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単行本

ヒトハヒトヲスクエナイガイヤスコトハデキル

人は人を救えないが、「癒やす」ことはできる

谷山 洋三

単行本 46変形 ● 200ページ
ISBN:978-4-309-02752-4 ● Cコード:0095
発売日:2018.11.21

定価1,188円(本体1,100円)

○在庫あり

  • 臨床宗教師(宗教・宗派の垣根を越え、公共の場で人々の心のケアをする宗教者)が、今まで多くの「死」と向き合ってきた経験から、後悔しない死の迎え方、おくり方を語る。


    終末期の人の心をケアする“臨床宗教師”が説く、
    「死の悲しみ」「別れのつらさ」の乗り越え方のヒント

    死は嫌なものです。
    誰も、わざわざ嫌なことを考えたくありません。
    しかし、人間は生き物なので、
    死を避けることはできません。
    そして、皆さんに言えることですが、
    誰もが「余命」を生きているのです。
    余命告知されていようといまいと関係ありません。
    残された時間はそれぞれ違いますが、
    命が有限であることに変わりはないのです。

    ならば、後悔のないように死にたいと思うのが当然です。
    そして、そのときはいつ訪れるかわかりません。
    現代の日本は、昔と比べて死に接する機会が減っています。
    そのせいで、看取りや遺族のグリーフケア
    (喪失による悲嘆から立ち直るためのケア)の
    知識がない人が多くなっています。
    知識をつけておくことは、後悔しないように家族を看取ること、
    安心してこの世を去ることに直結するものです。

    本書は、私が今まで多くの「死」に立ち会ってきた経験から、
    身近な人の死との向き合い方・考え方について
    知っておいてほしいことをまとめました。

    誰だって、大切な人が苦しむ姿、
    悲しむ姿は見たくないものです。
    しかし、人が人を救うことはできません。
    できるのは「癒やす」ことです。
    それは、相手を思うからこそできるものでしょう。
    死について考える本ではありますが、この本が、
    皆さんにとって人生を前向きに考えるきっかけになれば幸いです。
    (「はじめに」より)



    ★著者について

    谷山洋三(たにやま・ようぞう)

    東北大学大学院文学研究科准教授。日本臨床宗教師会認定臨床宗教師。
    日本スピリチュアルケア学会認定スピリチュアルケア師。
    1972年、石川県金沢市の真宗大谷派寺院に生まれる。9歳のときに得度。
    94年、東北大学文学部卒業。2000年、東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。
    新潟県長岡市にある長岡西病院の仏教系緩和ケア病棟でビハーラ僧(常勤僧侶)として勤務した後、
    四天王寺大学准教授、上智大学グリーフケア研究所主任研究員などを経て、2012年より現職。
    東日本大震災を機に東北大学で養成が始まった、臨床宗教師の研修プログラムを担当。
    専門は、臨床死生学(スピリチュアルケア、宗教的ケア、グリーフケア)。
    著書に『医療者と宗教者のためのスピリチュアルケア 臨床宗教師の視点から』(中外医学社)などがある。

  • 第1章 そもそも、現代人は「死」を理解できない
    ・「死」と向き合うことは、「自分」と向き合うこと
    ・「余命告知」は家族のため? 自分のため?
    ・お墓や葬儀は、遺される人にとって必要

    第2章 どうすれば「死の恐怖」をなくせるか
    ・「死後の世界」があるかないかは、自分で決めていい
    ・親の存在は、時に死の恐怖から解放してくれる
    ・「穏やかな死」だけが、理想的な死に方とは限らない

    第3章 もしも「自分が死ぬ」としたら
    ・話せるうちに、「ありがとう」を伝える
    ・最期にできることは、自分の死を人に見せること
    ・「臨終の言葉」を残すのは不可能だと心得ておく

    第4章 「大切な人の死」に直面したときにできること
    ・ただ寄り添うこと。それだけでも「癒やし」になる
    ・サポートできることは「話す」「歌う」「触れる」
    ・「死に目に会えなかったから」からといって、後悔はしなくていい

    第5章 「死別の悲しみ」を乗り越えるために
    ・悲しみは消えることがない、「慣れる」だけである
    ・遠慮せずに助けを求める。周りが力になってくれる
    ・ヨガや瞑想で、悲しみ以外のものに集中する

著者

谷山 洋三 (タニヤマヨウゾウ)

東北大学大学院文学研究科にて実践宗教学寄附講座を兼務する、宗教学研究室准教授。長岡西病院ビハーラ病棟ビハーラ僧、四天王寺大学准教授、上智大学グリーフケア研究所主任研究員などを経て現職。

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