 福冨渉訳「群猿の高慢」

    ◎論考
    古川日出男「文学の時差」

    ◎作家を創った世界の小説3冊
    金子玲介「語りに魅せられて」
    小池水音「世界と片手をつなぐこと」
    日比野コレコ「アデノウイルスで死にかけのワニ」



    【特集2 怖怖怖怖怖】
    ◎対談
    春日武彦×梨「本当に怖いフィクションとは何か?」

    ◎特別企画
    綿矢りさ「夜の日課は哲学ニュース」
    「綿矢りさから「哲学ニュース」運営者へのQ&A ネット界隈の怪談クロニクル」

    ◎特別企画
    朝宮運河・大岩雄典・廣田龍平・藤原萌
    「特別企画 異界への扉をひらく〈怖怖怖怖怖〉作品ガイド」
    編集協力= 山本浩貴(いぬのせなか座)

    ◎創作
    八木詠美 「プリーズ・フォロー・ミー」
    澤村伊智「さぶら池」
    小田雅久仁「囁きかわす者たちからの手紙」
    三木三奈「土屋萌」
    木原音瀬「リンク」

    ◎怪談短歌
    我妻俊樹「雲から覗く顔」

    ◎エッセイ
    大森時生「衝動的煩悩」
    升味加耀 「健やかに生き延びるための呪いについて」

    ◎論考
    木澤佐登志「この世界という怪異 実話怪談と思弁的怪異」

    ◎文藝チャレンジ
    #不気味な書き出し文藝 受賞作発表 ゲスト選者 大森時生



    ◎短編
    今村夏子「トラの顔」



    ◎川端康成文学賞受賞記念インタビュー
    「町屋良平が語る「私」と物語をめぐる新しい私小説」聞き手・構成 水上文



    【連載】
    皆川博子「ジンタルス RED AMBER 風配図Ⅱ」【第4回】
    朝吹真理子「ゆめ」【第6回】
    絲山秋子「細長い場所」【第6回】閉ざされたキャンプ
    町田康「ギケイキ」【第45回】
    この装幀がすごい!【第14回】ゲスト 純靄禾(文藝天国)/川名潤・佐藤亜沙美
    山本貴光「文芸的事象クロニクル」2024年3月~5月

    【季評】
    水上文 「たったひとり、私だけの部屋で 鳥の声を聴くために 2024年3月~2024年6月」



    【書評】
    吉本ばなな『下町サイキック』【評】古賀及子
    山内マリコ『マリリン・トールド・ミー』【評】伊藤春奈(花束書房)
    古川日出男『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』【評】河﨑秋子
    長井短『ほどける骨折り球子』【評】児玉雨子
    クラリッセ・リスペクトル 福嶋伸洋・武田千香編訳『ソフィアの災難』【評】島本理生
    福尾匠『非美学』【評】小倉拓也



    第62回文藝賞応募規定


著者

この本の感想をお寄せください

本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。
※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。
あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちら




 歳