ヤン・アペリ (アペリ,ヤン)
1972年、フランス人の父親とアメリカ人の母親とのあいだに生まれる。25才でデビュー作『誰何』(Qui vive, Minuit, 1997)を発表したあと、『夜空のパラドックス』(Padadoxe du ciel nocturne, Grasset, 1999)と『ディアボルス・イン・ムジカ』(Diabolus in Musica, Grasset, 2000)を世に問い、『ディアボルス』でメディシス賞を受賞。本書『ファラゴ』はそのあとに発表した四作目の小説で、この作品で「高校生のためのゴンクール賞」とマルグリット・ピュル=ドゥマンジュ賞を受賞。このほか戯曲(『ならず者』Les Hommes sans aveu, Actes Sud, 2001)やオペラの台本、映画のシナリオなどの執筆も手がけている。