単行本 A5 ● 256ページ
ISBN:978-4-309-02300-7 ● Cコード:0095
発売日:2014.06.24
定価2,530円(本体2,300円)
×品切・重版未定
-
2014年3月に物故した戦後文学、最後にして最大の巨匠が遺した問いとは何か。対談、文選、論考など。いとうせいこう、小沢信男、スガ秀実、山口直孝、石橋正孝ほか。
-
【対談】
武井昭夫 ——二一世紀の革命と非暴力・新作『縮図・インコ道理教』をめぐって
柄谷行人 ——畏怖あるいは倫理の普遍性
吉本隆明 ——“大小説”の条件・『神聖喜劇』をめぐって
大岡昇平 ——変貌する「戦後」を問う
【エッセイ】
いとうせいこう ——リアリズムへの神聖喜劇
小沢信男 ——汚い原稿の美しさ
【論考】
山口直孝 ——疾走する「たわぶれ心」・大西巨人におけるフモールの展開
すが秀実 ——さらに、踏み越えられたエロティシズムの倫理・大西巨人の場合
井口時男 ——「正名と自然」再び
倉数茂 ——大西巨人の聖史劇
友常勉 ——〈党〉と部落問題
千野帽子 ——大西巨人を読んでめんくらうこと
●大西巨人 [山口直孝 編・解題]
【単行本未収録エッセイ選】
ヒューマニズムの陥穽 ——「ネオ・ユマニスム」の旗手としての荒正人について
K少尉的なもの
二つの書物 ——「あられ酒」と「追憶」と
対馬の上島・下島
古い記憶の水鏡 ——短歌一首、詩二編について
【初出で読む「俗情との結託」】
俗情との結託 ——『三木清に於ける人間の研究』と『真空地帯』
雉子も鳴かずば打たれまい ——民科芸術部会のこと、『真空地帯』批判(『俗情との結託』)の二つの反批判(?)のこと、シャーロック・ホームズ的推理のこと、その他
『真空地帯』問題 ——会本来の使命発展のために・㈿
【『神聖喜劇』論】
石橋正孝 ——大西巨人における暴力の問題
田島正樹 ——革命的主体について 『神聖喜劇』論
宮野由梨香 ——『神聖喜劇』の彼方へ
橋本あゆみ ——「別の長い物語り」のための覚書・『精神の氷点』から『神聖喜劇』へ
【作品ガイド】坂口博、内田友子、楠田剛士、生住昌大、橋本あゆみ他
精神の氷点
神聖喜劇
天路の奈落
地獄変相奏鳴曲
三位一体の神話
五里霧
迷宮
二十一世紀前夜祭
深淵
縮図・インコ道理教
地獄篇三部作
大西巨人 略年譜 齋藤秀昭
この本の感想をお寄せください
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお気軽にお寄せください。
投稿された内容は、弊社ホームページや新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。恐縮ですが、必ずご記入をお願いいたします。
※こちらにお送り頂いたご質問やご要望などに関しましては、お返事することができません。
あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ