ロード・ダンセイニ (ダンセイニ,ロード)
本名エドワード・ジョン・モートン・ドラックス・プランケット(1878-1957)。アイルランド貴族の家系に生まれ、第18代ダンセイニ男爵を襲名。軍人、旅行家、狩猟家であり、チェスの名手としても名高い。W・B・イエイツの誘いによりケルト文芸復興運動に参加した戯曲家でもあり、戦前の日本でも松村みね子・森鴎外等により紹介されている。作家としては、処女作『ペガーナの神々』(荒俣宏訳、ハヤカワ文庫FT)や、初期の幻想短篇集、『エルフランドの王女』(原葵訳、沖積舎)等の長篇により、『指輪物語』のJ・R・R・トールキン、〈クトゥルー神話〉のH・P・ラヴクラフト、アーサー・C・クラーク等、その後のファンタジー、ホラー、SFを代表する作家たちに多大な影響を与えている。