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恋愛を楽しめないの、僕だけ?
ジェンダー文学の新星!鋭敏な感性光る小説4篇

単行本

ヌイグルミトシャベルヒトハヤサシイ

ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい

大前 粟生

単行本 46 ● 176ページ
ISBN:978-4-309-02874-3 ● Cコード:0093
発売日:2020.03.14

定価1,760円(本体1,600円)

○在庫あり

  • 僕もみんなみたいに恋愛を楽しめたらいいのに。大学二年生の七森は“男らしさ”“女らしさ”のノリが苦手。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がれるのかな? ポップで繊細な感性光る小説4篇。

    恋愛を楽しめないの、僕だけ?
    "男らしさ""女らしさ"のノリが苦手な大学二年生の七森。こわがらせず、侵害せず、誰かと繋がりたいのに。
    ジェンダー文学の新星!
    鋭敏な感性光る小説4篇を収録。

    気鋭の新人による、「どうしても鈍くなれない若者たちの物語」を集めた繊細な作品集。
    家の中でクイズ番組を見ながら誰かに聞かせるように解答を連呼する父親の姿をはじめ、
    コミュニケーションに潜むあらゆる加害性に対し丁寧に言葉をあてていく。
    ――倉本さおりさん(「毎日新聞」3月25日)

    ジェンダー観もまた、他者との分化により形成されてゆく。さらにその間に権力がうまれてしまえば、差別や暴力になり、愛はたやすく呪いになる。たとえそこに悪意がなくても。
    ――児玉雨子さん(「文藝」2020夏季号)

    みんなが少しずつ支えあって、いやなことやだめなことにはちゃんとNOと言いながら、傷つかずにいられる世界が、少し先の未来にあればいいな、と思う。
    ――立花ももさん(ダ・ヴィンチニュース)

    自分の境界線が薄れ、直線が曲線になっていくような想いがした。
    ――島本理生さん(「毎日新聞」読書日記3月31日)

    痛みと連帯をめぐる物語。ジェンダー文学に新しい風が吹く。
    ――江南亜美子さん(「BAILA」6・7月合併号)

    作者は僕たちの現実世界を圧迫する面倒な男性性を解体しようと試みている。
    ――長瀬海さん(「週刊金曜日」5/15号)

    人を傷つけることを恐れる人たちの胸の内。見習うことは多いはず。
    ――三浦天紗子さん(「an・an」2199号)

    同性の友達に自慢するためにセックスしなくたっていいし、恋愛だってしなくてもいい。そんな安らぎと安心感をくれる本だ。
    ――花田菜々子さん(「non-no」6月号)

    私たちの中に「男らしさ・女らしさ」という概念が、無意識に刷り込まれていることに気づかされます。
    ――花田菜々子さん(「Oggi」6月号)

    僕もぬいぐるみに話したい。ぬいぐるみサークル(ぬいサー)に入れてほしい。こんな癒やしを与えてくれる作品にはなかなか出会えません。
    ――星野概念さん(「BRUTUS」5/15号)

    七森も麦戸ちゃんもやさしさゆえに残酷な世界に傷ついていて、自分もまた誰かを傷つけるのではないかという予感に打ち震えている。読んでいると胸が潰れそうになる物語なのだ。
    ――豊﨑由美さん(「婦人公論」5/26号)

    読者のやさしさに由来する葛藤を揺さぶってくる、綿の詰まった鈍器のような、今までに感じたことのない怖さをはらんだ一冊。
    ――高山羽根子さん(「共同通信」書評)

    人との繋がりを求める一方で、傷つくこと、傷つけることに怯えて臆病になる。「弱い」と捉えがちな部分に、著者は、「やさしい」という言葉を度々用いる。これから私にとって、おまじないのような言葉になるかもしれない。
    ――南沢奈央さん(「読売新聞」5月31日)



    ◆著者・大前粟生さんインタビューより

    「おもしろさのためにとる雑なコミュニケーションや、人をあおるレトリック。それに対抗できるのが小説や詩ではないかと思います」
    4/4 朝日新聞 男の子も傷つく女性差別

    「セクハラ事件など、SNSで流れてくるニュースを見ていると、男性が加害者であることが多い。僕は加害者に対して全力でむかついているし、許せない。でも一方で、その男性が育ってきたのと同じ社会で、自分も『男性として』生きてきたという事実に直面してしまう」
    4/10 フェミニズムへの共感と、男である罪悪感。「ジェンダー小説」で描かれた苦しさと滲んだ希望とは

    「物語としてカタルシスがないよう、言語化しにくい混乱した思いをそのまま書きたかった」
    5/2毎日新聞 傷ついた読者を包む物語

    「大変な状況になると、強い言葉や『当たり前』の押しつけ、一般論によって社会が塗りつぶされがちです。当たり前と思っていない人、そこに生きづらさを感じている人もいるはずです」
    5/4京都新聞 失われる他者への配慮

    「人を傷つけないでいようと思うと、人とコミュニケーションを取らないことが一番楽で効果的な方法です。でもそのやさしさは同時に人に興味がない無関心に転じてしまう。やさしさの呪いですね」
    5/25クロワッサン 言葉にできないしんどさをぬいぐるみと

著者

大前 粟生 (オオマエ アオ)

92年生まれ。小説家。京都市在住。同志社大学文学部卒業。著書に短編小説集『回転草』『私と鰐と妹の部屋』(ともに書肆侃侃房)がある。

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